ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

宣教師と古城と2人の女

2004-11-30 22:34:50 | Weblog
         ◎ 本日のキャスト
    
    マッキニィ・・・韓米ハーフアメリカ人、モルモン教宣教師
    クリスチャンセン・・・カナダ人、     同上
    ランguストン・・・アメリカ人、      同上
    ノゲイラ・・・ブラジル人、        同上
    3人の宣教師・・・アメリカ人、      同上
    六会ミチコ・・・英会話教室クラスメイト
      私・・・雀の学校の先生

「おはようございます。行きます」
「エ~ッ、もう、これなんだから~。わかったわ、じゃ、10時にホームで」
「オーケー」
小田原城見物。行くかどうかの返事が、予定していた日の朝のマッキニィ。
前回の鎌倉もそうだったわね。
対応の早さ、決断の早さは、人語に落ちない私よ。グダグダしない、言わない。
参加者は、いつもの英会話でお世話になっている宣教師達4人。
その後、同行希望の、ミチコサンへ電話。彼女もちょっとビックリ。
セニョール・ダンへ、
「雀の学校の先生よ本日は。行って来ます」

さあ、はじまりはじまり~~~。
相変わらず、制服(ダークスーツ)にネイムプレイトの彼等とミチコサンと。
この1団は、充分に人目をひく組み合わせで、並み居る乗客たちは、何となく
視線をこちらに。何しろ、怪しげな英語をしゃべる、2人の女。年齢差は親子
程と、日本語を頑張って話そうとする20才前後の外国人たちの言語バトルな
んですもの。

「マッキニィ、見てみて、オバサンたちばっかりよ、車内は」
「僕も思う事ありますね。オ~ッ、外人ばっかりって」
「変な外人。あなたも外人なのに?」
「ハイ」
「そういえば、私もオバサンだったわ。これと同じ感覚ね」
って、いうほど車内はオバサンたちのオンパレードよ。平和、幸せな日本ねえ。

小田原城に着きました。
何年ぶりかしら、来たのは。むか~し昔、ウチの宇宙人の友人達を車に乗せて、
三浦半島巡りのときに、立ち寄った以来。彼等が高校生のとき、ちなみにウチの
子たちは、同乗してなかったわねぇ。その頃から、息子の友人は私の友人なのよ、
今でもね。
なので、男の子たちって、ことさら意識もしないし、もちろん、なに人もなし。
ただ、宣教師の仕事(ボランティア)が終れば、それぞれの国に帰る彼等に、
日本の文化、歴史の一端に触れてもらいたいって事で、声をかけるのよ。
ノゲイラに、
「メンバーでもない、日本人が、こうやって遊びにいこう!なんてあった?」
「いいえ、ありません」
「いい、思い出にしてね。日本はどうだった?」
「いいですね。僕好きよ」
「これほどの国はそうそうないはずよ。又いらっしゃいね。日本語のお勉強もして」
「ハイ、又必ず来ます」
1月末にブラジルに帰るノゲイラ。

天守閣から、相模湾を一望して。お天気も良く、寒くもない絶好の行楽日和。
カナダのほぼ中央部にお家のあるクリスチャンセンは、海を見られて嬉しかったみたい。
地図上左方は、ロッキー山脈ですもの。海は縁遠いでしょう。
彼等は、城内に展示されている様々な「サムライ時代の物品」を、ものめずらしそうに
見ていたわ。何を心の内で感じていたかは、わからないけれど。英文の説明書を手に
してたから、気が向けば、いつの日か読むでしょう。
庭に下りてみれば、鎌倉で一緒だった、他地域の宣教師3人と会って、
「お久しぶり~。ところでユニフォームじゃないの?」
「はい、活動する事がありましたから」
彼等の服装は、私服。スポーツなど、体を動かす事があれば、それも可なんですって。
ジーンズにTシャツ姿は、どこにでもいる若者。
観光地によくある「お侍」「お姫様」の格好で、写真をパチリ。我等の宣教師はしな
かったけど、兜に刀姿になって、結構その気になった顔で、3人の若者は、写真に
おさまっていたわ。そして、宣教師全員も一緒になって、ハイ、パチリ!

今回も、遅い昼食に。バーミヤンで、上手にお箸を使う彼等。
コーヒーにやっとありついた私は、ホ~よ。彼等は、お茶もコーヒーも飲まないから、
「ちょっとコーヒーでも飲みましょうよ」
が言えないのが、彼等との同行のネックなのよ。

クリスチャンセンのお兄さんたち2人は、ロシアで布教活動をしたんですって。
かの国は、潜在的に「ロシア正教」があった国だから、日本人に理解されるよりは
ず~っと楽だと思うわ。しかし、家族の中で、何人も子ども達を宣教師として送り出す。
やっぱり、理解しあうって至難のことだわね。

帰りの電車でも、にわか英会話教室よ。
そして、「楽しんでもらえたかしら?」
「いいえ」とは言わない、言えないわね。
何事も、自己満足は、払いのけられないものだから、よかった事にしましょう。

いやあ~~~、い~いエクササイズの1日だったわ。こんなに歩いたのも鎌倉以来。
これは、彼等と出会えたからこそよ。今日も幸せレイコサンの1日でした。

   ☆ 本日の観光地・・・小田原城


カクテキと本とシャンソンと

2004-11-29 21:29:31 | Weblog
     ◎ 本日のキャスト

    ノブコ・・・「古本屋」女主、英会話クラスメイト
     私・・・ま~だ趣味を増やす気?

