私に響いた名言です。
アメリカの哲学者で実質的な心理学の元祖であるウィリアム ジェームズの言葉。
「苦しいから逃げるのではない。
逃げるから苦しくなるのだ。」
私はレジリエンスの脳科学の本を学ぶと、恐怖とは「パブロフの犬」理論みたいに、一度恐れを強く体験するとそれはその後の似た状況でトラウマみたいになりやすいらしいです。現代は不安を緩和する薬で恐怖を軽減するか、恐怖を飛躍の糧にするか一生逃げ続けるかなど、恐怖の克服法の研究が進んでいるらしいです。
作家の伊集院静の言葉。
「人生とは残酷という瓦礫の上を歩くもんだ。」
無頼派のデカダンスを地で行く作家である彼は、博打、酒、奥さんの病死、自身の病など、世の中の成功者の言葉とはちょっと毛色が違う格言で、彼の言葉も実際の世の中によくある人生の真実かと思います。
アメリカの飛行家のアン リンドバーグの言葉。
「この世で人を疲れ果てさせるものは、自分を偽る心です。」
長年悩み相談にのってきた心理学者の加藤諦三がレジリエンスの本で書いていた内容で私が印象的だったことです。
それは自分の人生が本当は自分がもっとも重要視している価値観と現実には乖離がある生き方をしていることが、人を一番悩ませる原因だと言及していたことです。
作家の山本周五郎の作品「赤ひげ診療譚」にある言葉。
「この人生には、無数の教訓がちりばめられている。しかし、どの一つをとってみても、万人にあてはまるものはない。」
7つの習慣、創価学会、稲盛和夫などのいわゆるすでにある「答え」を教えてくれる自己啓発、宗教、成功哲学などを、人生を通して一時は信者の様にほぼ鵜呑みにして生きていた私です。
私は今は宗教は信じていませんしただ原則や先行する理論の大切さはあっても、私はだんだん現実の中の試行錯誤、PDCAのあり方の重要性も感じる様になりました。
科学での真理探究の実験や哲学の用語で言えば、あらかじめ普遍的な答えがありそれを現実に適用しようとする演繹法ばかりより、事実の中から答えを探していく帰納法の方もより必要ではないかと考える様になりました。