ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

友 遠方より来る、けれど留守

2005-05-31 00:50:02 | Weblog
    ◎ 本日のキャスト

   ヒロコ・・・従妹 川崎在住
   ミチコ・・・友人 北杜市(旧・北巨摩郡)白州在住
   レイコ・・・ 私 横浜市在住  

「レイコチャン、明日忙しい?」
「時間はつくれるわ。な~に?」
「八ヶ岳の方にドライブそして、ミチコチャンのお家へ、というのは
 いかが?」
「いいわねえ。車と運転はヒロコチャンでいいの?」
「ええ、いいわよ」
従妹と、セニョール・ダンも誘ったけれど、なんでもいきなりという
のが嫌いなので、従姉妹同士2人でいざ、八ヶ岳方面へGO!
中央高速「須玉」で下りて、従妹の友人一家がかつて経営していたペ
ンションへ。
ご夫婦・お嬢さん・妹さんの4人で切り盛りしていたペンションだっ
たけれど、時をほぼ同じくして、ご主人がガンにかかって他界、お嬢
さんはご結婚、妹さんは転職。
従妹の友人、お1人では無理で、人手に渡したその建物は、引き続き
ペンション。
い~い雰囲気の建物と環境。

そこを後にして、「アフガン」と言う名のカレーレストランへ。
「アフガニスタンのアフガン?」
「ううん、アフガン・ハウンドのアフガン」
「その犬はいるの?」
「お店にはいなかったわね」
真っ赤な車3台、バイクがそこここに3~4台。若者が10人位、お
店の前に。
開店まで1時間はある。私は行列が大っ嫌い。特に食べ物関係で並ぶ
なんて、しない、できない女。 それは、はしたない、下品な行為の
何ものでもないから私にとって。

「もしもし、おはよう。どこにいると思う?」
「どこ~?」
「フフフ・・、あなたのおウチの近くよ」
「うそでしょう? 私達はきょう、そこにいないわよ」
「そんなこともあるかもね、って言ってたのよ。やっぱりねぇ」
「誰と?」
「ヒロコ」
「ウッソー、もういやだ~」
ミチコチャンのご子息が、足を傷めて手術。そのお見舞いで、横浜へ
お出ましだったって。もう一泊横浜ということで、帰ったら3人で会
いましょうで、私達は主のいないおウチへ車を走らす。クネクネした
山道を登って、1年半前にお邪魔した時と、大きく様変わりした、
「お庭で遊んでいま~す!」
という、ミチコチャンの日々が、楽しげな、嬉しげなお顔が浮かぶお
庭を、散策して、テラスのベンチに腰掛けて、清冽な山の空気を胸一
杯に吸い込みながら、しばしオシャベリ。

「八ヶ岳クラブ」だったかしら?
かのヤギュウヒロシ一家の住まいと彼等が経営するお店の前には車車車。
今や、観光バスも止まるらしい八ヶ岳の名所の一つ、ですって。全くそ
そられない私。
レジに3人以上並んでいたら、品物を棚に返してさようなら~。いつも。
有名人、それがどうしたの?だから、関係なし!ブランド物、有名人、
要するに、有名。恥ずかしいわねえ。近寄りません。

帰って、久しぶりに3人でファミリーレストランでおしゃべり。
ご子息の手術も無事に済み、あとは時間がお薬よ。
植物談義に花を咲かせ、あっという間に夜も深まり、お互いに「又会い
ましょうね」で、サミット(笑)は解散。

共通の話題があるおしゃべりは楽しい。
その前に、帰宅途中に見かけたBOOKOFFに寄って、らも・春樹の単行本を
何冊か。ヒロコに勧められて、中里恒子「時雨の記」を。この本は大いに
読む価値ありよ、ですって。嬉しい事です。又、新しい出会いがあるのですから。

友人からの「助けて」の、内職仕事も完了して、今年は出足が遅いバラた
ちの蕾も、ようよう膨らんでき出して、他の花々達も加わって、まもなく
小さなお庭は百花繚乱の風情になり、心ゆくまでそれを味わえる幸せに酔
えそうです。




