工房八重の部屋

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アスニー山科講座「教科書における戦争と平和」井伏鱒二の黒い雨

2011年08月08日 | Weblog
1945年8月6日、広島に原爆が投下されました。そして8月9日には長崎に落とされ 、

15日には日本は、無条件降伏をすることになりました。

8月3日のアスニー山科講座は

教科書における戦争と平和 〜井伏鱒二「黒い雨」を中心に〜

講   師 : 龍谷大学文学部長   越前谷 宏 氏

でした。

井伏鱒二「黒い雨」は、教科書にも取り上げられている名作です。

新潮社の本の紹介文

あの20世紀最大の悲劇を、坦々と、静かな語り口で後世に伝える――小説の力だ。

一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨のなかを人々はさまよい歩く。

原爆の広島――罪なき市民が、負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、“

黒い雨”にうたれただけで、原爆病に蝕まれてゆく姪との忍苦と不安の日常を、

無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として鮮やかに描く。

被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作。


原爆によって、何十万人の死者や、原爆病におかされた市民達、

日本の歴史の中では、最大の悲劇でしょう!

今回の講座は、井伏鱒二「黒い雨」を取り上げており、年月が経ち、原爆を知らない

世代が多くなる現代に、後世まで、原爆の悲劇を伝える意義を感じました。

戦後、日本では、原子力は、発電所など、平和利用等の目的に使用されてきましたが、

今回の東日本大震災で、原子力発電所の被災によって、放射能の影響が、

いかに危険かを、あらためて、感じさせられています。


8月のアスニー山科講座


講師 は  龍谷大学文学部長   越前谷 宏 氏