a vacant mind

虚無と音楽

何かわからない

2005-09-25 | Diary
心の鎧は壊すことは難しい。僕は安らぐことのない心をつくりだしてしまった。
ここには救いなんてありません、だから僕は人を愛さないことに決めたのです。
でも近頃ではそれは間違いだったんだと思えるようになった。
生きていく糧というか精神的な力が不足してしまう、恐怖のあまり我を見失っていた日々から何かが回復してきているのだろう。
僕の苦しみに人を巻き込みたくなかった、救いも見出せないような心の混沌を伝える術はなかった。
助けて助けて思う日々に正直もうほんとうに疲れ果てていた。
もうどうでもいいと思い始めたときに、そのどうでもいいという狡さで何か少しは楽にはなった。
何もしていないんだから何もおきはしないと、どこかで納得はできていた。
薄れさせていく自分を消滅させようとしていた、生きている価値なんか別に見出せないし、からっぽの希望に縋ることなんてできはしないから。
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2005-09-25 | Diary
ますぐなるもの地面に生え、
するどき青きもの地面に生え、
凍れる冬をつらぬきて、
そのみどり葉光る朝の空路に、
なみだたれ、
なみだをたれ、
いまはや懺悔をはれる肩の上より、
けぶれる竹の根はひろごり、
するどき青きもの地面に生え。



 萩原朔太郎詩集「月に吠える」抄
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