ミルで挽くコーヒーは・・・

2005-05-25 22:02:46 | Weblog
日々これ日曜日の私よ、なんて言ってますのに、「月月火火水木金」の
1週間でしたのよ。
お休み?ございませんでしたわ。 「ホタルの光窓の雪・・・」なん
てことは、もちろんございませんことよ。
夜の天空から下界を見渡せば、日本ほど明るい国はない、と言われるほど、
明るい明るい日本ですもの。我が家もその一翼の幾らかは受け持っている
かも知れません。
日中はもちろん、夜はその明るい電灯の光の下で、ひたすら針仕事をして
ましたの。
久しぶりに根を詰めまして、いささか、疲労が面(おもて)に出ていたの
でございましょう。 ご近所のご主人様に
「どうした?疲れた顔をして」
なんて、言われてしまいましてね。これは恥ずべきことです、私は嫌いな
のですのよ。心身の疲労を、人様に知られることが。
心のタガがゆるんでるって事でございますもの、そうですわよねぇ。

それで、私が何を自身のためにしたかと言いましたら、スーパーで、
たまたま見かけましたグアテマラコーヒーの袋。焙煎済みのお豆です。
初めてでしたわね、100%の彼の国のコーヒーは。
飲み易いコーヒーということは、グアテマラで味わってきましたからお墨付き。
サイドボードの奥に置き忘れられたようなミルを出して、乾いたお布巾で隅々
まで拭きましたわ。
グアテマラコーヒーを、カップ1杯分相当よりやや大目の量をミルに入れまして、
ゆっくりゆっくりやや粗めに挽いて、熱湯を、これまたゆっくり注いで、挽き立
てコーヒーの出来上がり。
いつものように、ちょっぴりお砂糖を入れ、まず味わいますのよ。そして、
温かいミルクをマーブル模様に入れて、ゆっくりゆっくり戴きました。
すこ~し、疲れもとれたような気がしましてよ。

バラの新芽・蕾についているアブラムシをひとつひとつ取り除いて、
去年、栽培した唐辛子から種はパラパラ蒔いて、本体は、ぬか床の中に。
新しく作りましたのよ、ぬか床を。2~3日はそのままのお野菜達を新し
い床に入れまして、朝夕空気を入れることで、おいしいぬか床ができます。
もちろん我が家の味の秘訣はありますけれどね。フフフ・・内緒。

簡単・便利を、いかに遠ざけるか、豊かに生きることのポイントは、どう
もその辺にあるような気がしてならないのでございます。
テレビを消して、雑誌は遠ざけ、できるだけ自分の手を使うように日々心
がけていましたら、不思議なことに、いつのまにか、世間が騒ぐ事に、心
を揺らすことのない自分自身に出会えるような気がいたします。
ちょっぴり自分を見直す自分に遭遇。なんて素敵なこと!そうお思いにな
られますでしょう?

性同一性障害ではないかぎり、男女の言葉の違いを認識し、自分の性に忠
実な言葉を駆使できましたら、なんと魅力的な存在になることでしょう。
日本語って素晴らしい言語です。私達は、無形の宝物にも囲まれている幸
せな民族なのですから、「宝の持ち腐れ」だけは回避しましょう。
日本語が、女言葉が、さめざめと泣いているように思われてなりません。
私は、「だんな」「やばい」「旨い(うまい)」「~なんだよね」という
言葉を、スラスラ遣う女性とはお近付きにはなれないのです。心の中で
「さようなら~」とつぶやいています。ええ、離れますわ。 そして
ご自分のお嬢さんが、男性と肉体関係を結ぶことを、なんのためらいもなく
相手に想像させるお母様を好きにはなれませんし、そのつつしみのない女性
ももちろん尊敬できませんわね。「みんな」と言う言葉で、そのみんなは誰
一人として責任も何も持たない事を知ろうとしないで、その「みんな」にご
自分を委ねてしまわれる方々を、すこ~し侮蔑の目でみてしまう私がおります。

