希望の大哲学を学ぶ“求道の夏”/名字の言
【聖教新聞・2013年 (平成25年)7月25日(木)より転載】
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
(7/25)
たくさんの付箋が挟まり、厚さが倍になって、使い込んだように見えるが、まだ真新しい。
ある男子部の友が会合に持参していた「御書」である
▼
「よく勉強していますね」と語り掛けると、照れたように肩をすぼめ、とつとつと語りだした。
「東日本大震災の津波で親しんでいた御書を失いました」。
職場が被災し、失職した彼を、男子部の先輩が“断じて負けるな”と励まし、新しい御書を贈ってくれた
▼
彼は毎日、御書をひもといた。
心に響いた御文に傍線を引き、付箋を差した。
気がつけば、御書2冊分の厚みになった。
祈り抜き、やっと再就職できた会社は9カ月で倒産。
それでも祈り続けた。
この春、再び就職を果たした。
彼を支えたのは「冬は必ず春となる」(御書1253頁)との一節だった
▼
“時の流れ”は一定ではない。
人により、状況によって違う。
被災した友に聞くと、震災後の月日は「あっという間だった」という人もいれば、「とても長かった」という人もいる。
“厚みが倍の真新しい”御書が、被災後の月日を、何よりも物語っているように思えた
▼
どんな絶望の中にも希望を見いだす力が、人間にはある。
御書は、その源泉だ。
うまず、たゆまず、希望の大哲学を学ぶ“求道の夏”に。
(應)
、
【聖教新聞・2013年 (平成25年)7月25日(木)より転載】
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たくさんの付箋が挟まり、厚さが倍になって、使い込んだように見えるが、まだ真新しい。
ある男子部の友が会合に持参していた「御書」である
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「よく勉強していますね」と語り掛けると、照れたように肩をすぼめ、とつとつと語りだした。
「東日本大震災の津波で親しんでいた御書を失いました」。
職場が被災し、失職した彼を、男子部の先輩が“断じて負けるな”と励まし、新しい御書を贈ってくれた
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彼は毎日、御書をひもといた。
心に響いた御文に傍線を引き、付箋を差した。
気がつけば、御書2冊分の厚みになった。
祈り抜き、やっと再就職できた会社は9カ月で倒産。
それでも祈り続けた。
この春、再び就職を果たした。
彼を支えたのは「冬は必ず春となる」(御書1253頁)との一節だった
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“時の流れ”は一定ではない。
人により、状況によって違う。
被災した友に聞くと、震災後の月日は「あっという間だった」という人もいれば、「とても長かった」という人もいる。
“厚みが倍の真新しい”御書が、被災後の月日を、何よりも物語っているように思えた
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どんな絶望の中にも希望を見いだす力が、人間にはある。
御書は、その源泉だ。
うまず、たゆまず、希望の大哲学を学ぶ“求道の夏”に。
(應)
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