ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

鳥肌・・・そして 涙

2006-11-29 21:28:15 | Weblog
インディアンサマー。小春日和というより そのほうがぴったりの今日の横浜の
陽気。ご近所の奥さんにお会いすると、駆け足、速歩、ハアハァ、やっと到着!
になるのよ、ミゲル君の授業にね。ポリーちゃんに昨日すれ違った、から始まる
鵜の目鷹の目の詮索。ハイ、時間があればいつでもお相手つかまつりましょう。
でも、片道徒歩40分以上の距離は、毎日腹を括って Let's go! だから、
途中で、捕まってしまうとアラアラララ・・・で、その後は競歩の選手みたい。

でも、きっちり午後1時、Corazon Latino 到着。セーフ!
ン?ミゲル君は? マリアさんの用事で、ちょっとお出かけ。ホー、なら一休憩。

「レイコサン、コンニチハ」
両手をきっちり腿の脇につけて、腰を折る気持ちのいいご挨拶。もう、どこへ出し
ても恥ずかしくない彼の挨拶よ。日本人はお辞儀の方が好きだから、すぐ握手は
しない方がいいのよって。そして、食事のマナーもついでに教えて。いつも背中は
まっすぐ!ってね。もちろん書く時もよ。お行儀も何もない今ごろの日本人より
きちんとした彼になってもらうつもりよ。どこに出しても恥ずかしくないようにね。

「さあ、始めましょう!今日は何かしたい事がある?」
「ミテクダサイ」
今まで習ったフレーズを各10回ずつ、漢字を入れて。その種類20ほど、ノート
にびっしり。
名詞・形容詞・動詞、ほかに部首も。私の小さな目が、ダンダン大きくなっていく
ような感覚。
100円ショップで買ったドリル、訓読み、音読みが難しいって。
そう、日本人だって、みんな知ってるわけじゃないから、彼が悲鳴をあげても
おかしくはないのよ。まずは、訓読みが大事って。今まで書いてきた漢字をランダ
ムに指して、「訓読みで何?」を、手当たり次第に聞く私。
ゾ~~~。ブツブツブツブツ鳥肌が立つ。
次は、私が言うそばから漢字を入れて書きなさい!
そして、形容詞にうつり、反対の言葉は?もちろん漢字で。
硬い、固いを二つ書く。もちろん柔らかいも。
このあたりから、鳥肌が立ちっぱなし。両腕をこすってると、
「サムイデスカ?」
「いいえ、感動してるのよ、あなたに」
「オー、レイコサン、ソンナコトナイデ~ス」
なんて子なの? この習得能力は何?信じられな~い、本当に。

決して妥協しない、我流の日本語授業よ。”もう1度” を何回やらされるか。
悪戦苦闘しているのがようくわかるけれど、手はゆるめないわ。それに
ついてくる彼は、なかなかのもの。
「全部理解してる?」
「ハイ、ワカッテマス」で、私が聞くそれをスペイン語で言う。ウン、わかってるわ。
スッゴーイ! こんなにわかってるなら、もっと難易度を上げてもよさそう。
ただ難関があるのよ。アクセントがどうしても強く出ちゃうの。
「ダメ!もう1回!」出しは数知れず。
そして今日も3時間はとっくに過ぎて。
「さあ、今日はここまで。疲れたでしょう?」
「ハイ、スコシ」
「暗くなるから早く帰りなさい」
「ダイジョウブデス。レイコサン、チョットマッテ」
「なあに?」
「コレ」
可愛い包装紙にくるまれた、何か柔らかくて軽い物を私に差し出すじゃない。
「私に? お金ないでしょう?」
「アルバイト。ココデ」
マリアさんのお手伝いをしたらしいの。
「昨日、ミゲリ-トは江ノ島に行ったのよ、お友達と」
「ああ、水族館へ行ってきたのね。お魚がいっぱいだったでしょう?」
「ハイ。コレ レイコサンへ。イツモイツモ アリガトウ」
もう、涙が出てきて困っちゃった。
「本当に、君は悪い子なんだから。こんなことしなくてもいいのよ!」
涙がボロボロ止まらない! 彼は、胸に手を当てて何度も何度も頷くのよ。
「私は決して甘くないわ。厳しい先生でしょう?それでいいの?」
「ハイ。イツモアリガトウ」
開けようとしたら、
「イエデ」
って。
私からは、今後はしない事!受け取らないからねって。

ミゲル君からプレゼントよって、セニョール・ダンへ報告。
包装紙の中から出てきた物は、『ペンギン』の可愛らしいぬいぐるみ。早速
本棚の上の母の写真の前に飾って、
「お母さん、これはミゲル君からのプレゼントなのよ。可愛いでしょう?」
携帯電話の写真に収めて、明日彼に見せてあげましょう。

胸が詰まって、鳥肌が立って、ついでに涙まで出て。感情の波が何回も何回も
打ち寄せた、ミゲル君から貰った感動でした。

    もう1回、すご~~~い! 

