6月 27日

2024-06-27 04:36:24 | Weblog
                    夏越(なごし)・茅の輪・夏祓・形代流す





             旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを
             祈願します。由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)にまで遡るそうでが
             新暦に移った現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。






          大茅の輪傷む足よりくぐりけり          二村満里子


          夕まぐれ茅の輪くぐりて鳩あそぶ         山下美恵


          大仰に禰宜が絹裂く夏祓             武藤光晴


          ごめんねと言ふ母を負ひ茅の輪かな        高橋ミツエ


          神官の声のこだまや夏祓             本多俊枝


          男衆軍手で結へり大茅の輪            廣島幸子





                



          御船形石も注連縄夏祓              阿波野青畝


          あをあをと津軽が匂ふ茅の輪かな         鈴木鷹夫


          ためらはず雨の茅の輪をくぐりけり        片山由美子


          のれんかけ替へて夏越の祓かな          吉田みち子


          みづうみへゆらりとぬけて茅の輪かな       大石悦子


          茅の輪くぐり星降る夜空詣でけり         星野立子





                




             
             人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを
             書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に
             流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。




          人形の餅搗きてんやわんやかな          細見綾子


          蓮田風起ちて形代流しかな            石田波郷


          風に逆立ち形代の流れ出す            鷹羽狩行


          形代にうつす現身息をかけ            福田蓼汀


          禊川銀山を出てひびきけり            下田 稔


          惜命や形代に息吹きかくる            清水弓月





                     


                       人形(形代)流し



              サイトから一部資料・写真・知識お借りしています   
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