自句自解

2006-05-22 10:57:41 | Weblog
 

     

     夏蝶の羽化や少女のうすら髭    ころころ 


 先日、植物園で蝶の羽化に立ち会う事が出来た。
  昨夜来の雨で気温も朝方はまだ低い。
  きっと9時の開園時間前には羽を乾かせて飛び立つ算段だったろうに・・
  その場所は、お気に入りの小道を上った草イチゴの葉の上にだった。

  蝶と少女という組み合わせは、常套かも知れないが
  もう少し時間をかけて推敲していくつもりでいる。
  「羽化」という言葉に惹かれる。
  嬰から幼へ その幼を過ぎたあたりの両性のような童。
  その童の産毛はまさに羽衣の光を感じてしまう。
  そこで、どんな日の恵みを受けて少女から乙女になってゆくのだろうと
  少年から青年になっていくのだろうと・・
  「うすら髭」は確かに詩的でもなく少女に似つかわしくない。
  敢えて「性」を否定したかったが失敗だった。
  とかく「少女と蝶」を詠えば句が甘くなると教わったがまだ結果は出せない。
   (写真 濡れた羽の産毛がまさに日に開こうと光り出していた。)

 **朝から眼科の検査に行って来ました。左眼の障害はさらに要検査という
   ことでした。**
     
コメント (2)
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