【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

桜花との一期一会

2012-04-20 16:38:38 | 旅気分・夢気分



【竜安寺石庭】



【鏡容池(きょうようち)】

縁に立つと、木隠こがくれに鐘楼の屋根が見える。
竹垣巡らした狭い庭には、
千鳥に踏石も敷かれて、楓の木の下に蹲踞つくばいが、
伸びかけた葉を青く受けている。
旅館から移って来た時は、鐘楼の屋根越しに
薄く、 の枝もほんのり見えたが ――
今は散って、今日の日曜は 葉桜雨 だった。                 
                  【吉屋信子作 「女の教室」】


   昨夜から降り出した雨。
  今日になっても午前中一杯は、ごく弱い雨が、
  降ったりやんだりしていましたが、午後になってやっと上がってくれました。

   ただ朝の早い時間こそ、日中は夏日近くまで上がった昨日の余韻で、
  暖かかったものの、今日は日射しがない分、少々肌寒く感じます。
  もう1枚、上に羽織った事は言うまでもありません。



【まるで 「花簪(かんざし)」 のよう】



【枝垂れ桜の天蓋(てんがい)】




   さて、一昨日の京都散策。今日は、昨日の仁和寺から竜安寺の桜を。
  この竜安寺も、これまで何度か訪れたものです。

   相も変わらず、こちらも石庭を見て、
  そそくさと・・といった状態であったような気がします。

   丁度、修学旅行の団体と一緒になったのですが、
  入口の所で15時45分。「16時10分に集合して下さい」 と引率の方。
  観光バスなども、せいぜい滞在時間は、そんなものでしょうね。

   そう言えば、まだ叔母が東京にいた頃、
  寺院を効率良く案内しようと観光バスに乗った事があります。

   「時間に追われ、人と足下ばかり見ていて全然、印象に残らない・・」
  ~なんて言っていた事を思い出しました。

   ともあれ、ここでは枝垂れ桜が満開。
  枝垂れ桜は大きな 「花簪(かんざし)」 のようで、すっかり堪能。

   余談ですが、花甘藍はなかんらんとは、
  「カリフラワー」 の事だそうですね。素敵な日本語。

    【芍薬と花吹雪】
   素敵・・と言えば、今日の引用文。
   吉屋信子の 「女の教室」 では
  珍しく主人公の2人が京都に住まいを
      移したのでしたっけ。
  
   今日のような雨を「葉桜雨」
  言うのも素敵なら、作家の目を通した
      岡崎や南禅寺などの描写も、
        さすがです。

     そうそう、桜の花びらの
      絨毯も美しいですね。

    ここでは庭師の方でしょうか・・
  庭園に落ちた花びら1枚、1枚を本当に
  丁寧に取り除いていらっしゃいました。

   落ちたばかりの花びらは綺麗ですが、
   茶色になると汚なくなりますものね。

      世界遺産ともなれば、
     庭園の管理も大変ですね。