漆先生が前に出された「女の子が幸せになる子育て」に続いてこの本を出版されました。今回も先生の「日本文化」を中学生に伝える熱意が感じられて本当に嬉しいことでした。「礼法」「茶道」「華道」「着付け」を授業に取り入れておられるとか。基本が判り易く書かれているので、私もとても参考になります。私達が女学生の頃は、作法室があり、着付けはありませんでしたが、その他は習いました。戦後茶道の時間はお菓子ではなく、菓子器の中はお手玉で、頂くしぐさだけだったことを思い出しました。新制高校になってこういう授業がなくなりましたね。文化の伝統が途切れましたが、何時ごろからか日本文化が見直され復活してきたことは素晴らしいことと思います。
文学座公演の「くにこ」を見ました。向田邦子さんの子供時代から作家になるまでの物語です。双葉より芳ばしのたとえ通り、エピソードの多い方だったようですね。笑いありホロリとさせられたり、時代背景も懐かしく、楽しいお芝居でした。そして舞台装置を大掛かりにしないで、観客を退屈させることなくスピーディで、又記憶力減退のわが身に比し、どうやってあのセリフをこなすのかしらなどとお芝居に関係ないことにも感心しました。