和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

奮迅56/小説「新 ・人間革命」

2013年07月09日 07時27分48秒 | 今日の俳句
 小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)7月9日(火)より転載】

奮迅56(7/9)

 山本伸一は、学会の役職について、戸田城聖が語っていたことを、かいつまんで話した。

 質問した青年は、「わかりました。頑張ります」と言って、笑顔で頷いた。

 途中から話を聴いていた壮年が、前に来て、頭をかきながら言った。

 「いやー、耳が痛い話です」

 伸一は、この壮年にも懇々と語っていった。

 「学会の役職というのは、広宣流布のためのものです。
会社の役職や世間のさまざまな肩書と同じように考えてはならないと思います。
そして、学会の役職を受けるにあたっては、“仏意仏勅によって賜った”と受けとめ、全身全霊で責任を果たしていくべきであるというのが、戸田先生のご指導なんです。

 したがって、いろいろと大変であっても、学会の役職は勇んで受けていこうという姿勢が大事ではないでしょうか。
多忙でも、幹部として仏法のため、同志のために尽くしていく。そのなかで、自分が磨かれ、境涯革命、人間革命がなされ、功徳、福運を積んでいくことができるんです」

 伸一は、その後も、折々に、この壮年と語り合い、激励を重ねていった。
やがて壮年は、学会の役職にも就き、幹部として張り切って活動に励むようになった。

 ところが、しばらくすると、また、「仕事が忙しいから」と言って、学会活動をなおざりにするようになった。

 ほどなく株価の大暴落が起こった。
彼は、あれこれ手を尽くしたが、乗り切ることができず、会社は倒産してしまった。

 壮年は、再び反省、奮起し、信心に励むと、業界で押されて新しい会社を任された。
だが、資金繰りに追われる日が続き、また、活動から遠ざかっていった。
その会社も、わずか八カ月で破綻したのである。

 後年、この壮年は、「『体曲れば影ななめなり』(御書九九二頁)との御聖訓に絶対間違いはありません。
信心という根本を忘れて、二度も地獄を見た私が言うのですから、間違いありません」と、伸一に述懐している。
 


夏の川/今日の俳句 第1339号

2013年07月09日 05時47分08秒 | 今日の俳句
    ◇夏の川/今日の俳句◇

    ◇※第1339号※◇

 2013年(平成25年)7月9日(火)



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※7月9日※
■ ジェットコースターの日
 1955年のこの日開園した後楽園遊園地に日本初の本格的なジェットコースターが設置された。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】

※鴎外忌
 小説家・森鴎外の1922年の忌日。
■ 森鴎外(もり-おうがい) ※『1862年(文久2年)2,1,19-1922年(大正11年)7,7,9』 
 明治大正時代の小説家,軍医,評論家。本名は林太郎。石見国(島根県)津和野藩主の典医森静男の長男。母は峰子。弟は篤次郎,潤三郎,妹は小金井喜美子。
 明治14(1881)年東京大学医学部を卒業後陸軍軍医となり,35年間勤務した陸軍から大正5(1916)年に引退したときは,現役の軍医として最高の陸軍軍医総監,陸軍省医務局長であった。同6年帝室博物館総長兼図書頭として宮内省に入り,61歳で病死するまでその地位にあった。
 明治17年から21年までドイツに留学し,衛生学を学ぶとともに,文学哲学に親しんだ。帰国後医学,文学の両面で啓蒙論争を展開する傍ら,『舞姫』以下の留学記念3部作の創作や,アンデルセンの『即興詩人』の翻訳など,はなばなしい文学活動を行い,若くして文名を高めた。
 しかし軍医と文学者との二重生活は,陸軍内部でトラブルを生み,他の事情も加わって,38歳の働き盛りのとき,近衛師団軍医部長兼軍医学校長から小倉の第12師団軍医部長に転勤させられた。
 明治35年第1師団軍医部長として帰京するまで,問題となる可能性のある創作から手を引き,フランス語の学習,唯識論への沈潜,クラウゼヴィッツの『戦争論』の訳述など他日に備え勉強の日を送る。
 文学活動が再開されたのは,明治40年軍医として最高の地位についてから2年後の同42年以降で,『ヰタ・セクスアリス』『妄想』などの現代小説,『興津弥五右衛門の遺書』に始まる歴史小説,『渋江抽斎』以下の史伝が生まれた。
 その立場は一貫して反自然主義で,二重生活の哀歓が作品に色濃く反映していることが目立つ。また明治40年以降陸軍のボス山県有朋の後援を受ける一方,諮問に応じて,インフレ対策論や国家社会主義に近い社会改革論を献策するなど,その行動範囲は広範にわたった。
 <著作>『鴎外全集』全38巻<参考文献>成瀬正勝『森鴎外覚書』,岡崎義恵『鴎外と諦念』,山崎国紀『鴎外森林太郎』(吉野俊彦)
【「デジタル版・日本人名大辞典」より転載】


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   ■※今日の俳句


 夏川の雄々しさにおし黙りゐつ
        細見綾子


 夏川の声ともならず夕迫る
        飯田龍太


 夏の川跳んで明日もまた会へる
        伊藤昌子


【季語の解説】
※ 夏の川→夏川・夏河原。
 「五月川」という季語もあるが、夏の川は梅雨の長雨によって水嵩が増し濁流をなしている川から、真夏の太陽のもと、川底の砂も灼け、水は涸れれてわずかにしか流れていない川。
あるいは、山から存分に送られて来る清流に、 鮎釣り師たちで賑わう川、すこし広がった清流の川原にテントを張り、飲食炊爨やキャンプ、泳ぎや水遊びを楽しんでいる川など、三夏にわたって詠むことができる。
時期、場所によって趣の変わる夏の川であるが、それだけに広く句を詠むことができる。
【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】



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※わが友に贈る/寸鉄※
【「聖教新聞」2013年(平成25年)7月9日(火)より転載】


     ※わが友に贈る※


  熱中症に注意!

  決して無理はせず

  十分な水分補給と休息

  賢明な室温調整を!

  健康が勝利の根本だ。

 
      ◇7月9日◇


         ■


    ◇※寸 鉄※◇


 「本当に楽しかった」と言えるまで戦うのだー恩師。広布の山を勇敢に登れ!

         ◇

 炎の大阪が猛攻勢。正義の師子吼を轟かせる時は今だ!痛快なる常勝劇を

         ◇

 岩手・青森・秋田の友よ、東北の勝鬨を世界が祈り待つ。「不屈に魂」で前進

         ◇

 「今日の苦労者は明日の勝利者なり」英雄(キューバ)。陰の労苦に功徳は燦然と輝く

         ◇

 ネット選挙解禁で候補者の発信活発に。有権者は正視眼で比較し賢く判断


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7月8日(月)のつぶやき

2013年07月09日 01時34分37秒 | 広島カープ

 うつくしく牛の痩せたる夏野かな
        野沢凡兆

強い日差しに青々とした夏草が輝き、むんむんとするばかりの草いきれである。
photozou.jp/photo/show/123…