【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

足下から春

2012-04-02 17:11:08 | 香る庭の花綴り



【「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】








「空気の中に 魔法 がこもっているわ。
ご覧なさいな。
谷間の畑の窪みが 紫色 に見えるじゃないの、
ダイアナ。(中略)
あの日当たりのいい窪地から匂って来るのよ。
このような日に生きる者は幸いなるかな。
されど樅の枯葉の香を楽しむはまさに天国なり。
これは3分の2はワーズワース
3分の1はアン・シャーリーの作よ」              
                    【「アンの青春」 第6章】


   




   今日も起床時は真冬並みの寒さとなりました。
  ただ昨日と違うのは、雲一つない快晴の空。
  従って、日中は暖かくなっています。  

   こんな風に朝晩と日中の寒暖の差は激しいものですが、
  季節の移ろいは隠しようもありません。
  1歩ずつ、着実に春への階段を上っているようです。

                              

                               【「チオノドクサ(雪の栄光)」】
   ところで庭に出ると、
  プンと沈丁花の香り。

   空気に
  魔法がこもっています。

   つい一昨日も
  記しましたが、
  その香りの所在が
  ついに分かりました。

   お向かいのお宅の
  玄関脇に昔から沈丁花が
  ある事は知っていましたが、
  何とお隣にもあるではありませんか・・。

   と言いますのも・・。
  今回模様替えをし、座る位置が
  これまでと全く逆になってしまったのです。

   丁度視線の先には、ピンクのこんもりした塊。
  もしかして沈丁花・・? 

   “香りの源は、ここだったの・・”
  と俄かに納得。たったこれだけの事で、世界? 
  がガラッと変わってしまったという訳です。

   それにしても、今の今まで
  そこに存在している事すら気付かなかった私。

   角度、高さ ・・ 世界は、
  ちょっとした事で変わってしまうのですね。

   この場所でも立ち上がりますと、
  木で視界が妨げられてしまいますから。












   




   さて、今日の写真。
  期せずして足下(もと)の小さな花々になりました。

   匂い菫は、もうすっかりお馴染みですが、
  今年は例年より遅く、「チオノドクサ(雪の栄光)」 が開花。

   「ヒマラヤ雪の下」 も至って小さな花。
  おまけに申し合わせたように俯(うつむ)いています。

   俯くのは 「蔓日々草」 も同じですね。こちらは薔薇の新芽。
  葉っぱだって、どうしてどうして。ハッとするほど美しいです。