この特集を読むと簡単な内容は、高学歴者ほど高収入で、SEXもして結婚もできているという身もふたもない厳しいリアルな内容です。
(どこまで普遍的な正確なデータかはわかりませんが。)
この現象の背景には、欧米では学歴はキャリアの一環にすぎなくても、日本では学歴が特に企業社会では入り口で社会的な証明ほどの価値を持っていることがあります。
また近年のグローバル化で大企業がほぼ一人勝ちしている構造の中で、高学歴の学生が大企業に大学の偏差値の高さを根拠に入れる傾向が強いです。
またこういう企業はあまり中途採用もせずに、いわゆるキャリア組の学生はそもそもリスクの少ない部署に配属されるなど優遇面で差があり、またある意味終身雇用に近く働けます。
しかし今の大学は実学をあまり教えていなく、思考力も身についておらず、必ずしも「学歴=実力」でない面が多く、また官庁などは多様なニーズに答える多様な人材が必要だが、一流大学卒の人材に偏る偏重があります。
この学歴社会は、必ずしも社会の実際に合ったものではなく、日本社会の慣習法や社会通念の面も多いです。
また女性も高学歴と高収入のエリートの男性なら、いわゆる「食いっぱぐれがない」などとして、恋愛も結婚も相手に選びたがり、むらがっている傾向が依然として根強いとあります。
その結果高学歴同士の男女が結婚して、高卒や中卒の非正規の特に男性は結婚できずにいる実態があるとあります。
こんな嘆かわしい現実の中で、必要な対案や改善案を考えました。
企業のダイバーシティー採用(多様性を尊重した雇用)と呼ばれる雇用の柔軟化をもっと欧米の様に進めて、一生一社みたいなあり方よりも、各人の関心やスキルを社会がもっとうまく生かせるようにすることが必要と思います。
ある意味学歴という学閥村の様なイメージではなく、もっと実力主義的な欧米みたいな、何大卒かより、何ができるかを重視する社会にします。
また非正規労働者が割を食らわない同一労働、同一賃金を実現します。
また地位と収入で序列化するよりも、各人の多様なキャリア形成を教育段階からも尊重します。
(心理学では、人間は、体や手を動かすこと、人と共感することこと、知識を習得することと、得意なスキルが3タイプあり、そのタイプによって適性は違い、今の学歴社会は知識習得タイプには合っていても、体や共感性を強みとするタイプの個性をうまく生かしていないなど。)
また女性も自分と子供が食べていくけるかを夫の経済力に頼るのみでなく、自分も非正規なりでも働いて夫婦で共働きを心がけて、非正規男性でも結婚も選択肢に入れます。
また相手の経済力や見た目よりも、お互いのフィーリングが合うか、価値観が合うか、内面をより重視する様にします。
自分自身の自戒もこめて書かせて頂きました。