私は、そんな不確かな、得体の知れない、見ることも感じる事も出来ない
「みんな」におののきながら生きてはおりませんのよ。自分の人生は、自分で
舵を取らなければいけませんし、いつでも、どこでも、誰の前でも、胸を張れる
そんな生き方をしてきましたし、これからも「便利」も「簡単」も「みんな」
も、私とは縁薄きものでしかない、そんな生き方を心がけるつもりでおります。

閑中忙あり、よ。

2005-05-21 00:51:50 | Weblog
カラの化粧水のビンに、たら~り、たら~りとアロエ・ベラの粘っこい液を入れて、
レモン汁をポトポトポトってたらして、次はにがり液をジュッ。最後に日本酒を、
オットットッって、盃にじゃないわよ、ビンにね。あとは、口まで水道水。
これで「自家製化粧水」の出来上がり~!よく振って、冷蔵庫の中に。
「エ~~ッ、そんなんでいいの?」って?
「いいのよ。充分ですねえ、こんな安心な化粧水なんてない!」って、ご満悦の私よ。
この前は、お茶を。今回は化粧水を。次は何を作ろうかしら?なんて、毎日が日曜日の
人間だからねえ、考えるともなく考えてたら、
「電話がかかっています、電話がかかっています」なんて、言う携帯電話。
出てみれば、
「暇?」
「ウン、Everyday Sundayだからね」
「じゃあ、助けてよ」
「誰を、何を?」
「内職してよ」
「いいわよ、私にできることなら」
で、突然、日曜日の人間が、待ったナシの仕事に借り出され、ポケーッてする時間は
当分なし! 1人でするなんて、たかが知れてるから、ここからが大忙しの人集め。
急に、私などに回ってくる訳ありの仕事だから、納期が、不可能に近い日付でね。
忙しがるって、とても無粋だから、いい大人は水鳥でいかなきゃね、が自論の女よ。
水面下で、猛烈に足を掻いてるけれど、水上に出ている姿は優雅ってね。
忙しがる人間を、どこかで冷ややかに見てるのよ。バカだわね、ってね。
なので、当分水鳥生活だわねえ~~~。
こんな事書いているより、やらなきゃいけないんじゃない?
フフフ・・、ほらね、これがカッコいい!ってことなのよ。
そ~ろそろお布団に入って、「新・平家物語」の4巻の昨日の続きでも読むとしましょう。
                では、また。 失礼いたします。

1回分

2005-05-18 06:33:54 | Weblog
「1芯2葉」なんて言葉を覚えられて、嬉しい。何が「イッシン二ヨウ」かって?
お茶を摘む時の言葉よ。
一昨年、お茶の木を1本、通販で買ってね。大きな鉢に植えたのが、大きくなって、
フフフ、お茶摘みをしたのよ。1芯2葉でね。お茶所の方からしたら、大笑いの
何ものでもないことよ、素人のお茶つくりなんてね。
でも、こういうことでは、い~い時代よね。情報が簡単に得られるのですものねぇ。
できるだけ自分で作りたい女だから、お茶も、って。

普通の母、なれど我が偉大な母がよく言ってたものよ。
「人にできることが、自分にできない筈はないって思いなさい」って。ネ、偉大
な母でしょう?
そんなことはない!って、心の中で小さな批判と反抗をしてたけれど、素直に考
えれば、そうなのよね、前向きな思考は、とっても大事で、このやる気の薄く、
いっぱしの理屈をこねたい、劣等感に苛められている娘を動かすのに、この真理
を投げて寄越したのよ。時に触れ、折に触れ、
「ネ、レイコチャン、そうでしょう?」
って。そう、私は母にしっかり育ててもらったのよ。今の親は、どうにか養って
るけれど、育ててるようには見えないものねぇ。子ども達を。

