9月 13日

2020-09-12 16:49:41 | Weblog
                         曼珠沙華・彼岸花・死人花・まんじゅさげ・捨子花

          彼岸花にはどちらかと言うと縁起の悪い名前がついていますが
          それなりの理由が有るそうです
          彼岸花は球根植物です いつか先祖縁者が植えなければ増えません
          球根には毒があり子供たちに触らせないために、そして
          その毒は水性なので丁寧に水にさらして毒ぬきをすれば球根はでんぷん
          なのでいざ飢饉などの非常食料となるから手を出さないようにという
          事だそうです。曼珠沙華は梵語で赤い花の意。



     行く水のまがね光りや曼珠沙華         沢木欣一


     寂光といふあらば見せよ曼珠沙華        細井綾子


     山の日や畦伝ひ咲く曼珠沙華          栗田やすし


     古戦場土手に真紅の曼珠沙華          上杉和雄


     曼珠沙華手折ればぽきり青き音         山田悦三


     本郷の露地の深きに曼珠沙華          森垣一成


     曼珠沙華葉となりゐたり石舞台         佐々木美代


     過疎村の寺へ列なる曼珠沙華          武藤光晴


     長雨におじぎし合へる彼岸花          金原峰子


     日に燃えて茎ひややかな曼珠沙華        足立サキ子


     彼岸花さんばら髪の如く果つ          山本法子


     父母逝きて身近になりし彼岸花         栗生晴夫


     彼岸花番場の宿へ一里てふ           山本悦子



          



     ダム開くや吹きすさぶ白彼岸花         澁谷 道


     湖の色すでに寂びたり曼珠沙華         水原秋櫻子


     まんじゆさげ月なき夜も蘂ひろぐ        桂 信子


     逆臣のひとりか白く曼珠沙華          宇多喜代子


     出雲路の雲紡ぐかな曼珠沙華          吉田鴻司


     捨子花顔仰向くるあはれなり          岡本 眸


     とび火して空へつづけり曼珠沙華        今瀬剛一




          
コメント
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