出会いは・・・・・縁

2006-11-28 21:33:53 | Weblog
レイコチャ~~ン!野太い声で迎えられたの。
声の主は? 長男の小・中・高校と一緒だった長男の友人よ。
愚息その①(長男)の結婚披露、国内二次会へ、お呼ばれ、否、押しかけ参加。
クリスマスイルミネーションに飾られ始めた夜の横浜。その某所へ。
ポリーチャンはご招待。仕事を終えた彼女と6時半に我が町の駅で私と待ち合わせよ。
いつも大きな袋を背負って移動の彼女。冷蔵庫や洗濯機、下駄箱なんかが入ってる
のじゃないの?(笑)それを知っているウチの宇宙人から、駅のロッカーへ預けた
ら?ってメール。指示通りにして手ぶらになって。

参加人数が多くて(70人以上)、急きょ会場が変更。どこであっても私には初め
ての所だけど。何しろ目的もなくウロウロはしない、ウチ大好き女だからね。
宇宙人から貰ったパソコンから吐き出された地図を片手に、やっと辿り着けば、
その場所は、もう大勢の人で膨れ上がってたの。案内の男の子に宇宙人を呼んでも
らい、外で待っていたら、あちらから男性が向かって来て。
「ワー、セイクン!久しぶり~~~~~~。嬉しいわぁ」
母の葬儀依頼。それでもウン百年ぶりに会ったような嬉しさよ。普段会うことのな
い長姉の末っ子、馬専科と同い年。私の甥っ子。東京で一人住まい。実家も東京だ
けど。独立している彼。

携帯電話が鳴る。こちらは次姉の長女。仕事場は世界。
この日にあわせて、ベトナムから急きょ帰国参加の姪。
「もう、叔父ちゃんも、お店の人も、みんないい加減な説明なんだから~!」
やっと到着。
それぞれ店内(貸し切り)に入れば、レイコサ~ン! 久しぶり~!の声があちら
こちらから。懐かしい面々。ええ、その①の知り合いよもちろん。
京都から駆けつけてくれたって、元アルバイトの男の子。
「オークン、ありがとう。わざわざ京都からなんてねぇ、お元気そうね、その節は
 ありがとう」
あっちこっちにご挨拶よ。
宇宙人の友人達も参加してくれて、ポリーチャンを紹介。やっと英語だけの会話に
なった姪とのやりとり。ホッだったでしょう。
その内、その①のグループの演奏が始まって、それは新婦のリクエストだって。
ピンクのドレスに包まれた私の新しい娘は、可愛い事この上ない愛らしさ。甥・姪
に引き合わせて、親族になった夜よ。

ポリーチャンと、宇宙人(歌いながらベース)、その仲間ギタリストの曲が始まって。
紹介が振るってるのよ。
「彼女は今夜のこのために、さっきロンドンから来たところです」(笑)
なんてね。前夜、なかなか曲が決まらなくて、やっと皆が知っているビートルズの
曲になって。上手だったわ~!音域が広く、いい声をしているの。真っ赤なドレスで。
同じように聞こえる日本の女の子(歌手)の声などとは全然違うのよ。
舞台に上がる前は、かなり緊張してたけれど、始まってしまえば堂に入ったもの。
姪は、ウーロン茶で。車で来ているから、そこそこの時間に引き上げ。

お開きになって、それぞれ三々五々。
宇宙人の友人達と私達は、その後、ウチの町の隣にある「ビック・エコー」カラオケ。
「レイコサンも歌おう」って、ポリーチャン。
「ううん、私は歌わないのよ」私。
「そう、倒れた時に、命を貰った代わりに、音程を無くしちゃったからね」
って宇宙人。そう、とっても昔々に声楽の個人レッスンを受けてたなんて信じられな
い今なのよ。
アッ今外れた、ってわかって不愉快だから、歌わないの。
上手な人の歌は聞きたいから、それなりに楽しいのよ。
ノリノリになって歌うポリーチャンとみんな。
サラリーマンになって、仕込んだ かくし芸のようなパフォーマンスを披露してくれ
る友人。もう抱腹絶倒でおなかが痛~い!という私、そのくらいの熱演。
ギタリストは、エエーッ、そんな歌を歌うの~?って意外な選曲。
飲むとす~ぐ眠ってたオイチャンもマイクを持って。
「大人になったわねえ、みんな」
って、息子達の友人は、全員私の友人、って言ってはばからない関係よ。

