日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

明石へ。五色塚古墳見学記 (2016年10月)

2018-09-23 20:47:14 | 古墳時代
夏休みが終わって、文化祭も怒涛のように過ぎて、やっと平穏な3連休です。こういう時にブログを更新しないでいつやるか?ということで、書いてみたいと思います。

9月6日の北海道の地震は、大変なことになりました。私も10回以上は北海道に旅行していて大好きな地域です。何かの形で応援したいなと思ったりしているのですが、とりあえず、今日、有楽町のアンテナショップ・北海道どさんこプラザに行って来ました。ここは、ソフトクリームを食べに来る人でいつも行列ができていますが、今日はひときわ長い列でした。店内もいつもよりごった返していました。やはり、買い物をして北海道を応援しよう、という気持ちの人が多いのでしょうか。
私もいくつかの品物を買って帰って来ました。
寒い冬が近づいていますが、被災された方々が、早く普通の生活に戻れますように。

さて、また2016年の話題に戻ります。博物館学芸員資格課程の、学内実習の2回目「考古資料A・B」の時のことです。前日に奈良泊とし、昼間、奈良よりも西へ足をのばしてみることにしました。
神戸方面に行ってみたい。さらに明石へ行き、五色塚古墳を見て、明石焼きを食べよう。と、計画を立てました。

なぜ五色塚古墳なのかというと、そこで、私が奈良大通信教育の卒論のテーマにした子持勾玉が出土しているからです。日本史の授業でも、図説に、妙に整いすぎて不自然な感じさえするこの古墳の写真があって、意外と交通の便もいい所にあり、気軽に見られそうだから行ってみるか、と考えたのです。

新幹線は新大阪まで。そこからJR京都線に乗り換えて明石まで。歩いて山陽電鉄の山陽明石駅まで行き、そこから5駅の霞ケ丘で下車して古墳までは徒歩5分もかからなかったと思います。
大阪付近の電車は、スピードが速いとどこかで聞きました。確かに言われてみれば、乗っていて、飛ばしてるな、と感じました。小気味よいといえばそうですが。何となく、関東とは車内の雰囲気も違います。

明石を通過する時、日本の標準時を示す時計台があるはずだ、とシャッターチャンスを狙っていました。ありました!定時制高校にいた時に、地理も担当していて、標準時の話題もありました。

これから先地理の授業を担当することがあるかどうかわかりませんが、日本の標準時の地を訪れたことがあるということ、その写真を教材として使えることもあるかなと考えて、車内から何とかカメラに収めました。

JR明石駅から、山陽電鉄という、ややローカル感のある電車に乗り換えました。調べたところ、霞ケ丘から行くのが一番近いと思われましたのでそこから歩きました。
とてものどかで、人通りもあまり多くない住宅地を行きます。


すると、こんもりと大きな緑の山が出現。これは、五色塚古墳のすぐそばにある小壷古墳というものでした。


さらに歩くと、すぐに葺石で覆われた五色塚古墳が見えてきました。

場所はこのあたりです。神戸市の観光案内にあったグーグルマップのリンクです。

https://www.google.co.jp/maps?hl=jp&q=34.629532,135.045828

今日はこのへんで。無理せず次回に続きます。


2 コメント

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Unknown (たぬき)
2019-03-02 09:54:20
日本標準時、子午線の東経135度は、天然のランドマークが存在します。
ひょっとしたらそのランドマークを改めて天文観測、再計算したら所謂、子午線だったと言うのが真実ではないか知らんです?
それは普段、当たり前に目にしていて皆が知っていて当然過ぎる、神奈備山の雌丘山(めっこ(う)さん)。頂上がまさしく子午線上に有ります。
更にそこには神出神社が御鎮座坐して本殿、参道を子午線が貫いています。
天文台の後背はるかに仲良く2つ並んだなだらかな「お山」が見えますが、この2つのお山、全く同じ緯度に位置して、地域は「神出」(今は神戸市西区ですが、元来は神戸市の西区と垂水区は播磨国の「明石郡」)
全ての神々が此処から生まれた云々。の神話伝承が残ります。
大きな方を雌丘山(めっこ(う)さん)、小さい方を雄丘山(おっこ(う)さん)と言います。
山形から古来、(播磨)富士(播磨には複数有ります)と呼ばれています。


一つだけなら偶然です?、、、ですみますが、
対岸の淡路島にも山の頂上を子午線が貫いていて二点を見通したらその間に明石の天文台が「後から建設された」モノだとしか思えない景色です。
因みに、山名を篝場山。と言います。南側から見ますときれいな三角形の岩山で、
神戸淡路鳴門道に設置された子午線のモニュメントは正に篝場山のピークを指し示しています。

まさしく目に見える天然の子午線!
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Unknown (kuragesuke)
2019-03-02 15:31:24
ツツコワケです。
たぬきさん、すごいボリュームのコメントをいつもありがとうございます。
なるほど、とうなずきながら読ませていただいています。

さまざまなあれこれを考えるに、1000年単位の昔のこともそれなりにたどれそうなくらい、日本人は律儀に昔の出来事を大切に残してきたんだなと思います。

淡路、明石のあたりは興味深い地域だという認識が一層強まりました。
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