日本史学習拾遺

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なんとも個性的!明石焼。

2018-12-15 15:17:45 | 旅行
やってもやっても終わらない、という感覚でこのところ仕事をしていましたが、一応、一段落して、今日は学校に行かずに休養しております。
少し自由時間もできましたので、ブログも書き進めていきたいと思います。

まだまだ2年前の話が残っています。今日は、2016年10月、明石・神戸の旅の続きです。

過去の記事は以下のとおり

明石へ。五色塚古墳見学記 (2016年10月)

淡路島・明石海峡大橋を見はるかす絶景! 五色塚古墳見学記 その2

五色塚古墳を見学した後、明石駅に戻り、「明石焼」を賞味しようと、お店を探すことにしました。つまり、たこ焼きですよね。
しかし、それらしきお店には、「明石焼」とは書いておらず、「玉子焼」としか書いていないのです。玉子焼??これが明石焼のお店ということなのかな?と、迷い、中を覗いてみると、丸い、たこ焼きっぽいものをお客さんが食べています。たぶん、そうなんだよね、ということで、入ってみました。

メニューといっても、「玉子焼」と、「特製玉子焼」しかありません。
だんなが特製、私は普通の玉子焼を注文してみました。
店員さんは、きびきびと動き、店内は活気がありました。

出てきたものは、なんとも独特な姿でした!



朱色の台が斜めになっていて、そこに、15個のたこ焼きが、点々と並んでいます。
こんな斜めの台になっているのは、どういう意味があるのでしょうか?
運ばれてきた時は、このように右側が高くなっていましたが、隣りの席の人は、手前を低く、奥を高くして置いていました。自分で向きを変えたのでしょうか。

シンプルな食べ物ですから、平らなお皿に並べるだけでは変化に乏しいので、斜めにしたのでしょうか?面白いです!関東・東京で、こんな台に乗せてたこ焼きを提供するお店はあるのか?ちょっと調べてもみたのですが、そもそも明石焼をやっているお店はほとんどないようです。
あまり本場と同じものは東京にまでは進出してきていないようです。

たこ焼きは、関西の食べ物で、関東に住む私はそれほど食べる機会のないものです。
関東ではソースで食べるのが一般的ですが、大阪のは、だしの中に入れて食べるのだ、ということは聞いていました。大阪というのか明石だけなのかはわかりません。過去に、大阪料理のお店でそういうたこ焼きを食べたことはあります。


ともかく、その温かいだしと、ソースも一緒に提供されました。
どちらを使ってもいいようで、隣の席の人は、ソースを使っていました。
両方を試してみました。

さて、たこ焼きそのものですが、黄色くてふわふわとやわらかく、とろっとしています。中に入っているタコは、大きくて、プリプリの歯ごたえでした。角切りでした。東京で食べると、「干からびた足」だったりしますが(笑)。こんなにプリプリとしたタコの入ったたこ焼きは、これまで食べたことがありません。さすが、本場のタコはすごい!
これは関東の人も一度食べる価値ありです。

先ほどの五色塚古墳でも平安時代のたこ壺を見ましたし、たまたま翌日の奈良大の博物館学芸員の実習でもたこ壺をスケッチしましたし・・・こちら関西・瀬戸内海の文化圏のタコは、古代からの食文化の歴史があり、格別のおいしさなのでしょうね。
神戸では、たこめしの素も買って帰りました。おいしかったです。これも関西独特の食べ物ですね。

お店の名前も忘れてしまったのですが・・・明石ときめき横丁の中の、「松竹」だったでしょうか。
とにかく、「玉子焼」と「特製玉子焼」の2種類のメニューだけで勝負している、朝から晩までひたすら一つのものを焼き続ける、それがお客さんに支持されて、喜ばれている。そういうものに一生をかけられる人生というのも、すごいと思いました。

明石を後にして、次は、私は神戸に行きたいと考えていて、だんなは、京都に行きたい(ミーハー?)、その日の宿は、私は奈良、だんなは京都と別々で(笑)、それぞれ好きな所を見て回ることにしました。
このあたりは、京都も神戸も大阪も、奈良も近くて日帰り圏でよいですね。


神戸をざっと歩いてきました。横浜の中華街のような、南京町。





飲茶のお店が多かったですね。パンダのグッズも多かった。
とりあえず駆け足で神戸の街を見て歩きました。
神戸は趣のある喫茶店があるのではと考えたのですが、あまり時間もなく、結局元町駅前の上島珈琲店へ。上島コーヒーは、神戸で創業したとのことで、ここも、調べると直営店とのことでした。
ウエイトレスさんの接客がとても感じがよくて、東京のお店とはだいぶ違うなと思いました。

そんなこんなで、その日奈良で宿泊した宿は、ABホテル奈良という、新しいホテルでした。あまり、特徴はありませんでした。大浴場ありとのことでしたが、あえて行きませんでした。

