さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

「RENT」はREALでした

2006年04月30日 22時49分00秒 | 映画
自分の仕事はお客さん相手なので、
本来ならば、日曜日なんかなかなか休めないのですが、
去年からの休みがたまっていて、臨時にお休みをもらいました。
本来ならば連休を望むところですが、
へなちょこサラリーマンなので、
現場仕事なので、仕方なく飛び石。
今日はゴールデンウィーク気分を満喫してきました。

というわけで、今日も、とりあえず映画見てきました。
場所は渋谷区・東急文化村ル・シネマで「RENT」。
「寝ずの間」「ブロークンフラワーズ」…何見ようか迷ったのですが、
土曜の夜、フジテレビで放送していた深夜番組で、
笠井アナウンサー(またか!)が、必死にPRしていた、
「RENT」に決定です。

あのですね、すごーく簡単に言うと、
1990年前後のNYを舞台に、
それぞれが自分の夢を抱えつつ、
貧困、ドラッグ、エイズに、
レズビアン、ゲイといったセクシャルマイノリティや
ストレートの若者達が、
寄り添い立ち向かっていくという話。
ミュージカルの映画化で、俺がここであれこれ説明したところで、
たぶん、俺なんかより、この作品の事をずっとよく知っている
ゲイは方々は沢山居るでしょう。

詳細は、Yahoo!やGoogleで調べていただくとして、
この作品を語る上で、重要なキーワードの、
全てとはいわないけれど、殆どを、
そのまま一人で背負い込む自分としては、
とてもリアルで、泣く以前に、心がえぐられる思いでした。
もちろん、泣いたけれど、泣きつつ、心動かされ、勇気付けられ、
うなずくほうが多かったかな。

いや、ほら、今はエイズでは死なないし、
今目の前に迫る危機ではないけれど、
15年以上前、HIVという目に見えない怪物を前に、
迫り来る死に怯え、コミュニティが崩壊してしまうかもしれないという
恐怖の中を生き抜いてきた人たちの、
「この、今、生きている瞬間」の尊さ、大切さを
21世紀の日本の観客はどれだけ感じたことが出来たのかな。

日本でも、80年代や90年代前半を
東京で過ごしたゲイの中には、
目の前で友人を亡くしたり、または感染=死を告知され、
あと何年生きられるかという、ギリギリのところを
生きてきた人たちもいるだろうし、
そうしたエピソードを幾つも知っている人たちにとっては、
俺以上に、この映画をリアルに感じたに違いありません。

つべこべ言う以上に、
とにかく歌・音楽すばらしいと思います。
オープニングから泣けます。
ごめん、まだの人は、とにかく見てくださいよ。
自分は、見終わって、そのままCDショップへ
直行してサウンドトラックを買ってしまいました。

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