次は「カクテキ」。白菜キムチの次にね。
お大根を拍子木に切って、塩漬け完了。でも唐辛子はじめ、やっぱり
材料が足りないので、出かけようとしてるところに、愚息その1が丁
度出勤で、出るところ。「駅までいい?」
いつもの「韓国食料品店」へ。八百屋、魚屋で材料を購入。

さあて、「ノブコサンのお顔でも見に、行こう!」
「お邪魔します。お元気?」
「はい、どうぞ。アラッレイコサン」
インターネット上で受注の、本の発送準備。
彼女の手は、その作業をしながら、私の相手も。
間に、お客さんもね。
それでも、とりとめもなく
オシャベリにうつつを抜かし、出版のお話も。
彼女の、おおよそ20年に渡るブラジル滞在記が、来年にも本になる
かもですって。い~いお話よね。

シャンソンをはじめ、ポップス・演歌のレッスンもしておいでのノブコサン。
シャンソン&ジャズだったらいいのにねえ、って私。お誘いを受けたので、
私もやろうかなあ、なのよ。
もう、ひっどい音痴になっちゃった私が、元、歌曲を歌ってたなんて、
ステージ上で歌った?自分でも、信じられないのよ。でも、本当に声楽を
ならってたんだけど、どこでどう狂ったものやら。
チェ~~ンスモーカーだったから、それも関係してたかも。 
でも、教会で「讃美歌」を歌うようになって、少し治りつつあるんだけど、
元通りになるのかしらねえ。

かなり酔うと、演歌でもなんでも来い!になるんだけど、通常は、演歌は
パス!の女。ジャズかシャンソンなんかがいいわねえ。けれど15,6才の頃、
生意気によく歌ってたものなのよ。人生のナンたるかも知らない小娘がね。
大人にならなきゃ、本当の味は出せないのよ、どっちもね。
ビターな人生も味わわなきゃねぇって。
まあ、人としての役目は、一通りこなしたし、人生は楽しまなきゃねえ。
パイは、人並み以上の大きさで持ってるつもりだから、ま~だまだ入るのよ。

フフフ・・、な~んかいいわよねえ。シャンソンなんか習えるなんて。
男の子のいる家は、必ずギターはあるものだよ、って。愚息共は言うわ。
もちろん我が家にも、アコースティックギターもあるから、その他にもゴチャゴチャと。
ギターを爪弾きながらシャンソンなんか歌えたら、・・・・ン~~、やっぱり
お勉強しよう!けど、お三味線もいいわよねえ。「もう、端唄・小唄もよ」
なんて。・・・興味は尽きないわねえ。趣味がない人なんて、可哀想に!ってね。

捜し求めていた「司馬遼太郎」のある本が、彼女のお店にあって、幸せ~~~~。
「あっちこっち探してたんだけど、ようやく見つかったわ。彼の最後の小説だったと
思うのよ。他は、全部持ってるし、読んだんだけど、これがなかなかなくて、今日、
こちらへ伺ってよかったわ~~」

やっぱり、私は幸せ者。スタンバイしている本が、何冊も、私を待っている。
これを至福と言わずなんと言う?よ。


ケイコサン、まもなくスペインへ

2004-11-29 00:46:42 | Weblog
図書館へ返す本を持って、行ってはみたけれど、その中の1冊は再度借り受け。
スペインを語るには、イスラムははずせないって。それで借りていた、ある本。
読み終わらないうちへ返還日になっちゃったので、もう1回借りてきたわ。

ケイコサンの出発も間近になって、マドリッド界隈の天気予報を調べたら、
最高気温が数度に満たないんですって。「寒いのは苦手~」っておっしゃる
彼女は、しっかり旅行着の再点検。
通訳つきの旅行で、お勉強の成果を試す事もないって、言ってらしたんだけど、
その通訳を引き受けてくれた、スペイン在住のお知りあいが、ご旅行でご不在に
なってしまったんですって。
「願ってもない事じゃない!」
言葉って、しゃべってなんぼ、でしょう?た~だお勉強だけじゃ、つまらないです
ものね。ケイコサンのお話の仕方って、なんとも言えない魅力的な、そうねえ、
間合いがいいのよ。
私のシャベリが、機関銃なら、さしずめ玉込式鉄砲の趣き。いつも言うけれど、
「大人の女」。
急いで話すって、下品なのよねえ。大きな声もね。
アラッ、それって私じゃない!
気をつけましょう。
彼女の話方には独特の流れがあってね、な~んてこともない話でも、心地よい流れなのよ。
英語やスペイン語が彼女の口から出てくると、生きてるわね。
私のそれとは大違い。
なので、今回の旅は、彼女にとっても
「通じるでしょうか?」
なんて、言ってらしたけれど、大丈夫、大丈夫。
Muy guapo(かっこいい男性)と、楽しいひと時を過ごせるわ。
vino tinto(赤ワイン)もお嫌いじゃないみたいだし。
思い出深い旅になるでしょう。
行ってらっしゃ~~い! ケイコサン。お土産は、旅のお話と写真!だから、ネ!

南米フェスティバルin church

2004-11-27 23:06:05 | Weblog
      ◎ 本日のキャスト
  
    ヴァレンティン・・・アルゼンチン人
              本日のアルゼンチン紹介案内人
    アロン・・・ヴァレンティンの義理の弟
    ノゲイラ・・・ブラジル人宣教師。
           本日のブラジル紹介案内人の1人
    マッキニィ・・・韓米ハーフアメリカ人宣教師
    ランguストン・・・アイダホ州出身アメリカ人宣教師
    クリスチャンセン・・・カナダ人宣教師
    六会のミチコ・・・英会話クラスメイト
    ナオキ・・・女子中学生
    その他、大勢の教会員達と宣教師及び関係者


部外者だから、「ホ~~、色々と大変ねえ」で終わりだけど、
関係者は忙しい。今や、外国人たちが、大勢住んでいるこの国だから、
私達の若い頃とは比べようもないほど国際的よ。

いつものおまけ「土曜日:英会話教室」の我がクラスは、定時になっても、
中学生のお嬢ちゃんと私の2人。
「お勉強は辞めましょうよ。オシャベリにしましょう!」なんて、年長者の
横暴さで、マッキニィとノゲイラに。2人は笑いながらハイ決定。でも、
やり取りはチャンと英語でよ。
中学生のナオキお嬢ちゃんは、つっかかったり、単語が出にくかったりしても、
臆さずに話して、それこそ宣教師のお兄さんに褒められてたわ。よかったわねえ、ね。

