日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

実力テスト(進研マーク模試)の準備をしっかり。

2012-11-11 16:36:35 | 受験
学校で行う実力テストは、進研マーク模試です。センター試験と同じ形式のマークシート方式で行います。日本史は36問で100点ですから、だいたいが1問3点、4問も間違えば90点を割ってしまいます。1問1問を大切に!センター試験の日本史は、9割以上を目標にしていいのです。教科書に書いてあることからしか出ませんから、教科書の内容をうまく頭に入れておけば・・・簡単に言わないでよと言われるかもしれませんが、まだこれからの期間でも毎日集中して勉強を継続すれば、不可能ではありません。がんばりましょう。
今回は、授業でやっていない範囲はやむをえませんが、それを除いても、80点程度を目標に。あくまで目標は日本史の場合は高く。あきらめないでください。

今日言いたかったのは、まず一つに、今のうちに、実力テストで記入する志望校をよく考えておいてほしいということです。現実的なレベルの大学と、それより高めの理想の大学、それから現実レベルよりも低めの滑り止めの大学と、3段階くらいに分けて。
一般的に、私立大学のレベルは、関東では早慶上智が最も上位グループで、次がGMARCH、次が最近、成成武明(成蹊、成城、武蔵、明治学院)と言われるグループ、その次が、日東駒専です。その次が、大東亜帝国と言われます。
隣り合ったグループから数校ずつ選んでみてください。

次に、もう、模試を受けられる機会はどんどん少なくなっていきますから、今回の模試も、ベストを尽くして準備し、志望校選択に役立つ結果を残してほしいということです。この数日の間に、日本史の最初から最後までざっとおさらいをし、自分がいつも忘れてしまうポイントを、直前に確認して試験に臨めるように、自分のノートや市販の要点整理などをうまく使ってください。
試験前に教科書を最初から最後まで読むとか、一問一答をやるとかということは、あまりいいことではありません。1週間くらい前からならば間に合うでしょうが、2,3日では間に合いません。教科書や一問一答は、日常学習で長期的にやる勉強です。
前日や2,3日前ならば、これまでにやった問題集で、自分が間違いやすい箇所を重点的にチェックするというのはよいでしょう。
一晩で、一問一答を全問やれます、という人は、頼もしいですから、それはやっても結構です。
できるだけ多くの量を、短時間でこなせる人は有利です。
東大に合格するような人や、司法試験に合格する人は、速読のスピードも格別に速いそうです。私はそこまで速くないですけどね。

さて、本日のミニトマトです。だいぶ実も大きくなってきました。今日は完全にお休みでゆっくり起きて、パジャマのままベランダでこれを撮影しました。金環日食も撮影した、キャノンのLレンズと呼ばれる高性能レンズです。4ヵ月で収穫、とありましたが、だいたいそんな感じですね。



今日は、上野の国立博物館で、島根県の出雲の特別展も見て来ることもできました。この話は、また後日にします。
私も今日はゆっくりして充電できました。またこの1週間も元気に、貪欲に学び、知識を増やして成長できるようにしましょう。

一球入魂

2012-11-07 05:33:27 | 授業
3年生の日本史の授業は、選択ですので、12月でおしまいとなります。あと、各クラス4、5回ほどしかありません。まだ教科書は終わっていませんし、3年間の皆さんとの付き合いももう終わりということで、私も心を込めて授業をしています。
一球入魂です。全部聞き逃さないでほしいと思っています。

ですから、どうか授業を休まないでください。

来週には進研模試(マーク式)を実力テストとして実施しますから、そのための準備もしてほしいです。つまりは全範囲をおさらいしておくこと。

このところ、小テストをしています。点が取れなかった人には課題を出しています。休んだ人にも同様に出します。また、次の小テストのネタを配布していますので、休んでいると次のテストの時にも困ります。
休んだ人は、休んだ時間の配布物を取りに来るようにしてください。宿題、課題がどんどんたまっていきます。
また、『ゼミナール日本史』の解答も配布しました。これももらっていない人は取りに来てください。
問題集を買わずに受験するのは無茶です。『ゼミナール日本史』は、何も持っていない人はこれだけでも最低限やってください。1冊の問題集を最後までやらずに受験を迎えてはだめです。3回は繰り返しやってください。
これからの時期は、日本史の教科書や問題集を、何回繰り返しやれたかが重要です。文字を追いかける眼球のスピードを上げて、だだだだっと量をこなしてください。だらだらのんびりやらないように。

確実にできた問題は印をつけて、次回はとばせば、繰り返すスピードは速くなります。
11月に1周やり、12月に2周。簡単な問題集をやっていた人は早めに終わらせて、本格的な問題集を年内に3周くらいはできるように計画してください。

「歌枕」白河の関

2012-11-04 03:35:13 | 大正時代
先日の中間考査で、古典の試験監督をしていたら、私の実家である福島県白河市にある「白河の関」のことが試験問題になっていたのに気が付きました。
松尾芭蕉が行きたくて焦がれた「奥の細道」の玄関口です。古くは、能因法師が

「都をば霞とともに立ちしかど 秋風ぞ吹く白河の関」

と詠んだ場所です。京の都を出発した時には、春だったのに、白河の関に着いた時には、秋になっていた、というわけですね。それだけ白河の関は遠いという。
しかし、現代では白河から京都まで、修学旅行でも新幹線で行けば数時間で着いてしまいます。
白河から東京まで毎日新幹線通勤している人もいます。

とにかく、おそらく授業で白河の関のことをやったのでしょうが、多くの人が白河の関を歌に詠んでいると。そういう場所を漢字二文字で?何というか、という設問があったと思います。私は、ちょっと考えて、ああそうか、と答えがわかり、皆さんの答案をざっと見たのですが、ちゃんと答えられている人があまり多くなかったようです。答えは、たぶん「歌枕」ですよね。覚えてくださいよ~。

白河は小さい地方都市ですが、史跡がたくさんあります。日本史の教科書にも、これから学習する部分で「白河」は出てきます。




この写真は、白河駅です。あまりいいお天気ではない日に撮ったのでさえませんが。大正時代に建てられた駅舎がそのまま残っています。これだけ古い駅舎は日本中でもなかなかありません。だいたい、建て替えられてしまいますからね。

今、東京駅では改修を終えて、大々的にイベントが行われ、見学するお客さんがたくさん押しかけているようです。東京駅舎は来年2013年で100周年となるそうです。1914年に竣工したので東京駅も大正時代の建物になります。白河駅は、東京駅よりも6年ほど遅い1920年にできたようですが、同じく大正時代で、東京駅と白河駅は同時代の建物ということになります。

白河駅舎は、ステンドグラスがはめ込んであって、木組みが美しく、しっかりした造りをしています。
大正ロマンを感じる駅としてファンも多いようです。

この駅には新幹線は停車せず、隣の新白河駅が新幹線の駅になっています。地理的な問題などさまざまな理由から、新幹線の駅は新白河になり、市街地にある白河駅は在来線の駅のまま、駅舎を改築されることをのがれて、今に至っているのです。白河駅が新幹線の駅にならなくて本当によかったと思います。奇跡的に、今、ひっそりと白河の街にたたずんでいます。
これからも、火災で失われたりすることがないように、しっかり建物を保存してほしいと願っています。

ちなみに、私の実家は、この駅から歩いて15分くらいの所にあります。

白河も、震災でお城の石垣が崩壊したりして、沿岸部ほどではないにしても、さまざまな被害を受けました。今も、石垣は崩れたままです。白河の話は、また後日。