牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

導入牛を再評価する

2009-03-10 21:44:23 | 素牛

写真は導入直後に撮ったものである。
生産地から付けてきた「とうらく」がそのままである。
牛たちは、早朝に到着するが、午前8時頃にトラックから降ろして、導入牛用の牛舎に「とうらく」付けたまま放して、給水させ、乾草を与えて休息させる。
午後1時半頃に獣医師の定期往診があり、その時に前頭を捕まえて柵に繋ぎ、前述したように予防ワクチンなどを接種する。
この時、牛を捕まえるために「とうらく」を付けたままにしておくのが通例で、それが終われば、「とうらく」を外して放す。

今日は、導入担当者らと、それらの導入牛を見ながら、子牛の見方の検討会を開いた。
大多数は、導入価格通りで、及第点を付けられるが、2~3頭、前述した巻腹の牛について小言を言うはめになった。
こうした機会を積み重ねることで、牛の見方や、それ相応の価格設定が、瞬時に出来るようになる。
A牛は良かったとか、B牛はこの様な点が今一であると言うようなことをシビアに検討することが、肥育する側では、大変重要なことである。
とくに、種雄牛が日進月歩で入れ替われば、それらの肥育結果をもとに、その能力を把握しながら検討会を継続することが、センター全体のレベルアップに繋がる。
買いっぱなしでは、レベルアップには繋がらない。