いつだったか覚えてはいない
見てきたことも夢なのか冗談なのかもわからない
それともただの妄想か?
明確なビジョンだっただろうが大半は覚えていない
この眼で見てきたことが全てだなんて思わない
見ていても気づかないことだって多いのだから
映像的に見ながら肝心な内容が抜け落ちている
子供のころからそうだったな
理解されないことも多いのだと
言っても虚言にしか聞こえないようだったので
いつしか何も喋らなくなっていた
地球は疲れているね?
何バカなこと言ってる
埋め尽くされる四角い箱はこの世界の息苦しさを感じる
そんなこと考えないで今を一生懸命生きなさい
生きたくはなかったな
黒い霧がわたしたちの体内で蠢いている
いかに正気でいることが難しくても
わたしはわたしの中にしかわたしがいないのだと痛感させられた
わたしではないものに似せることはできそうにもなかったから