次の日は、奈良大での実習です。今日は、このへんで。

6 コメント

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明石 (ごく普通検索観音)
2018-12-15 18:38:51
ツツコワケさん、こんばんは。貴重なお休み、楽しんでおられることと思います。
明石ですか、何度も何度も新幹線で通過していながら、今だ探査したことがありません。いつか明石からどうにかして山に向かって小野市に行って、浄土寺の快慶像を見て明石に戻り、明石焼きを食べて山口に帰ろうかな。
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Re:明石 (ツツコワケ)
2018-12-16 00:42:18
普通検索観音さん、こんばんは。
翌日、実習に大阪の方がいらっしゃって、明石に行った話をしたら、淡路島に行きましたか?と言われ、いえ、時間がなかったので、と答えたら、明石から船で20分で淡路島に行けるんですよ、と教えてもらいました。そんなに近いんだ、と驚きました。
淡路島に行ってみるのもいいな、と思いました。国産み神話の始まりの島ですしね。

年も押しつまってきましたが、奈良に行くべきか、多少迷っています。自分にとってはリフレッシュして、元気になれる場所ですから。
今はちょうど、若宮おん祭りの頃ですね。行けませんけど。
何もイベントのないときにただ行くのもなんだかなとも思います。
クリスマスの奈良って何か特別なみどころがあるのかな?
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12月の奈良 (普通検索観音)
2018-12-16 03:10:46
イブにスクーリングに行ったとき、東向商店街にクリスマスの飾り付けが一切なく、感心したことがあったような。確かにイベント絡みの方が有意義ですよね。
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Re:12月の奈良 (ツツコワケ)
2018-12-16 11:16:32
そうですね。何も今年中にこだわらなくても、
初詣に行く感覚で1月に行った方がいいかなとも思います。
東向き商店街はそうなんですね。
除夜の鐘など、奈良はすごいのかなとか興味はあります。
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Unknown (たぬき)
2019-02-23 14:48:59
明石焼は地元の明石では単に玉子焼き。と言っています。
玉子焼が供される斜めのまな板状の食器?は、
あれ、近くの魚棚商店街の路地販売される商品の海産物を載せて客に見せて売る(ゆえに、ミセ≒店になった)為の販売台?(確か、見台?)を模したモノだとか?
明石焼きは一般的なたこ焼き(関西の家庭にはたこ焼き器や専用鉄板が常識的にある都市伝説)の元祖だと言われています。
が、体験なさった通り、一般的なたこ焼きとは全く別物です。
たこ焼きが出たついでに、いわゆるお好み焼き系も地域性がはっきりしていて個性が豊かですよ?
代表例は、大阪焼き、ねぎ焼き。広島焼き。高砂の高砂焼き(お好み焼きのルーツ、戦後~昭和中期の「ニクテン」に近い)。岡山の日生のカキオコ(カキがてんこ盛りのお好み焼き)。神戸長田のボッカケ。ソバメシ。
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Unknown (たぬき)
2019-02-27 19:49:12
明石は古くは赤石と呼ばれていたかと思います。
明石の沖合いに赤石と言う岩礁が有ったらしく、それは神様の坐す御神体岩。(今は無い?)
また、明石の語源に関係しそうなのが、明石港の少し西に岩屋神社がありまして、
これがただ者ではない由緒を持っています。
曰く、対岸の淡路島に淡路市岩屋地区が有ります。
そこには小さな小高い岩山が有って、麓にはポッカリと洞窟が空いています。
この洞窟がとんでもない代物だったようで、なんでもイザナギ大神の元幽宮(お墓)伝承地です。
中世、戦国末期に池田氏により岩山に岩屋城が築かれる以前、ここには石屋(イワヤ)神社が鎮座(築城に伴い一キロ南の現在地に遷された)していました。

成務天皇(ワカタラシ大王)は勅を発して、淡路島岩屋の三対山に鎮座坐す岩屋神(イザナギ大神)の分霊を対岸明石浦に遷し祀れ!と宣い、
明石浦の漁村民らが総出で速吸水門=明石海峡を渡り御神体(御遺体?)を舟に乗せて浦人らは神さまと同船するのは畏れ多いとして御座船の縁に手を付けて周りを取囲み泳ぎ渡ったと言う。
ながされて件の赤石に暫し休憩ののち現在地に奉迎して明石岩屋神社が創建された。(事になっています)
祭礼の際にはその当時の模様を再現した奇祭、オシャタカ神事が連綿と受け継がれています。

また、神功皇后は明石の垂水(現在の神戸市垂水区)沖合いに皇軍船団が集結のところ、淡路島の石屋神社にわざわざ参拝なさり山上で懇ろな戦勝祈願の加持祈祷をなさったとか。
その際、風波が高く時化模様で難儀していたところ、
神功皇后が一首の和歌(臨時の祝詞になる)を詠まれました。
「イザナギやイザナミ渡る春の日に如何に石屋(イワヤ)の神ならば神。」
と吟じられたところ、不思議な事にすぐに波風は収まり海は凪いだと言います。

現在、淡路島のこの洞窟にはイザナギ神宮(淡路一宮。幽宮。日少宮。(イザナギの)御社) の摂社、岩楠神社が御鎮座坐す
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