【ゼラニウム】
【雪化粧】
雨戸を開けた途端に目に入った
真っ白な景色。
今年初めての雪。
一夜にして世界が変わっていました。
天からの白い贈り物。
昨夜は遅くまで起きていましたのに
雪が降っている事には、
全く気付かなかったものです。
そう言えば・・。
昨日は、あまりにも寒かったものです
から、早くから雨戸を閉め、家の中に閉じ籠っておりました。
休む前に必ず眺める夜空もそのままに・・。
それにしても普段、雪を見ないものですから、
心の中に沸々と湧き上がる高揚感だけは、どう仕様もありません。
我ながら呆れる始末です。
【綿帽子を被ったハーブたち】
ただ今日は日射しがありますので、
その雪も午前9時頃には、ほとんど溶けてしまいました。
でも、それまで近所の子供達のはしゃぐ声が、いつもの休日に比べ、
ひと際、賑やかだったような気がします。日中は、昨日の寒さが嘘のように暖かくなりました。
そうそう、昨夜は 「想像の余地」 の中では、
このような 『アンの世界』 にいる気分だった事は間違いなかったようです。
想像の世界は自由ですものね。勿論、それは暖炉のある居間・・。
“・・・すみれの丘の白い窪みの上で西の空が炎のように赤く燃え、
アンは居間の 暖炉 に岩楓の薪を燃やして座っていた。
炉火 というものはいつ見ても美しいものだとアンは思った。
それは悪戯好きで、思いもかけない事をする。
部屋の一部がパッと現れ、又去った。絵が浮かび出て又消えた。
影が潜んだり、跳ね出したりした。・・・”
【「炉辺荘のアン」 第12章】