牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

日光浴

2009-03-24 23:11:20 | 牛の管理



桜の便りが聞こえてくる頃になったが、気温差が日替わりでやってきている。
肥育舎の育成牛たちも、つかの間の日だまりに一斉に顔出ししている。
このところの大鋸屑難のために、牛床が湿りがちのため、余計に直射光を欲しがっているようである。
高々2年間ではあるが、この様に太陽光を浴びせ、ビタミンBなどの体内蓄積を増加させ、肥育牛の健康に備えるために有益である。
種雄牛や繁殖雌牛などは、およそ10年間におよぶ長期間繋養されるため、繋牧や引き運動などを行いながら日光浴をさせている様子を見かけることがある。
これらも、牛の健康維持のための取り組みである。
日光浴により、風邪などに罹り難くすることと、足腰を鍛える目的がある。
前述したが、採光の悪い畜舎や天井が低く、通気性の悪い畜舎で肥育した枝肉の色は赤みの濃いことを確認している。