3月 1日

2014-02-28 15:10:44 | Weblog
               ( 三月・弥生 )


萩の筆買ふ三月の雨強し                    沢木欣一


三月やモナリザを売る石畳                   秋元不死男


いきいきと三月生まる雲の奥                  飯田龍太


妻の荷を解く三月の雪の中                   林 徹


酒場には紙の桜の弥生かな                   吉屋信子


残り餅焼く三月のくらき炉火                  能村登四郎


金魚田のはやなまぐさき弥生来ぬ                澤田緑生


三月の甘納豆のうふふふふ                   坪内稔典


弥生なほ年縄のこす武家構                   下村ひろし


三月の風は移り気花売女                    草間時彦


朝の来る愉しさに覚む弥生かな                 大石悦子


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2 コメント

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Unknown (☆NORIKO☆)
2014-03-01 07:29:39
おはようございます。
今日から三月、早いものですね。
三月、弥生、四音と三音ですから置き所も難しい印象ですので、掲出していただいた句がとても参考になりました。
返信する
弥生三月 (こころ)
2014-03-01 23:07:45
NORIKOさん、参考にしていただければ幸いです

もともと弥生は旧暦ですから現代では
4月月初の頃なんですね
韻にしても「やよい」は優しさと明るさのある響きで
「三月」は濁音と「ん」を含みごつごつとした質感が
あるような気がします
仰るように三音、四音で置き所が違い
その効果も変わってくるのでしょうね
返信する

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