工房八重の部屋

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山科アスニー講座 『王朝の風俗絵巻 葵祭』 祭りの歴史見どころ等

2012年05月03日 | Weblog
5月2日 山科アスニー講座 601回 『王朝の風俗絵巻 葵祭』

講師は、猪熊 兼勝 氏 京都橘大学名誉教授、 葵祭行列保存会会長

猪熊先生は古代史が専門で、現在は京都橘大学名誉教授なのですが、

なぜ今、葵祭行列保存会会長かというと、

朝廷の儀式や公家の作法武家の作法を含めそういうことに携わるのを、有職故実といい、

先祖からの家業で、国学者の家系だと、レジメを読んでわかりました。

父上も有職故実者で、京大法学部の教授で、戦後は葵祭りにも関わっておられたと

のことです。

葵祭りの成立は、日本に仏教が伝わった欽明天皇の頃にさかのぼり、

平安遷都後は下鴨神社上賀茂神社の賀茂祭として行われ、応仁の乱以後、

途絶していた祭りを再興するため、祭りでフタバアオイを神が宿ると、飾っていたので、

葵の紋の徳川家から、援助を受け再興されました。

それ以後は、葵祭りと呼ばれるようになりました。

王朝のお祭りを模したものではなく、本物が、千何百年とつづいている祭りなので、

平安時代の宮中の装束や、行事も見られる、京都ならではの祭りなのです!

内親王を斎王としてきましたが、斎王列は鎌倉時代までで、昭和31年からの

斎王列を復元にあたっては、京都の娘さんから選ぶことになり、代理の代をつけて

斎王代と呼ぶようになり、現代は、華やかな斎王列が主役になっているとのことです。

斎王は、三千家のお茶を習っておられる家元のご推挙からで、決定は葵祭行列保存会が

行い、長時間輿の乗物に正座しているので、誰にでも出来る役ではなく、行儀作法も

重要なのだそう! 

ユーモアのある、猪熊先生の講演は、楽しいものでした。

講義を聞いていたら、もう何回も葵祭りに行っているのに、5月15日の葵祭りに

又、今年も行きたくなりました。

葵祭りの文字をクリックすると、歴史などの詳しいホームページにリンクできます)


5月のアスニー山科講座


10時から歌唱指導があり、
『私のお気に入り』 『この広い野原いっぱい』 『おお牧場は緑』を歌いました。
今の季節にピッタリの爽やかな歌でした。


講師は、猪熊 兼勝 氏 京都橘大学名誉教授、 葵祭行列保存会会長



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