そうそう、アロンの日本語のお勉強。
資料を作ったり、スペイン語で言う言葉を暗記してたりしてたんだけど、
一向に現れず。30分経過あたりから、
「もしかして?ウン、それだ!」
って。ラテン人お得意の、って言うか、全然気にもとめない約束事。
有名よね、
「アスタ・マニャーナHasta manana・・・明日ね」・・気が向いたらね。
カリカリ来るほうがバカを見るのよ。そんなものよって、思わなきゃ、彼等
とは付き合えないわ。 ここは日本なんだから!は私も思うけど、ま、ラテン
感覚があってもいいかもね、四角四面の日本人には。

5時過ぎから、「ブラジル・アルゼンチンフェスティバル」
教会員たちの女性達が作ったお料理。ゲームや踊りなど等で、親睦を温める。
まあ、結構楽しかったわね。勝ち抜きゲームなんかちょっとムキになったり。
流石(さすが)教会内のフェスティバルなもので、ブラジルのサンバ、アルゼン
チンのタンゴのご披露はなかったわね。ちょっと残念だったわ。

新しく20代後半男子とお友達になったり、ランguストンとお近づきになったり、
マッキニィのファーストネイムを聞いたり、彼等が母国に帰っても、遊びに行く
つもりですもの。1人でも多くの人と知り合えて、理解できたら、世界はグ~ン
って、広がるわ。もう、マッキニィと約束よ。ソウルにはす~ぐ行くから、
ソウルの事を教えてね、って。アメリカと韓国を行ったり来たりのマッキニィ。
ポテトで有名なアイダホ州も、この目で見られたら楽しいじゃない? 
ランguストンは、敬語に興味津々ですもの、教えて進ぜましょうよ。

マッキニィに、
「ミチコサンが、あなたからモルモン教についてお聞きしたいみたいよ」
って、言ったら、瞬間困惑の表情になったけど、
「話って、最初に誰から聞くかが重要でしょう?」
って、言ったら、彼も納得。
「いいです。予定を組めます」
って。
「そうしてもらえば?」
なんで、こうなっちゃうのかしら。人の事は、放っとけばいいのにね。
大人なんだから。余計な事をしてるのかもしれない私。

エスタンシア・プラザのシェフの奥さんから「私、日本語が読めないから、
読んで。あげる」
って、もらったパンフが、これまた宗教団体のそれ。
ただ,熱海にある「MOA美術館」が、その教団の所有とは知らなかったわ。
あそこには、ルノアールのい~い絵があるのよね。
けれど、なんだか、宗教が私にくっついてきたがるのよね、若い頃から。
救ってやらねば、って思わせる何かがあるのかもしれないわね。
「放っといてよ!」

そうそう、「ダークホース」って言う言葉があるでしょう?
あれも立派な(?)日本語英語だったわ。同じような意味では「Under Dog」。
クリスチャンセンに教えてあげちゃったわよ。
「ダークホースって、覚えた?」「ハイ、Under Dog覚えましたか?」「もちろん!」
同世代の女性達より、何倍も楽しい時間を過ごしてるって、思うわ。
この~~~、幸せものが~~~!って、自分にね。

ちなみに、モルモン教信者総数は、教団発表12.000.000人だそうです。
近年の増加率は、目を見張るものがあるそう。 すごいわねえ。

アーミッシュ(再洗礼派)

2004-11-27 01:30:43 | Weblog
ヨーロッパで、分裂しまくったキリスト教。
ルターの宗教改革、なんて、中学生の時よね、知ったのは。懐かしいわ~よ。
神父様がプロバイダーのカソリック。
個人通信を!って、起こったのがプロテスタント。

『生まれたらすぐ洗礼。そんな中に本人が希望して、洗礼を受ける「再洗礼派」で、
誕生した幾つかの宗派。その一つに「アーミッシュ」と呼ばれる宗派が誕生。
宗教につきものの、ヨーロッパでの迫害を逃れて、希望の地、約束の地となったアメ
リカに渡った彼等。
「質素」「服従」を旨として、現代文明をかたくなに拒否し、あのアメリカの中で、
自給自足、「個人否定」の生活を送る人々。徹底的な平和主義者。互助精神の人々。
アメリカ人としての税金は払うけれど、教育も独自なそれを行う。
そして、その数は、増えこそしても減ってはいないという現実。』

ザーッと読んだんだけど、いっつもGODを意識して暮らさなきゃならない人々の
感覚はわからないわねえ、正直言って。
               「アメリカ・アーミッシュの人びと」池田智:著

まあ、GODは、切っても切れない人たちなんでしょうが、日米ハーフのアメリカ人
宣教師のイエーツが、言ってたわね。
「ほとんどのアメリカ人は、滅多に教会には行かない」
って。彼は、モルモン教の宣教師で、2年ちょっとの日本での伝道活動を終えて、
帰国しちゃったけれど。今頃は、復学の準備でいそがしいことでしょう。
小児科のドクターになりたいって言ってたから、しばらくは、学生だわね。

俗に言う「神様」とGODは、全然違う存在のような気がするわ。
「神様」は、その民族がもっていた、あるいはもっている存在。GODは、
それらの神様を飲み込んだ、って言うか、蹴っ散らかした、亡き者にしちゃった
攻撃型存在、って私には感じられる、思われるわねえ。
どうしても、キリスト教は「愛」ですっていうのが信じられないのよ。
未開地に入って行って、教えを広めるって、それこそ大きなお世話じゃない?
自分達の価値感を押し付ける。助けてあげてるんだ、というすご~い驕り。
先祖伝来の神様達と、ひそやかに生きる人々。そういう人達がいてこその地球でしょう。
怪我や病気で、命を落とそうと。「不老長寿」が生物・人としての究極の願いで
あっても、必ず訪れる「死」。早いか遅いかの違いでしょう?文明国のやりかたと
違う彼等に、教育・援助という名の押し付けをするって、傲慢以外の言葉があるかしら。

