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6月20日

2006-06-20 19:34:44 | Weblog
      アカスジキンカメムシ

   亀虫はそしらぬふりや象虫に 辻桃子

   亀虫の匂ひ持ち込む梅雨の家 随笑

 緑地に赤色の模様の美しい亀虫、草の上や木の幹などにじっとしている
 ことが多い。亀虫の仲間は臭いものも多いがこれは比較的臭さがすくない。


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6月19日

2006-06-19 19:28:37 | Weblog
   
    沢蟹や父の故郷もわが故郷  ころころ
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6月18日 父の日

2006-06-18 07:26:34 | Weblog
        源平くさぎの花

  
   父の日ぞひと日は去ぬれ呆け神  ころころ


 昨日義父はショートステイのために三芳の施設に向かった、本人にはサークルの
 旅行と言って行かせたらしい。たった2泊3日の初体験だが、義母にとって
 わずかばかり開放された日となる。
 
 鬱の病の義母のためとはいえ、本当に人のいい義父に嘘を言ってまで施設に向かわせ
 なければならないことを切なく思う。

 
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6月17日 みそはぎ

2006-06-17 16:13:59 | Weblog

千屈菜の水影ささら彩たちぬ 石原八束

    千屈菜の供華をゆたかに父の墓 横原律子

    千屈菜といえば近江の父の墓 大橋敦子

    千屈菜に雲の変幻かぎりなし 福田蓼汀



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6月16日

2006-06-16 17:00:53 | Weblog
       
       撫子のやうな彼女と思ひしが   稲畑廣太郎
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6月15日

2006-06-15 06:07:10 | Weblog

       原つぱの雨濃く匂ふうつぼ草   ころころ
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忍冬(スイカズラ)

2006-06-14 11:53:51 | Weblog
 

     忍冬のこの色欲しや唇に 三橋鷹女

     忍冬乙女ら森を恋ひ来り 堀口星眠

     忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫

     忍冬の花折りもちてほの暗し 後藤夜半


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半夏生が咲きました。

2006-06-13 19:19:48 | Weblog
     半夏生咲かせ半信半疑かな   山田みづえ
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旧山本邸 夏の和菓子

2006-06-12 10:29:51 | Weblog
      連衆と膝ちかづけて冷茶飲む  ころころ
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柴又吟行

2006-06-11 09:16:24 | Weblog
       甘藍もつややかに夏立ちにけり  相生垣瓜人

 
 昨日はGの吟行句会、柴又帝釈天から矢切の渡しに乗って対岸の野菊の墓の寺へ
 かなりの距離を歩く吟行になった。その分肌で感じる土、風、川の匂いを満喫
 していずれ句になしえる取材も出来たと思う。
 いずれと言うのも句会に間に合わせの数は詠めたものの自分の中では未消化の
 句ばかり、柴又帝釈天はなじみの地ゆえに感動が薄れつつ句に仕立てて読者に
 伝えることが出来ないのだろう。力不足は否めない。

   わたり来る矢切の風や梅雨鯰

 梅雨晴間という季語にはいささか湿り気の多い曇り空、帝釈天への挨拶句。
 参道と帝釈天脇にある川千屋は川魚料理の老舗、鯉、鰻、鯰の味を楽しむ
 事ができる。そこは句会連衆には説明はせず肌感覚で詠んでみた。
 
   香煙の梅雨きざしたる湿りかな

 この句も同様、参詣者を観察していると誰も皆、体に香煙を浴びるように、両の手で
 まず胸にそれから各自健康に不安ある個所へ煙を掬い浴びている。
 最初に胸(心臓)に浴びるというのはやはり自然な長寿へのご利益を欲しての
 動作だと感じる。いつもなら立ち上る香煙も香炉から地面に降るように見えて
 発句となった。

   風上にまわす舳先や梅雨曇り

 柴又から矢切の渡しに乗って対岸へ、時間的には引潮であり舟は下流へと
 流される。離岸する時は船頭の櫓捌きで行くものの舳先は目的の船着き場には
 向けない、向ければなおさら流されてしまうからだ。
 高校生の時に少し上流で泳いでいたがその頃より水が汚れていると感じる。
 この時期は上流からの梅雨で流された土などの濁りがあるのかも知れない。

   くちなわの畷自在の泳ぎかな

 船着場から野菊の墓への道は農道できゃべつ畑、ねぎ畑、水田を抜けていく
 前日の雨でかなりのぬかるみがある。少し歩くと田の側溝の上に1メートルほどの
 青大将(くちなわ)、連衆も恐る恐ると石などをぶつけている。
 心は少年期に戻っている。もう少し歩いていると今度はその用水の中をかなりの
 速さで泳ぐくちなわを発見。さっきのより長い。
 蛇はこんなにも早く泳ぐものだとは思わなかった。皆で追いかける。
 くちなわはその気配を察してか急停止、急旋回、そしてまたその身を今度は
 畝を登るような姿勢をとる  連衆の少年期はまだ続いている。
 句会後の反省会で「畷」はあぜ道のことだから少々景色に無理があると言われた。
 確かに泳いでいたのは用水であるから実写ではないが、「畷」という文字の効果は
 水田も用水もその風までも暗喩することができる。

 14名の参加、欠席投句1名 総数75句
 同じコースで吟行をするから類想、類感はいなめない。
 そのなかで自分の観察眼を発揮して誰もが見て詠めなかったものを句に仕立てる
 事が大切に思う。そんな佳句も少ないが有った。 
 景色を見て感動を詠むのも俳句、その感動者のふとした様を詠むのも俳句

    吟行のひとりが開く白日傘   初様の佳句

 今回の句会選句、句会後の反省会でも気になったこと。
 選句は善意がとても必要だということ。落選句を選ぶのではない。
 選句眼こそ俳句の力だと確信する。

 追記 初めてお会いしたがれい様の俳句もたいしたものだ。
 
コメント (2)
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