( 暦売り・古暦・数へ日 )
やっと一年の仕事を納めました。よく働いた一年です。
俳句のほうは・・・
何もしなくとも句歴だけは重なるもので、句歴など何も意味のないものです。
良い句に出会うことが俳句の楽しみ、喜び。
そのためには良い俳句仲間と良い師を得ている環境が本当に大切に感じます。
句会で一度も名前を呼ばれなくとも、結社誌で一句欄でも、それは恥ずかしいこと
ではありません。 結果が良いに越した事はありませんが、自分が思っているほど
他人は気にしていませんし、憶えていません。
自分らしい俳句詠みならばそれでいいではありませんか。
先日NHKで関東の漫才特集という番組に中で、ある漫才師が師匠に教えを請い
師匠曰く 「他の芸人の良い芸を盗め、ただしネタは盗むな」・・薀蓄がありますね
芸は教わるものではなく、体得してゆくものなのでしょう
これはある意味、俳句という文芸にも通じるような気がしました。
さて、あと残り少なくなった今年。 俳句人の目で過ごしてみます。
古暦水はくらきを流れけり 久保田万太郎
隠しごと巻いてしまへり古暦 田宮真智子
モナリザにいたづらのひげ古暦 有馬朗人
数へ日となりて傾くカレンダー 相馬沙緻
「伊吹嶺」12月号より
一つふふみ一つは妹へ一位の実 梅田 葵