生きとしいけるものと共存しながら生を全うする人びとは、必ず神様と一緒。
生かされていることを、肌で感じて、生きているのよね。
それを、未熟や間違っていると言い切る1神教の信徒たちは、もしかして、
限りなく不幸な人々なのかもしれない。だって、欲深よ~~、その信者達は。
規則を破ると、家族でも同じテーブルで食事を共にしない、口もきかない。

社会を構成、運営するには、当然規則は必要よね、家庭であっても。
まあ、今の日本には、その規則のたががゆるんじゃったのか、はたまた、そん
なものすら存在しない家庭がアッチコッチに誕生しちゃったから、乱れに乱れて
行く末が危ぶまれるけれどね。

蚊帳の外が好きな私には、組織のメンバーになる幸せ感は、もてそうにないし、
もちたいとも思わないわ。「絶対」というものが存在しない世界で、
「これっきゃない!」に、わが身を置くほどの冒険心は持ち合わせてないし、
集団って、もの凄い排他性を持つものだからねえ。
宗教は、その最たるものよ。 私は組織に入らなければ生きてゆけないほど弱い
人間ではないって思ってるし、誰かに操られる不愉快さ。後付け理由は満載だけど、
操られるって事ですもの、組織人になるってことは。
宗教だけじゃなく、様々な組織全般についてもね。

でも、何教であれ、本人が幸せなら、言う事はなし!そんなに強くないのも人間
ですものね。ただ、私はそんなに強欲な人間じゃあないのよ。物欲なんて、とどまる
ところ知らずよ。本当の日本人なら、「足るを知る」「分相応」という言葉を
知っているはずよね?
英会話教室で、よく「私が基本的な日本人よ~!」(笑)
って言うと、すぐ
「違う!」(笑)
って日本人らしき人達と、宣教師達も言うけど、奥深い所に居る精神のありようの話よ。


  ☆ 本日の言葉・・・「再洗礼派」「質素」「服従」「自給自足」「互助精神」
            「足るを知る」「分相応」
  ☆ 本日の歴史上の人物・・・ルター「宗教改革」

5ヶ国語の「英会話教室」?

2004-11-26 01:21:10 | Weblog
         ◎ 本日のキャスト
 
    スサーナ・・・スペイン語の先生
    セニョーラ3人・・・旧クラスメイト
    マッキニィ・・・韓米ハーフアメリカ人宣教師、英会話入門クラス担当
    ノゲイラ・・・ブラジル人宣教師、英会話入門クラス担当
    ランguストン・・・アメリカ人宣教師、アイダホ州出身
             日本語の敬語に大いなる興味あり
    六会ミチコ・・・英会話クラスメイト
    ノブコ・・・英会話クラスメイト、「古本屋」女主
      他


キッチン・ボーイつきの旅行なんて、想像もできないんだけど、我が旧(級)友の
ネパール・トレッキング旅行。ヒマラヤもバッチリくっきりで、楽しい旅だったの
ですって。お食事はそのクッキング・ボーイが美味しい和食を作ってくれて、それ
は良かったんだけど、現地のお食事は、あまり彼女のお口には合わなかったらしい。

インドやネパールは、はまる人には、強烈な磁石で惹き付けられるみたいな、引力が
あるらしいけど、我が友は、反対の感想よ。でも、様々な違いは、彼女を考える人に
しちゃったみたい。現地の食べ物はうけつけなかったみたいだったけど、それもこれ
も含めてね。
今回は、トレッキングだったから、体の負担は少なかったみたいだけど、本格的な
登山をやってきた女性よ。怠け者の私からは、登山やフルマラソンをする人は、異
次元の人たち。

スサーナから電話。一緒にお茶を飲みながらおしゃべり、久しぶりに旧クラスへ。
3人のセニョーラ達に、1人の30代男性。久しぶりにお会いした皆さん。
とても上達してらしてビックリ。お邪魔もソコソコに、アディオス!
次の英会話教室に。

本日は、アメリカ人にとっての大切な記念日「感謝祭」
七面鳥とマッシュポテト、色んなパイで、今日あるを感謝して、祝うのよ。
まあ、日本人には、現実味のないお話よね。
アメリカンインディアン達の協力あっての、アメリカ人たちの礎(いしずえ)。
それにしちゃあ、その彼等を居留地へ追いやっちゃったのですものねえ。
なんだか良くわからない感覚ね。
大勢いたピューリタン達が、飢えや病気で、11人までになっちゃった。
そこにインディアン達が、トウモロコシや他の栽培法を教えて、彼等を救ったん
ですって。移民はほとんど商人だったからって、アメリカ人から聞いたわ2~3年前に。

地続きの国境を持たない日本は、幸せな民族。蹂躙されたことなんかないのですものね。
ノホホ~ンって、生きてきちゃった。それができた民族。

今日は、たまたまウィグ(かつら)をかぶって英会話教室へ。
さあ、どうしたの?攻勢よ。髪型がちょっと替わっただけで、ン~、面倒臭いなあって、
だから、「かつらよ」って。
そうしたら、ノゲイラったら「今日のテーマは『かつら』」
冗談だったけれど、もちろん。
挙句、「かつらさん」
もう、「どうとでも、なんとでもして頂戴!」
本日は、お手製プリントはなし。2人の掛け合いを、シッカリ聞いてなきゃ、始まらない、
進まない状態。かなり真剣だったわね。な、顔をしてたと思うわ。
韓国からの新しい男性生徒も増えて、まあ、今日は「英語・ポルトガル語・ハングル語そ
してスペイン語、もちろん日本語」もまざって、国際的な、賑やかなクラスだったのよ。
なんであれ、マッキニィとノゲイラの寸劇が面白くて、行ってるようなものだからねえ。

