工房八重の部屋

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アスニー山科講座 「分かち合いと支え合いが拓く震災後の市民社会」

2011年12月18日 | Weblog
12月14日のアスニー山科の講座は『分かち合いと支え合いが拓く震災後の市民社会』

講師は、龍谷大学政策学部准教授  深尾 昌峰 氏でした。

現在の日本は、かって経験したことがない社会構造になっており、14歳までの人口は約

28%減り、65歳以上は87%増え、75歳以上は94%増えているということは

倍は増えている、急速な少子高齢化社会になって、年金、健康保険は赤字で、

将来はどうなるのか? まさに希望無く、不安の時代です。

明治以降、公共的な仕事の多くを行政に依存してきました。

阪神淡路大震災、東日本大震災と天災も続いており、この将来が不安な時代を

どう生きるのか?

●今回の震災で、ボランティアの人達は、行政が行きとどかない所をほろする活躍を

している! 若者達の勇気ある活躍に、若者達のパワーに将来に希望を見いだせた。

●過疎化の村落で、80代の女性達が、料理屋用の葉を採集し、多い人だと、年収1千万

も得て、元気に働いているので、老人医療費も減り、若者達が故郷に戻ってきて

地域が活性化した。

●なんにも出来る能力が無い、仕事も見つからない!嘆いていた主婦が、

知的障害者の食事作りのボランティアをし、おいしいと感謝され、自分には何かできる

ことがあると自信になり、いきいきと生活出来るようになった。

●山科の公園を、行政が手入れするお金が無く荒れていたのを、住民が立ちあがり、

無性で配布していた種の残りをもらい、各自が種から花を育て、公園に植え、

きれいになると子供達の遊び場所となり、公園で祭りを開催し、屋台を出して利益

あげたお金で、虫が木に付いたのを薬を購入し駆除という具合に、住民達が自発的に

行動し、より良い生活を行政だけにまかせず、自ら築いて行った!

色々な例をあげて、こういう時代だからこそ、何か社会に役にたつ行動を

実践し、お互いに助けあい、支えあって行くことが必要なのでしょう!

深尾 昌峰 氏の講座は、この不安で将来に希望が見いだせない時代に、どう乗り切って

いくのか!

わかり易くて、生きる勇気や希望を与えられ、励まされるような講座でした。


12月の山科アスニ講座


講師は、
龍谷大学政策学部准教授  深尾 昌峰 氏