「リ、リ、リ~ン・・・」
けたたましく鳴る目覚まし時計。
咄嗟(とっさ)にベルを止め、
ほんの2、3分のつもりが30分・・・。
大急ぎで支度をし、何とか事なきを
得ましたが、思わぬ不覚。
寒い冬は、
これだからたまりませんね。
尤も寒く感じた割には、
11度でしたが・・。
こんな日は、空を眺める余裕などありません。
でも何とか日の出には間に合いました。くっきり、すっきりした冬空。
今日も快晴、冬日和です。
ところで、今日は 「立春」。暦の上では、もう春ですね。
しかしながら・・「春は名のみ」 とは、よく言ったものですね。
寒い1日となっています。でも寒いながらも、光は春。
立春が 「光の春」 と言われる所以(ゆえん)ですね。
さて今日は、ちょっぴり久し振り・・
お香を取り出しました。今日は珈琲の香り。
普段は、エッセンシャルオイルばかりの私
ですが、2月の声を聞きますと、
こんなお香が妙に懐かしくなります。
香りの記憶とでも言うのでしょうか・・
なぜか郷愁を誘われるのです。
お香からス~ッと立ち昇る、
一筋の煙も癒やしモード。
蝋燭の焔同様、ゆらゆら揺れますものね。
この “揺れる”、
それだけで心に効くのだとか。
こんな事を申しますと友人などは、
「酔ってしまいそう・・」 ですって。
蝋燭の焔やお香の煙で酔うかどうかは別として、
そう言えば彼女、乗り物酔いありましたっけ・・。
お香の煙や蝋燭の焔は、ゆったりして静かなクラシックが似合います。
それこそ、先日の 【遠藤周作】 の本ではありませんが、
『モーツァルトピアノ協奏曲第21番「第2楽章」』 なんて、ぴったりですね。
そうそう、仄暗くなった黄昏の室内に、小さくなった蝋燭。
その上からワイヤーで編んだ籠をかぶせます。
蝋燭の揺れる光は、天井にも壁にも不思議な光景を作ります。居ながらにして幻想世界。
心も身体もリラックス出来て、何より安上がりのリラクゼーションです。