ポリーチャンは、4泊して、その間、宇宙人や私が、日本語検定に向けてのお勉強
サポート。 私はパン、彼女は純粋和食。なんだか変な私達。
やっと日本式入浴を承諾させて、お風呂に入った彼女は
「気持ちいい~!」   でしょ?シャワーじゃ味わえない日本のお風呂よ。

今日が、私の最後の英会話スクール出席。ポリーチャンの最後の授業。
クラスメイトの誰にも内緒の話よ。空々しく、long time no see なんて。
出かける前に、セニョール・ダンへなんて言えばいい?ありがとうでいいわよ。
「ありがとうございました。また来週!」
フフフ、又来週だって。そう、試験日(次の日曜日)には結果報告に来なきゃね。
済んだら、カラオケね、って宇宙人に言ってたから、楽しみにしてるのかもね。
すっかり我が家の娘みたいなポリーチャン。あと1ヶ月を切った日本滞在なので、
できるだけ呼ぼうって思ってるわ、ウチの方が近い勤務地、当地のお教室の時は。

どう考えても、彼女に会うためにそのお教室のドアをノックしたとしか思えない
私の行動。なので、目的達成したのですもの、さっさと辞めて来たわ。
人との縁は不思議なものです。私は自分を信じてますから、きっと出会うべくして
出会った彼女や、ミゲル君なのだと思うのです。 See you soon!

国際交流(続々々々々)

2006-11-25 11:27:57 | Weblog
ミゲル君の将来を考えると、・・ええ、何も私が考える必要なんてないのよ。
でも、突然、猛烈な胃痛で目が覚めて、原因を考えてみても、思い当たる節は何も
ない。飲食はコントロールする私だし、取り立てて考え込むような事もないし、
・・・・ミゲル君だ!・・に想い至ったのよ。バカだなあ私って思うけれどね。

きちんとした目的があった訳じゃなく、送金がストップして、職のないペルーに
いてもしょうがない、じゃ、パパや叔母さん達がいる日本にでも行こうか!
よくよく聞けば、16才だって言うじゃない。もうすぐお誕生日が来て17才。
パパは、住む場所としょうがない程度の食事の面倒はみていても、それ以外に、
彼をバックアップする気持ちは全然な~~~~~い!(と見えるのよ)旅費は
全てマリアさん持ちだったなんて。どうするのよ?これからの日本での生活は?
私?関係ないわ、って言える思える女なら、悩まないわねえ。ハナから首は
突っ込んでいないってものでしょう。
パパは逃げの一手だから、まわりの関係者の気が重いのよ。マリアさんも頭が痛
かったり、全身の筋肉がこわばって、病院通い。ご主人も体調を崩して。そこに、
真っ赤な他人の私まで、真剣に考え込んじゃったり。挙句神経性胃痛と来たのよ。

それで、スペイン語圏の人たちを対象の日本語教室が10箇所もあるそのどこか
に通わそうと思ったの。同じ言語を話す人が違うということは上達の近道だから、
勧めたのよ。是非行きなさいって。そうしたら、彼はイヤだって。
「オー、レイコサンガイイ。ホカノ人イラナ~イ!」
もう、そんな事に時間を割いてても仕方がないので、言ってる側の片っ端から書
かせて、もちろん漢字をジャカスカ入れてよ。繰り返し言わせる。
セーラームーンのキャストを見事に真似した絵。とても上手で、感心なんだけど、
それはそれ、雑誌に書いてあるセリフから、漢字、助詞、男言葉、女言葉を拾って
終わりなき特訓って感じでね。
「レイコサン、コノ人ノ オナマエハ?」
「知らないわ。だってこれは女の子のためのお話ですもの。それに、この場合は
 オはいらないの。名前は?でいいのよ」
ここから、彼に言わせながら書かせる
  『レイコサンは、この話を知りません。』続けて
  『なぜなら、レイコサンは大人だからです。』
20回ずつ、もっと滑らかに!もっと早く!アクセントはつけない!って。 もう
鬼軍曹もいかに?の容赦ない授業よ。それがイヤなら他へってね。

3時を回ったそこへポリーちゃんが入ってきて、
「よく間違えないで来られたわねえ。ちょっと待って、もうすぐ終わるから」
それぞれが挨拶を交わして。
「それなら私も」
って、国語ドリルを出して傍らでお勉強。
私の授業風景がおかしいって。私の変なスペイン語と、伸ばしがちな変な日本語が
飛び交うのですもの。
じゃ、またねでADIOS!