しかし、宣教師達の日本語習得の早い事にビックリ。
ノブコサンと、
「やっぱり若さにはかなわないわねえ」

先週はお休みだったノブコサンもいらして、帰りにファミリーレストランへ、ミチコサン
と3人で。教会の責任者の奥さんと長くお話していらしたミチコサンは、勧誘されてたの
ですって。
「神様が、今日お話しなさいって」だったのですって。
日本人の信者さんて、どこか変。異様な思い込みで、迫ってくるから、勘弁してよ、よ。
「それで、いつお話を聞くの?」
「多分、彼女からは聞かないと思います」
「そうなのよねえ、同じお話でも、誰から聞くかで、大きく変わってくるものねえ。中学
高校生くらいなら、彼女のお話も聞けるかもしれないけど、長く生きてきて、大勢の人を
見てきた人間には、彼女は役不足だわねえ。迫ってくるものが感じられないもの」

すべからず、そんなものじゃない?やっぱり人柄が人を動かすと、私は思うのよ。
閉じる教会もあるらしいから、ここだってわからないもの。
「今年一杯でノゲイラが。4月になったら、マッキニィが帰国しちゃうから、どうなるか
しらねえ、英会話教室もね。もうこの年になってやるには、楽しいって思えなきゃやらない
もの。つまんないじゃあ、身につかない、ね?」
「本当よねえ」
「そんなことより、コッチのほうがその前にギブアップしてたりしてね」
「そうならないように祈りましょう」・・・・・ノブコサンの弁。

   ☆ 本日の言葉・・・「感謝祭」、「役不足」

心はずむ

2004-11-24 22:00:40 | Weblog
何か作るって、心はずむものよねえ。
ウヒヒ・・・昨日の白菜の塩漬け、言う事なしにお水が上がってて、忙しい
1日の幕開けよ!
そりゃあ、モッタラモッタラしてられないから、大急ぎでお洗濯。
マリリンとのお散歩は小一時間、帰りにご近所のご主人と立ち話を始めたら、
マリリンたら、折角昨夜セニョール・ダンに全身シャンプーしてもらって(犬と
したら迷惑でしょうが)、愚息その1が、
「オー、臭くないねえ」
って。見た目も美しくしてもらったのに、
「どうせ、長話になるんでしょう!」
ばかりに、道路に腹ばるから、「伊東家の食卓」で、2㎝のスーパーボールを
お尻に挟んで、腹筋強化なんて、ご主人のお話も、途中で切り上げよ。
大量のお洗濯ものを、なんせ本日の湿度は30%少々なんて聞いちゃあ、洗える
ものは、引っ剥がしてね、包布なんかもね。・・・完了!

「今日は、半日キムチ作りで潰れるわ。まずは、材料を買いに行ってきます」
で、車を出して、「韓国食材店」へ、まっしぐら。
愚息その1と、昨夜の会話
「イノシン酸に相当する、いい具材は?前回は、イカの塩辛を使ったんだけど、
アミの塩辛や、カツオの塩辛なんてないしねえ」
「アンチョビなんかいいと思うよ」
「それはいいアイデアね、今回はそれにしてみるわ」

ありました、アミの塩辛が。流石(さすが)ねえ、専門店だけはあるわ。
台風や何やらで、青物野菜が高くて、手が出なかったけど、今日は、ぜ~んぶ
揃ったのよ。
またまた、農家の直販所から、取り立てお野菜も何種類か買って、魚醤も2種類の唐辛子、
あとは私のアイデア(多分)の物も用意して、いざキムチ作り!
調味料も加えて、全材料17種類。
ひたすらお野菜を刻み、昨日の白菜を水洗いして、しっかり絞って、葉っぱの間に、
全ての材料を混ぜたものを挟み込むのよ。
もう、そのまま戴くものなので、大きなビニール袋を桶の内側に敷いて、交互に
白菜を置いて、袋で包むようにして、重石を2個から1個にして、又置いて終了。

そのお店の「オモニ・・・お母さん」に、
「食べるのはあっという間だけど、作るのは時間がかかるのよねえ」
って、言ったら、そのオモニは、
「美味しいものを食べるのに、簡単はないよ」
って。ホント、その通り!
お店に入るときは、
「アンニョンハセヨ・・・こんにちは」
色々教えてもらって、帰りは
「コマッスムニダ・・・ありがとう」
「チョンマネヨ・・・どういたしまして」

さっき、桶をのぞいてみたら、かなりお水があがってて、その味見をしたら、
「上手ねえ」って、自画自賛のお味だったのよ。フフフ・・、これでもう、
キムチはいつでもOK!頭の中に入ったわ。
たまたまNHKの番組で、「朝鮮宮廷料理」で、レシピと(大事なのが、干し野菜
を使う事)作り方をやっててね、挑戦しなきゃ!って、思った次第よ。なにしろ
お野菜の種類とお料理が、半端じゃない韓国料理なのよ。「焼肉とキムチ」ばっかり
じゃないって事。そうそう、石焼ビビンバは、土鍋でも上手にできてたわ。

こうして、又有意義な1日が終ったのです。

余韻は続く?

2004-11-23 21:22:12 | Weblog
切り替えが得意、の私が、ま~だ歌舞伎の余韻をひきずっているみたいなのよ。
地域の行事の「蕎麦打ち」に申し込みをしていたらしいセニョール・ダンを、そこまで
送って行って、帰り道、前回のキムチ作りに、まあまあ納得の私は、近所の農家から
大きな白菜を買って、早速塩漬けよ。日本古来の白菜漬けなら、しっかり太陽にあてて、
甘味を引き出す所なんだけど、キムチは、そこまでしなくてもいいみたいなので、さっ
さと漬け込み。外葉など、捨てる部分など生ゴミ(植物)は、大きなプランターに放り
込んで、堆肥作りよ。