それでね、everyday Sundayの私は私でお茶の木を、育てたのよ。
窒素は空中にもあるものだから、あるわよね?空気の中に。
土の中には余り入れないようにしたのよ。何かって言うと、す~ぐ「油粕」って、
年寄り達が言ってたけれど、確かに「葉」にとっては必要な栄養素がメインだけ
ど、過多になると、木が弱るから、必要な分は空気からお取り!ってね。
懐かしい茶花なんかも楽しんで、でも、実にはならないように摘まみ取ってね。
フフフ・・、そうやって育てたお茶の木から、1芯2葉で摘んでお茶作り。
玉露茶器で、ゆっくり味と香りを出してね、ドレス姿の母の写真の前に、
「お母さん、1杯どうぞ」
次?もちろんセニョール・ダンへ。
なにせ、玉露茶器でいただくそれは、グッで終わり。
でもね、お茶を飲む行為であっても、その背景は、それを凌駕する様々なものが
あるのよ。八十八夜、関わってきた手間、何よりもすばらしい季節。それらも一
緒にいただくって事なのよね。
「よくぞ日本人に生まれけり」ってね。だから、美味しさも一入(ひとしお)だったのよ。
                    ごちそうさま~~~。

〆て5線・・・何?

2005-05-14 22:42:16 | Weblog
何があっても、しっかり朝食を摂る私目は、いつもはスクランブルエッグのところ、
今朝はサニーサイドアップよ。カリカリベーコンにブロッコリー添えて。
出がらしアメリカンコーヒーなんて飲まない。ありゃあ、出がらしよ。美味しくも何ともない。
ヒューストン空港で、スターバックスのコーヒーを飲んだけど、まずかったー。
粉は多めに、熱~いお湯をゆっくり注いで、温めておいたミルクを入れて、ちょっぴりお砂糖。
ヨーグルト、トマトジュースにトースト1枚。パンにはブルーベリージャム。
さっさと済ませて、「司馬遼太郎が考えたこと」①をバッグに入れて、いざ東京のはずれに。
相鉄線から小田急線、JR横浜線、八高線、五日市線の5線を乗り継いで、わがクラスメイトの
新居へ。秋川沿いにある、趣のある喫茶店で、淡彩画の先生をしている彼女の生徒さん達のグ
ループ展を見に。優しいお花の絵は、見る者の目と心を和ませてくれる。皆さんお上手!

かの養老孟司氏曰く「情報は変わらないけれど、人は変わる」
そう、思うわ。彼女とは、高校時代はそんなに交流はなかったのよ。いくつかのグループがあっ
て、それぞれが自主独立って感じでね。 何回かのクラス会で顔を合わすうちに、いつしか距離
が縮んだのよ。どんなに仲がよかった関係でも、年とともに価値観の相違が表面化してくるって
あるのよ。その反対もね。そう、まさに何に価値を置くか、でね。

「あのさあ、人と相対している時に、次が想像できたら、もうダメねえ。日常自体がほとんど
決まったことの連続でしょう? それなのに話す相手の言動が想像できたら、もう、つまらない
の一語、そう思わない?」
「ホント、そうよねえ。何が飛び出すか?って、ときめきが感じられない人とは付き合う気がしな
いわねえ。それならひっくり返って、面白い本を読むほうがどれほど楽しいか、ミステリアスか」
と、喫茶店で話していたら、
「こんにちは、ああ、こちらが抱きしめる方ね」
「エエッ、なんでご存知なの?」
「へへへ何でも知ってるのよ。アンタは生意気だって言われ続けてるんだけどね」
「そうなのよ、一回りも下のくせに偉そうったらありゃあしないのよ」
「そうなの?」
「そうらしいのよ」
この彼女、多分私と同じ星の住人と見たわ。
30分もご一緒しなかったんだけど、
「家探ししてるから、賃貸で古民家見つけて下さらない?」
「シェアする?」
「ルームシェアの女達?ええ、考えてもいいわよ」
「OK!真剣に探してみるわ」

ご夫婦で駅まで送って下さって、そう、お会いした時には抱擁はなかったから、お別れのHUGよ。
そして、又来た時の逆のコースで、5線を乗り継いで、横浜のはずれに。
そうそう、五日市線は「単線」でした。なんだかよかったわねえ、の1日でした。

