夕陽の
今年のモンゴル夏は何処にいたのやら
毎夜探しあぐね疲れる散歩

ふと空を見上げれば太陽までが
釣瓶落としの如しとき
我が身をながむるれば
衣ほころび縫い糸のたれ
気をとりなして帰路に足を向ける
夏草も寂しげな音に聞こゆる
あぁうつしおみよ
早きこと

帰り道、ひとり寂しき線路みち
列車が激しく走り去る
夕暮れに見た景色の如く
あききたり夏の喧騒うつしおみ
きみ思ひしも雲となり消え
夢の如し
速きこと風の如し
深夜の帰り道線路道には誰一人なく
遠くより汽笛鳴らし走り来る機関車
轟音を立てながら走り去る
次なる機関車も空石炭貨車を何十連と繋ぎて
矢の如し走り去る
明日から新たな一歩だ

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