しばらく本なんかを読んでたんだけど、やおらお琴を引っ張り出して、音取り。
ああ、何年ぶりかしら?  お正月になると、新年を寿(ことほ)ぐ気持ちで弾くんだ
けど、くも膜下で倒れて以来、爪をつけたことはなかったわ、思い起こしてみたらね。
ピアノ曲「エリーゼのために」くらい有名な「六段」の曲や他の曲の楽譜が見当たらな
かったので、練習曲などで、お茶を濁したんだけど、・・・昨日の興奮、まだ冷めやら
ずなんだと思うのよ。だって、お琴は、いつでも弾ける所にたてかけてあって、毎日目
に止まらない日はないんだけど、一向にそんな気にならなかったのですもの。

昨日の、お三味線や、鼓、の音が心地よくてね。そう、昔、10代の頃、お三味線を
習いたいって母に言ったところ、長唄のお三味線なら許してくれてたかもしれないけど、
「小唄」って、言ったものだから、大目玉を食らったことがあったのよ。
お琴と違って、3本の弦をあやつるのが、なんとも言えず良かったのよねぇ。でも、
「小唄」「端唄」のお三味線は「ダメ!」って。やってたら今頃楽しみが増えてたのにね。

空気が乾燥していると、楽器類は、と言っても、あとはピアノくらいしかわからないんだ
けど、い~い音を出してくれるのよ。澄んだ音色を。
お琴も、音は全部自分の耳で作り出していくのよ。琴柱(ことじ)を立てて、チューニング。
2階から降りてきたウチの宇宙人が、「チューニングが変!」て、言ってお出掛け。
そう、微妙な琴柱の位置で、へ~んな音になっちゃうし、楽器を操れる人は、それがわかる
のよ。昔、私がお琴を弾いてたら、従妹が、「レイコチャン、4番と6番をすこうし上げて
みて!」「10番を気持ち下げて」なんて、本人は、本なんか読みながら言うのよ。
彼女はピアノが弾ける。ウチの愚息共も楽器がいじれるから、気持ち悪いのよね、変な音は。

昔取った杵柄 って、言えるほどの腕じゃあないけど、これからは頻繁に触ろうかなあ、よ。
まあ、十指に余るほどのお稽古事をやらせてもらった私なので、その中の幾つかが、これか
らの旅路の友になれば、言う事なしですものねえ。
和楽器は、楽譜に頼らない、頼れない。まあ、独特な楽譜はあるんだけど、全てこれ「呼吸」。
そして、徹底的に耳。10代後半で師事したんだけど、基本の音が、なんなくとれて、
お師匠さんが驚いてらしたわ。なぜ、すぐ出来たか? もの心ついたころに、母がよく弾いて、
曲に入る前に、当然チューニングする、その音が、10年近く経っても私の耳にこびりつい
ていたのよ。その頃は、触らせてもらえなかったのにね。そう、正に「門前の小僧、習わぬ
経を覚え」状態。これは、躾にも言えることなのよね。理屈以前、体で覚える。それは一生
その人のもの、ってね。

しみじみ、それやこれやを思いながら、爪の先から届く音は、心地よい。
た~だ一つ、すぐ痺れる足に閉口したわ。軟弱になってきてるのよね。椅子の生活で。
正座からの起居は、足腰を鍛えるのよ。お茶の心得がある人は、滅多な事では転ばないわ。
お年を召してもね。
義務教育でも、和楽器を使うようになったらしいわね。
西洋の楽器にはない、深い味わいを聞き取れるようになったら、素晴らしいことだけど、
それって、当たり前なことなのよ。
畳の生活は、背筋を伸ばす所作を、知らず知らず身につけさせてくれるから、必要欠くべ
からずのものね。

昨日の歌舞伎の効果は大きかったのよ。チケットを下さった方にはもちろん感謝だけど、
お声を掛けて下さったケイコサンに感謝だわねえ。ありがとう!


    ☆ 本日の言葉・・・「昔取った杵柄」「門前の小僧、習わぬ経を覚え」
    ☆ 本日の曲名・・・「エリーゼのために」「六段」





余韻に浸って、ン~~たまらない!

2004-11-22 21:25:51 | Weblog
   ◎ 本日の歌舞伎・・・河竹黙阿弥作「噂音菊柳澤騒動」
   ◎ 本日の主役者・・・尾上菊五郎・・4役
              尾上菊之助・・3役
              中村時蔵・・3役   他大勢

 余韻に浸るってことのない、サッパリ女なのよ、私は。
後朝(きぬぎぬ)であってもね。いつまでも、物欲しげに男に足を絡めるような女
じゃあないのよ!
「ハイ、おしまい!」ってね。ダ~ラダラって、嫌いなのよ。エッ、余韻がないって?
そんなのは、恋の初めだけよ。馴染みになったら、さっさと褥(しとね)を下がる!
オ~~~ッ言うねえ、レイコサンも。フン、伊達に年食っちゃないのよ!ってね。

だから、炎天下にいつまでも枝にしがみついて、ドライフラワー化した紫陽花なんか
もってのほかってね。大体、ネチ~~っていうのが嫌いだから。
北野たけしが、気が変になりそって言う「桜」がいい!あの潔い散り様がなんとも言
えずいい。満開の桜より散り行く様の桜に、ものの哀れを感じるのよ。
っていう女なんだけど、今日は、ダ~ラダラと余韻に浸ってるのよ。

「ン~~、やっぱり日本人てすご~~い!」ってね。
「日本人の美って、簡潔で、優雅で、奥深い」って。
何をグチュグチュほざいてるのかって?

