7月 25日

2019-07-24 15:15:30 | Weblog
                  甘露忌・不死男忌


     7月25日は俳人秋元不死男の忌日です
     明治34年11月3日~昭和52年7月25日 横浜市生まれ
     本名 不二雄 旧号 地平線~東京三~戦後不死男と改める
     昭和16年俳句事件にて検挙、投獄される。
     昭和23年「天狼」創刊同人。24年「氷海」発行主宰


     甘露忌の運河に黒きもの浮かぶ          栗田やすし


     罅割れのトマトは畑に不死男の忌         武藤光晴




          



     一天に雷神あそぶ不死男の忌            三田きえ子


     不死男忌や木の瘤は木の知恵袋           鷹羽狩行


     甘露忌の一番星を湖の上              長田等


     不死男忌の不意に鳴き出す牛蛙           後藤秋邑


     走馬灯廻らぬもあり不死男の忌           堀内一郎




      ころころが好きな不死男の俳句五選 


     寒や母地のアセチレン風に欷き


     冷されて牛の貫禄しづかなり


     三月やモナリザを売る石畳


     顔入れて冬シャツは家の匂ひする


     ちらと笑む赤子の昼寝通り雨             秋元不死男

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7月 24日 | トップ | 7月 26日 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秋元不死男 (夏子)
2019-07-25 17:11:25
>顔入れて冬シャツは家の匂ひする

感覚的にとてもよく分かる句です。

こころさんは秋元不死男の句がお好きなのですね。
返信する
不死男の俳句 (ころころ)
2019-07-25 19:18:31
夏子さん、ありがとうございます
初学の頃は不死男、波郷、龍太
本当に良く読みました
中でも不死男の句は大好きです

顔入れて冬シャツは家の匂ひする

この句は獄中に差し入れられた
洗いたてのシャツです
凛とした思想と家族への愛おしさ
心情が切ないです


返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事