【友人から届いた、スパークリング・ワイン】
【手作りのクリスマスツリーと共に】
「この頃じゃ母さん、 昔風の冬 は来ないらしいね?」 と、ウォルターが暗い顔をした。 (中略) 炉辺荘の人々は 空しくクリスマスの雪を待ち望んだ。 (中略) 今やクリスマスの前日となると 万事準備は整った。 ウォルターとジェムが窪地から持って来た 樅の木は居間の隅に立てられ、 戸口や窓には赤い蝶リボンを 大きく結んだ緑の花輪が掛かっていた。・・・ だんだんと午後の時間が経って行き、 みんなが雪なしの、煤だらけの、 『緑』 のクリスマス でも仕方がないと 諦めかけた時、誰かが窓の外を見た。 すると羽根のように大きな白いものが 降って来たのが目に入った。 「雪だ! 雪だ! 雪だよ! やっぱりホワイト・クリスマスだね、母さん」 ジェムが叫んだ。 【「炉辺荘のアン」 第13章】 |
刻々と変わる冬の朝の空。
その空は、まさに三島由紀夫の言う 「移り目の刹那」。
こんな風に空を彩り、天空ショーを繰り広げていた雲は、
いつの間にかどこかに行ってしまって。
いつの間にか視界に入る空は、
雲、1つないものになっています。(但し午前9時半の空)
さて今日は、クリスマス・イブ。
列島各地、今年は
ホワイト・クリスマスの
所が多いようですね。
残念ながら、こちらは相変わらずの
『緑』 のクリスマスです。
尤も、前回の
ホワイト・クリスマスが、
いつだったか・・記憶すら
定かではありませんけれど。
とは言っても外は、
今年1番の寒さ。
今年ばかりは、
ホワイト・クリスマスに
1番近い年だと思うのですが・・
それでも降りません。
ましてや 『アンの世界』。
普段、雪のない私達でさえ
こうなのですから、ジェム の喜びは、いかばかりだったでしょう。
そうそう、冒頭の写真。
静岡の友人から先日、届きました。
今日の日のために大切に取って置いたものです。
毎年、この時期に送って来てくれて。(確か去年は苺)
有り難い事です。