こちらは今日も良いお天気です。
ただ、昨日までと違って
薄~い雲が広がっていますが・・。
相変わらず、気温は高めです。
勿論、初夏の陽気。
そうそう昨夜は、
雲間からひょっこりお月様。
丁度休む前、
カーテンに丸い仄かな明り。
もしや・・と思い、開けてみましたら。
やはり、真丸いお月様・・。
角度的にも位置的にも申し分なく、
月を眺めながら眠りに着く・・という、
幸運に恵まれました。
随分、得した気分。
ところで・・。
10日、11日と続けて出掛け、
ちょっぴり疲れ気味です。それなのに・・。
どうにも近所の桜が気になって・・。
散歩も兼ねて出掛けて来ました。
案の定と言いますか・・。ご覧の通りの有様です。
まだまだ残っているものも若干ありますが、
八重桜を除いて、ほとんどの桜は風にひらひら、ひら~り・・。
鶯の 「ホ~ホケキョッ」 と鳴く声や、「ピヨ、ピヨ・・」、
「チュン、チュン・・」。鳥の歌の伴奏付きです。
一説に寄りますと、散り際が一番美しいと言われる桜の・・
その姿を堪能して来ました。そして、川面(かわも)には風情のある「花筏」等など・・。
毎年の事ながら、桜にはすっかり魅了されてしまいます。
尤も、日本人の常ですが・・。
こちらは今晩、未明辺りからお天気崩れる・・なんて、言っています。
今の所、その気配は全然ありませんが・・。
今年は、本当に長い間咲いてくれ、私達を楽しませてくれました。
これで、本当に桜は最後でしょう・・。
そんな今の気持ちに、ぴったりの詩を又々、ヘッセの詩でどうぞ!
うたげの後
食卓から葡萄酒がしたたり、
蝋燭はみな一きわ悲しげにゆらぐ。
私はまたひとりぽっちだ。
また、うたげは終わった。
静かになった部屋々々の
あかりを私は悲しく一つ一つ消して行く。
庭の中の風だけが憂わしげに
黒い木立と語っている。
ああ、疲れた目を閉じるという
この慰めがなかったら!
いつかまた目ざめようという
願いを私はもう感じない。
【ヘルマン・ヘッセ╱高橋 健二訳】