ウ~ン、幸せレイコサンなのよ、今日は。
ケイコサンから、
「歌舞伎を観ませんか?」
って。
彼女のお友達から回ってきたチケット。プレゼント!これを断るなんて、、そんな
もったいないことをしたら、
「出雲阿国」に、蹴飛ばされちゃうわ。・・・でしょう?
それで、久しぶりに「国立劇場」の大舞台へ、歌舞伎観劇で、半蔵門までね。

友人のご子息が、歌舞伎俳優。「高麗屋」の有望株。可愛いんだァ。華があるのよ。
その「松本染二郎」は、でなかったけど、ちなみにそのお母様からメールで、大阪に
向かってますって、新幹線の中から。じゃあ、ご子息は「大阪公演」に出場なのね。
ということは、本日は「高麗屋」の出し物じゃあないって思った訳よ。

そして、要所要所で、大向こうから「音羽屋!」って、声がかかってたから、
「ああ、今日の国立劇場に出演してるのは、『音羽屋』なのね」って。このくらいの
歌舞伎音痴の私よ。従妹は「歌舞伎」に強いし、NYに住む姪は「能」に強いのよ。
ちょっと恥ずかしいわね。
ただ、今日の演目「噂音菊柳澤騒動・・・かねてきく やなぎさわそうどう」の何がし
かは知ってて、正直ホッだったわ。
背景を知ってると、面白さも一入(ひとしお)ですものね。

徳川五代将軍「綱吉」、俗に「犬公方」って、言われた将軍だったけれど、なかなか
聡明な男性だったらしいのに、どうもここでも母(桂章院)がでしゃばって、とうとう
あの悪名高き「生類哀れみの令」なんか出しちゃった将軍。
田沼意次といい勝負の側用人「柳沢吉保」の暗躍物語。軸を同じにした町人の、同じ
筋書きを平行させてのお話よ。
色恋・金騒動は、上も下もないってお話。

数少ない歌舞伎鑑賞なんだけど、大道具・小道具・衣装などの色合いに、創りに、
最近の街のどぎつい色つかいに、辟易している私は、しばし、その簡潔さ、調和、色調に、
恍惚とするのよ。 たぐい稀(まれ)な色彩感覚の民族なんだわってね。
「影武者」黒沢明:監督の映画で、もちろん観たわよ。アカデミー賞美術衣装部門で、
アカデミー賞をとったでしょう?賞がどうだとかっていう話じゃないんだけど。

ファーストフーズが上陸してからね、もうゴッチャゴチャの、色の氾濫。今じゃ不潔
って感じの、下品さよね。
我が家の周りのお宅の壁面カラー。4軒中、まともな(風土に調和している)色は
1軒のみ!
絶対に、そんな色のウチなんかには帰りたくないって、色ばかりよ。
マリリンとお散歩には、4つのコースがあるのよ。その中の一つに突如出現。思わず、
「マリリンどうしよう?!」
って、どうも出来ないのはわかりきった事なんだけど、ちょっと明るいパープル、
そう、紫に塗り捲った、家が出現。住宅街に建つ、普通のお宅だったのよ。
私が隣人だったら、間違いなくノイローゼになるわね。
場末の「キャバレー」、「アルサロ」、「ラブホテル」、「テレクラ」カラー。

ピンクと同様に、否それ以上に難しい紫の色合い、使い方。
仏教では、紫色の袈裟は、位が高くなければ掛けられないほどの高貴な色。
大体、高貴とは正反対の人間が使いたがるのよね。それも、下半身に通じる色に
しちゃったから、始末が悪い。
すべからく、何事も「知識の裏づけ」くらいは欲しいものだわ。
だから、ドギツイ色のお家にお住まいの方の、程度が知れちゃうのよ。
「何々大学卒業」も、「どこそこ会社」も、関係のない個人の資質、嗜好の問題。

女の人たちの「あばずれ語」が、恐怖の私は、外出って、すっごく緊張するのよ。
又、不愉快な言葉を聞くんじゃないかって。
幸いにも、電車で隣り合わせた女子大生2人の会話は、「ま、許しましょう」の
範囲だったし、知り合いの1人が、
「歌舞伎って、気持ち悪い。何!あの気持ち悪い女形(おやま)の声は!」
って、おっしゃるけれど、巷のあばずれ語からしたら、グ~ンと高尚よ!
所作は、磨きがかかってるし、やっぱり伝統というものは、一朝一夕にできた
ものじゃあない厚みと重みが、漂ってるものよ。そこいらへんの女の人に、爪の
垢でも煎じて飲ませたいほどの動きよ。

でも、最近は、「もしかして、あばずれ語をしゃべる女達は『性同一性障害』の
男なのかも知れない。そうだとしたら、可哀想なのかもしれないけれど、それにしても
日本語を侮辱しすぎてる」って、思うようになってはいるんだけど。

たっぷりお芝居を堪能して、前のお席の女性の「羽織」にも、思わず目が吸い込まれそうに。
総絞りの羽織をお召しの女性に、久しくお目にかかってなかったものでね。お見事!

年配者ばっかり?いいえ、20代、30代とお見受けする女性達も結構観に来てたわね。
男性もいっぱいだったわ。大向こうの声は、男性のよ。

ただ、お隣りで、キラッと金属の光が目に入ってきたので、見るともなく見てみたら、
その女性が、バッグの中から、おもむろに果物ナイフを取り出して、おリンゴの皮を剥いて、
食べながらの観劇なのよ。間はしょっちゅう、自宅からご持参のような飲み物をグビリグビリ。
後ろの席では
「ねえ、ねえ、綱吉ってさあナンタラカンタラ」
「あたし、詳しくないのよ~!」
って、オバサマ達3人のオシャベリがひっきりなしに。

どうして、お口をマナーモードにできないのかしら?
喋る、食べる、飲む、いっときも休憩なし。こりゃ、もう病気だわね。女達の。

そうそう、大いなるサービスに、「松健サンバ」を一同で踊る場面もあって、おかしかった
けど、やるかどうするか、もめたでしょうねえ。
でも、歌舞伎は「傾く・・・かぶく、斬新なもの事を取り入れる」から来てるんだから、
まあ、ご愛嬌でしょう。でも、もめたわね、多分!


