牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

敷き料用大鋸屑難

2009-03-11 23:27:14 | 牛の管理


二月に100頭前後を導入しているが、新牛を受け入れるために、約半月前から導入舎を空きにして、それまで牛床で敷き料として糞尿を吸い込んだ大鋸屑を堆肥発酵スペースに移動して清掃後、牛床フロアや側壁と柵などにパコマの希釈液を噴霧する。
導入牛が到着する前日当たりに、牛床に新しい大鋸屑を搬入して導入に備えることにしている。
牛たちの住環境を整えてやるには、敷き料に大鋸屑が不可欠と考えている。
ところが最近は、建築ブームが停滞していることから、大鋸屑の調達も一苦労である。
大鋸屑は、一車60リュウベで2週で3台を確保している。
開所当時からの搬入業者のこともあり、好意的に搬入しているが、製材所の倒産や稼働量の低下で、業者の方もその段取りに苦慮していると聞く。
遠くは北陸や広島などから夜間に搬入している。
この様な状況から大鋸屑の価格も、じりじりと上がり、1リュウベ1,400円が1,700円となり今では1,900円となっている。
年間約900万円の高い経費となり、9~10頭の肥育牛の販売代金に相当する。
この様な状況から、目下堆肥化した製品を再利用したり、バークの利用などを真剣に検討中である。