アイリーン伯母さんの家と隣家の境にある ライラック の生垣から良い匂いが 波のようにジェーンの顔を打った。 芝生の隅に立っているポプラは 青々とした笑いで震えていた。 林檎の木は親しげに腕を差し伸べていた。 白い鷗が舞い上がったり さっと舞い下りたりしている港の向こうに、 雛菊が点々と咲く原が遠くに見えた。 雨上がりの空気は湿り、快かった。 【「丘の家のジェーン」 11.】 |
雨の休日となりました。
おまけに日射しがありませんから肌寒く感じられ・・。
又々、昨日の装いとは一変した姿になっています。
今年の気候は一体、どうなっているのでしょう。
そう言えば・・。
梨の花が長持ちしている事は昨日もお伝えしましたね。
実は桜(ソメイヨシノ)もそう。まだまだ残っているのもあるのです。
その傾向は昨秋の紅葉(もみじ)から。
葉を全部落とさないで年を越したのも初めてなら、
前年の枯葉を付けたまま新芽を付けたのも初めてです。
【桜のお香】
さて、うっかりする所でした。
桜の季節が訪れましたら、桜の花びらを模(かたど)った
珈琲カップで・・と楽しみにしていた私。
八重桜も咲いていますし、まだ間に合いますね。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
今日の珈琲テーブルは・・
何を隠そう、いつかの
【ミシン】 の補助台です。
今日の引用文のように、
その香りが庭から漂えば
言う事ないのですが・・。
今となっては桜は無理ですものね。
アロマキャンドルとお香で代用です。
香炉も桜色です。
ゆらゆらと立ち昇る青い煙を
見るともなく見ていますと癒やされます。
そうそう、我家のリラの樹。“青々とした笑い” で震えています。
尤も今日の雨と肌寒さのせいですけれど。
桜の花びら珈琲カップ、写真の撮り方が悪かったですね。
去年の写真で代用です。