上野・宗教・絵画・文化・・・東京

2005-05-12 22:24:00 | Weblog
子供の遠足に付き合って依頼の上野のお山、いいえ、森。
西洋美術館のラ・トゥール展と、常設絵画と彫刻を見にね。
ラ・トゥールの作品は光と影、とりわけろうそくの明かりの絵画で有名。
恥ずかしい事に知らなかったのよ。けれど、本当に素晴らしい作品だったけれど、
宗教画、カソリックがバックボーンの作品がメイン。
なんなの、この2~3ヶ月のキリスト教漬けの月日は、の感想よ。
グアテマラに行った時が、「セマナサンタ」と言う復活祭を祝う時期で、その後、
ヨハネス・パウロⅡの死去に伴うTV番組の、無関係の人間にとって、そのしつこさ。
いかに世界にはキリスト教関係者、ましてやカソリック信者の多いことかを、思い
知らされた法皇の死だったのよ。
中丸明「絵画で読む聖書」も読んでいたところだったし、ウッギャー、もう沢山!
御馳走様~~~! 
1神教が、いかに多くの人々を殺してきたか、今尚殺し合いをしてるわね。
決して「愛」ではないという証明。
まあ、すこうし予備知識を持って、絵画を見るのは悪くはないんだけど、1神教の
残虐さには辟易よ。胃袋が重いわね。
東京都美術館で開催されている「アール・デコ展」もついでにって思ってチケットを
購入してたんだけど、午後から姪と会う約束で、とても時間がない。それで、次回に
ってことで、千駄ヶ谷へ向かって。私が通っていたデザインスクールなんか、なくな
ってたわ。どこかに移転?知らない。その代わり、「国立能楽堂」なんて建物があって、
中に吸い込まれていく人たちは、外人さん。私は展示室に向かっただけ。そのうちに見に
来ましょう。幽玄の世界をのぞくのも悪くはない、いいえ、見なければいけません、
日本人ですものね。
たま~に、東京に出かけてみて思うのは、
「やっぱり日本の中心だわ」
という事。政治・経済だけじゃなくね。
そして、外人の多いこと多いこと。イタリアから来たというご一行様も秋葉原で電車を
降りてたわ。世界に名だたる「秋葉原」ってことね。
いやあ~、東京はなんて刺激的な町か、そして疲れる所か、よ。

クックックッ・・・アハハハ・・

2005-05-06 08:14:18 | Weblog
買った本はすぐ読みたい人間だから、電車が来るのを待ちながら、ホームで読み始めたのよ。
さあ、もうたまらない。笑いがこみ上げてきてね。その本で笑っている顔を隠しながら、
滑り込んできた電車に乗ったのよ。たったひと駅でも、続きをってね。
「海辺のカフカ」上下も、「養老先生と遊ぼう」も持っていたけれど、それじゃあないわ、
ククク・・・・って、笑いを噛み殺し、時々吹き出して、なおかつ歩きながら読みつづけた
本の題名は、「聞いちゃいました!」永六輔著。作者が日本中を歩いて、その間に耳にした
市井の人々の言葉の数々よ。解説も教訓も何もない。短い言葉の中にグッと詰まったユーモア・
英知・ため息・誇り・慰め・潔さ・諧謔など。日本語の豊かさと奥深さを感じるし、あたま
いいねえ~~~ってね。
プッと吹き出したり、そうだわねえ、と感心したり、ウ~ン、そういう解釈をする?なるほど。
なんて、短いフレーズに心が躍ったわ。
永六輔も、小沢昭一も、日本語にこだわってる。
フランス人は、数学も化学も、もちろん物理も、すべてフランス語があってのことだって。
すべてが国語です、だなんて、おやしげな外来語をいじくって、日本語を亡きものにしようとし
ているマスコミ関係者の薄い脳味噌とは大違いよ。

誇りなき民族は滅びるわ。
「いいんだ、ほっといてくれ、俺が(あたしが)よければいいんだから。あとのこたあ知っちゃ
あいねえ~!」
「まあ、あなた。それがすべての原因ですのよ。ご自分さえよければいい!だなんて。ようく
お聞きになって。 ねえ、あなた。あなたは何一つご自分では作ることができないことを ご存
知? ご存知ないから、そうやって愚かなことを言ってしまわれるのよ。そして、カネを払や
いいんだろ! いいええ、おカネでは買えないものが、人を人たらしめているのでございます
のよ。可哀想なお人。あなたを育てる人に巡り会えないで、きょうまで来てしまわれたのね」
                                 薩摩子