( 三月・弥生 )
萩の筆買ふ三月の雨強し 沢木欣一
三月やモナリザを売る石畳 秋元不死男
いきいきと三月生まる雲の奥 飯田龍太
妻の荷を解く三月の雪の中 林 徹
酒場には紙の桜の弥生かな 吉屋信子
残り餅焼く三月のくらき炉火 能村登四郎
金魚田のはやなまぐさき弥生来ぬ 澤田緑生
三月の甘納豆のうふふふふ 坪内稔典
弥生なほ年縄のこす武家構 下村ひろし
三月の風は移り気花売女 草間時彦
朝の来る愉しさに覚む弥生かな 大石悦子
萩の筆買ふ三月の雨強し 沢木欣一
三月やモナリザを売る石畳 秋元不死男
いきいきと三月生まる雲の奥 飯田龍太
妻の荷を解く三月の雪の中 林 徹
酒場には紙の桜の弥生かな 吉屋信子
残り餅焼く三月のくらき炉火 能村登四郎
金魚田のはやなまぐさき弥生来ぬ 澤田緑生
三月の甘納豆のうふふふふ 坪内稔典
弥生なほ年縄のこす武家構 下村ひろし
三月の風は移り気花売女 草間時彦
朝の来る愉しさに覚む弥生かな 大石悦子
今日から三月、早いものですね。
三月、弥生、四音と三音ですから置き所も難しい印象ですので、掲出していただいた句がとても参考になりました。
もともと弥生は旧暦ですから現代では
4月月初の頃なんですね
韻にしても「やよい」は優しさと明るさのある響きで
「三月」は濁音と「ん」を含みごつごつとした質感が
あるような気がします
仰るように三音、四音で置き所が違い
その効果も変わってくるのでしょうね