川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

日本でネイチャーライティングとして読み直せそうな作家って?

2010-10-02 20:13:28 | 自分の書いたもの
Img_1581これは、先週のネイチャーライティング講演の時に、聞かれたこと。
アメリカのネイチャーライティングがそうだったように、文学史というもの、後から作られる部分がある。
自然文学・環境文学の系譜を日本で作ろうとした場合、どうなるのか。
石牟礼道子さんの「苦界浄土」などを挙げるのがまず、最初の段階で、掘り下げていくとどんな人がいるだろうか。
そういう話題をひとくさりした。

ぼくとしては、岡本かの子を挙げたい。彼女の作品には常に「川」が流れていて、川をよすがに世界とつながる認識がはっきりとしているのがすごい。

現代作家では、谷村志穂さんが、かなりワイルドだ。
作品で、そっち系のものがあるか分からないけれど、たとえば、「山と渓谷」の特集などで、隣になったりする。

また、熊谷達也さんも。ほとんどの作品で、自然なるものとの切り結びが主題化されている。

あと……誰だろう。
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あ、いいこと思いついた。
こういう、エッセイ集がある。
言葉ふる森言葉ふる森
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谷村さんも、熊谷さんも、ぼくも寄稿している森や山に関するエッセイ集。
ここには、ネイチャーライティング度が高い物書きがそろってます。

それで、すぐに川上建一さんなんかも思い出す。
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意外と男性、いるじゃない(当日、日本では女性の方が、書き手が多いと、主催者が述べていた)。

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