写真は繁殖部門から搬入した生後約7ヶ月令の子牛たちである。
毎月5~6頭が搬入されるが、今回は去勢牛3頭、雌牛3頭の6頭である。
生後4ヶ月令頃から、粗飼料(乾草)を飽食させているだけに、搬入後も乾草の食い込みが実に良好である。
月齢が、市場より導入するよりも約2ヶ月若いために、乾草の飽食期間を7~8ヶ月間行うなど、これら特有の飼い方をしているが、結果的にそれが功を奏している。
これらは、雌雄同群としているが、雌牛の方が気丈に餌の摂取能力が高く、次第にボリューム感を増し、肉牛タイプとなる。
一方去勢牛は、体高などの発育は良好であるが、ボリューム感が今一となる。
その結果、雌牛の肥育成績は、去勢牛より良好である。
去勢牛の場合は、体重当たりの飼料摂取量の割合が少ないためであり、雌牛と同様な摂取割合に至るまで、摂取効率を高めることが必要である。
同じ施設から搬入されても、雌雄を別々に飼育した場合、雌の方が優れるとは言い難い結果となる。
この場合、雌雄同群だからの効果のようである。
雌雄を同群とするのは、生後約20ヶ月令までである。