   ☆ 本日の言葉・・・「後朝(きぬぎぬ)」「性同一性障害」
   ☆ 本日の映画・・・「影武者」黒沢明:監督 
   ☆ 本日の歴史上人物・・・「出雲阿国」、徳川五代将軍「綱吉」・・犬公方
                「柳澤吉保」、「田沼意次」
☆ 本日ゆかりの政令・・・「生類哀れみの令」

ナミ・ナギのおしゃべり

2004-11-21 15:39:28 | Weblog
ナミ・・・行ってきたわね~GODの集会に。
ナギ・・・それで、ナミの感想は?
ナミ・・・う~~ん、あの恍惚に浸ってる信徒たちを見て、久しぶりねえ、って思ったわ。
     だって、なんでも批判すればいいってもんじゃあないからね。お誘いを受けたら、
     1回は顔を出すのよ、礼儀としてね。でも、ほ~んと久しぶり。
     けど、キリスト教も、仏教も、かなり強烈よね?
ナギ・・・そうだねえ、その二つは、根本的には違うけどね。
ナミ・・・どう違うの?
ナギ・・・キリスト教は、自己主張。頂戴「ギブ・ミー」。
     仏教は、基本的には、仏陀の説く「無」になろうと
     する、俗に「解脱」を求めるものだよ。だけど、新興宗教は、どれもいいとこ
     どり、って感じはするよね。
ナミ・・・けどさあ、農耕民族にGODは、強烈過ぎるって思うんだけど、ナギはどう思う?
ナギ・・・そうだねえ、だけど、ビックリするくらい大勢いたねえ、日本人が。
ナミ・・・ええ。 救いが必要な人々が多いってことなのかしら?
ナギ・・・社会が複雑になりすぎて、取捨選択の巾が広がってるのに、どうしていいかわか
     らなくなってきちゃった。酸欠の金魚みたいな状態だよ、現代人は。生きるのが
     難しくなって、み~んな疲れちゃってるんだよね。
ナミ・・・そうかもしれないわねえ。だけど、なんだかみんな、すっごく欲深にみえるんだわ。
     私さ、はじめてここの教会員の日本人とお話した時に、私はとても幸せですから、
     信徒にはなりませんって、もちろん、言ったのよ。そしたら、その方がね
     「まあ、残念ですねえ。永遠の命を得られるのに」って。
     私、のけぞりそうになっちゃった。な~んて傲慢・強欲な人達なの!って。
     「私」「私」「私」が、洋服を着てるように思えたわね。 
ナギ・・・そこが、僕たちのように、この2664年の国を持ちこたえてる民が、どうや
     って生きてきたか、動物の血のあがないで、自らの命をつないできた彼等とは、
     成り立ちからして違うんだよ。基本的に採取、そして農耕で、露命をつないでき
     たんだよ。大いなるアマテラスオオミカミの光と暖かさと慈雨が、植物を育て、
     ちょっと人間が手を貸して、そこに、この国の民の奥ゆかしさが現れる。
     私たちゃあ、な~んもしちゃあおりません。ただただ、お天道様と雨さのお陰。
     ってね。GODが現れる以前は、どこの民も自国の神に感謝しながら生きてき
     たんだよ。GODは、征服の神だからねえ。
ナミ・・・ウン、それなのよ。
     す~ぐ口では愛してます、って言うけど、あれほどうそ臭い台詞はないわね。
     それに、なんでもかんでも言わなきゃ通じないって。あったま悪いよねえ。
ナギ・・・ナミも強烈だからねえ。そんな風に言っちゃあ、身も蓋もないよ。
     ホラ、養老なんとかってお人も言ってたじゃない。言ってわかるなんてウソだ!
     って。そうなんだよ。だから、いかに平和共存をするか、だね。
ナミ・・・でもさあ、GODって、征服の神なんでしょう?そうしたら、どうすんのよ!
ナギ・・・そうだね。1神教の限界がわかってしまった現在は、もう、民主主義の先輩である
     ニッポンの神々が出なきゃ始まらないかも知れないね。八百万の神々の登場だよ。
     民主主義?僕たちは、とっくのとうにやってたでしょう?さもさもヨーロッパが
     発祥の地なんて思い込んでるけど、あの、アマテラスオオミカミが、スサノオノ
     ミコトの傍若無人ぶりに、「もう、イヤ!」って、天岩戸に隠れちゃった時に、
     さあ、困ったどうしよう?
     神々があつまって、ああじゃ、こうじゃ、協議を重ねたんだったよね。
     「民主主義」は、決して輸入品じゃないないんだよ。
     この国の民は、「お陰さまで」って、思う、言う民族だから、「私」「私」「私が」
     って、人間を嫌うんだよ。
ナミ・・・そしてさ、今日は信徒たちの子ども達が、GODとキリストを称えて、日々こういう
     事をしてます、思ってます、感謝してますって。モ~~、そんなのは極当たり前の
     事で、GODを持ち出さなきゃできないの?って、私、すっごく情けなくなって
     きちゃった。もう、これはロボットの何ものでもないって。信用されなくて誰が心から
     尊敬や信用なんてできる?GODは、自分の未完成品に、ああじゃ、こうじゃ
     言ってるんじゃないの。 ちょっと虚しいわねぇ~~。

 
 モルモン教の「日曜礼拝」に、初めて参加。
 本当に、規則がなければ人間共は何をしでかすかわからない、というベースの上に成り立つ
 宗教なんだわ、キリスト教って。 
 これは、全ての組織に当てはまる事なんだけど、キリスト教はその感が、一入(ひとしお)
 強く感じられる宗教ね。 ああ、ありがたいものが日本に入ってきた。私達はな~んて幸せ
 なんだろうか、という恍惚感が漂う場内。
 英語を話せる20才前後の宣教師達(主にアメリカ人)の派遣はどうやって決めるのか?
 預言者が、GODの啓示の下に決めるそうです。
 わからないことは、笑ったりしません。「そうなんだ~」だけ。
 だって、啓示を受ける人は、世界中にいるのですもの。笑わないわ。

 世界は、不思議に満ち満ちているわ。 擦り寄りも排斥もしない私。ただいつものように、
 個人がいるだけ。今日はアメリカ人だったわ、ブラジル人だったわ、そんな人間との関係よ。