さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

歩けばわかる。今年も歩いてわかった。

2007年08月13日 00時56分20秒 | ゲイ
てなわけで、東京プライドパレードの話です。
昨日は猛暑の中、とてつもなく疲れきっていたのですが、
その後、パレードに誘ってくれた伊右衛門さんと
一緒に歩いてくれたtakezzoさんと、
自分の相方さんと4人で居酒屋で、
自分としては凄い勢いでアルコールを飲み、ずっとおしゃべりしていると、
昨年と同じ充実感がじわじわと沸いてくるのと同時に
部屋に帰っても、そして夢の中でもパレードの記憶が体の中を漂い、
そして今日も何度も思い出され、
新しい一歩を踏み出す勇気が沸いてくるようです。

こうして書いている文章を、
こういうイベントに批判的な人たちが見れば、
たぶん「気持ち悪い~」とか「まるで宗教じゃん」みたいな
感想を持つ方もいるかと思います。

でもね、
ほんと、そうなんですよ。
みんな一生懸命にパレードでゲイとしての
自己実現を叶えようとしているんですよね。
ある人は、政治的なメッセージを。
ある人は、そのコスチュームで。
ある人は、ボランティアで。
ある人は、踊りで。

異性愛者の価値観が支配する普段の生活では、
どうしたって、無理じゃないですか。
イベントを通して、そしてパレードで街へ飛び出して、
それを今日だけは思いっきり表現する場なのでしょうね。

だからこそ、ただ一緒に歩くだけでも、
そういうパワーを感じ、
自分も新しい一歩を踏み出そう!って気持ちにさせてくれるのだと思います。

政治的メッセージという意味では、
社民党党首として福島瑞穂が、
無所属で今回の参議院選挙に当選した川田龍平君が、
世田谷区議の上川あやさんが、
として落選した尾辻かな子さんも、
イベントの最後でスピーチしてくれました。

パレードを政治イベントだと揶揄する人もいるのでしょうが、
所詮なんだかんだ言って、政治力も必要。
後援には厚生労働省に東京都。祝辞には渋谷区長と新宿区長も。
青年の主張コーナーではサントリーの方もお話していましたよね。
応援してくれるなら、そんなに心強いものはないかと思います。

そして、民主党から比例区で立候補して落選した尾辻さん。
「落ち込んでいたけれど、(一緒に歩いて)勇気もらった」
って話していたじゃないですか。
その言葉が、パレードの本質の全てを表しているように
自分には思えてなりません。

来年こそ、パレードを作る側に回ってみたいなと。
いや、自分は土日仕事だからボランティアミーティングへの参加も
儘ならないから、自分には無理かもしれないけれど、
とにかく今年も何か新しい一歩を踏み出したい気持ちに
満ち溢れた2007年の夏でした。