起床時は、久し振りに、
真珠色の空になりました。
それでも耳に届いた鶯の声に、
心和み・・。
それも、すぐ近くのよう。
慌てて目を凝らしてみましたが、
見える筈もありません。
ふと一瞬、自分が
今どこにいるのか分からない・・
不思議な感覚を覚えました。
“・・・すぐ外に立っている
大きな桜の木は枝が家と
すれすれになるくらい、
近かった。
白い花がぎっしりと咲き、
葉が見えないほどだった。・・・
家の両側は、一方は林檎、一方は桜の大きな果樹園に
なっており、これ又花盛りだった。
花の下の草の中には蒲公英が一面に咲いていた。
桃色の花を付けたライラックのむせるような甘い匂いが朝風に乗って、
下の庭から窓辺に漂って来た。・・・” 【「赤毛のアン」 第4章】
申すまでもなく、『アンの世界』 の描写です。
しかも一年の中で一番美しいという “春”。
『アンの世界』 と違って、桜は終わりましたが、
日本の春だって素敵ですものね。
昨日の 「山吹」 もそうですが、
これからは濃厚かつ華麗な花々が、姿を見せ始めますものね。
さて、我家の庭に目を移してみましょう。
ラベンダーを筆頭に大好きな青い花が、次から次へと咲き始めました。
(↑ 写真中央は「西洋十二単」)
そうそう、「蔓日々草」 も種類を変えて・・。(斑入り)
尤もこちらの花は、まだ寒い冬に何を思ったか・・一足先に咲いたのですが・・。
そして見るからに癒やしの、青い花の 「花言葉」 は・・。
ラベンダーの、「あなたを待っています」 や、
蔓日々草の、「幼なじみ」 等など・・。
これらとは別に・・今丁度、花盛りの青いすみれの花言葉も、「貞節」。
やはり、ロマンティックですね。
偶には頭を空っぽにして、花言葉に思いを馳せてみたり・・
花占いなんてものに興じてみるのも、こんな春の日には、いいのかも知れません。