彼女と歩いて、我が家へ。二人で
「ただいま~~!」
セニョール・ダンが
「久しぶりだねえ」
彼女のために薬味いっぱいのカツオのたたきを用意してあって、何を飲む?
熱燗日本酒、お刺身、お豆腐、色々な薬味が入った納豆、焼き魚、具沢山お味噌汁。
手酌で日本酒を。
不思議な光景。
そうこうしてたら、次男坊・ウチの宇宙人の帰還。
愚息その①の結婚二次会へお呼ばれポリーちゃん。宇宙人とデュエットの曲がなか
なか決まらない。彼女はこのパソコンから曲を拾って、やっと決まった次第。
「どっちがいい?」って、2枚のドレス。真っ赤な方を私は選んで。こちらも決定。

今朝、彼女と落ち合う時間を決めて(駅・ホーム)、彼女はお仕事へ。
私はこれからお花を買いに出かけます。新しく私の娘になってくれたグリーンちゃん
へ、ブーケを作ってあげます。グアムでは作れなかったので。

そして、多分、彼女の独壇場になるであろう今夜のパーティ。
宇宙人の音楽仲間のギタリストが急きょポリーちゃんの伴奏をしてくれるって、
深夜の猛練習が彼のお家であったはずです。やっと決まったポリーちゃんと宇宙人
のデュエット曲のために。

セニョールは一人でお留守番です。だって、本当は親は呼ばれない二次会なのです。
でも、私はポリーちゃんを連れて行くから特別なのです。楽しい楽しい夜が待って
います。

国際交流(続々々々)・ ジビキ

2006-11-23 09:57:49 | Weblog
ミゲル君とBOOK OFFへ。
どうしても必要な辞書よ、外国語を習得するにはね。
本屋へ行けばもちろんあるわ。けれども「西日語辞書」「日西語辞書」の2冊を
買うとなれば、軽く¥10000前後になってしまうから、彼は買えないし、彼の
パパも、そんな気持ちもお金もないらしいから、彼は唯一私の頼りない日本語を掴
むしかないのが現状なのよ。
それでは彼の優秀な頭を遣い切るにはならないからねえ、もしかしたら、って思いで
BOOK OFF へその辞書探しに行ったのよ。・・・なかったわ。
日本語に関してのそれはそこそこ出てたけれど、そこのBOOK OFFにはなかった外国語
関係辞書だったのよ。
出かける前に、彼には見るだけよって言って行ったけれど、手ぶらで帰るのもなんだし、
子供向けのお話あたりでも、内容は兎も角、日本語のお勉強にはなるかしら?で見て
いたら、彼がちょっと興奮してるし、
「レイコサン、ペルー、テレビ」
って。何やら大判の雑誌を見てるじゃない。それは、セーラームーンの雑誌だった
の。登場人物も知ってたし、カラフルな中身は楽しめる。その上、全ての漢字にル
ビがふってあって、意味はわからずとも、ま~ず読めれば1段階上がるってことだ
から、さっさと購入よ。喜んでたわ~。
なんでもそうだけど、そこに楽しみが見出せるかどうか、が「鍵」。
楽しみがあれば、希望がつながるし、ぶつかる壁をよじのぼる力も湧くからねえ。
大勢の高校生達とすれ違って、ミゲル君が立ち止まって、手を見てって。
下と校という漢字を書いてる。
「ああ、そうよ、そう。 素晴らしい!そう、下校時間なのよ。本当にあなたは素晴
 らしい生徒よ」
道々の字は出来る限り読ます。声を出す事が一番大事なことですもの。お互いに恥ず
かしいなんてない。明らかに興味本位に見ている人もいるけれど、知ったこっちゃな
い!恥ずかしい?なら、しないわ。
そして、出かける前に
「ミゲル君はsigunificaはもう遣わないように。日本語で、まず立つを書く、次は日
 そして心。次の漢字は、まず左側に口、その横に未来の未を書く。そして二つあわ
 せていみと読むのよ。わかった?」
何回も書かせて、取り敢えず10回はその場で言わせる。こうやって叩き込む。
歩きながら、読ませながら、彼が思わず
「sigunifica?」
「エッ、何?」
「オー、レイコサ~ン。ン~~チョットマッテクダサ~イ」
「いいわよ、待つわ」
「ワカリマシタ、意味ワ?デス」
「はい、よく思い出しました。ピンポーン!それで意味?意味はないわ、お店の名前」
落語みたいな私達のやりとり。

新しくなった、最早10年近くなる私のダイビング認定証(パディ)を出してくれた
ショップの近くに来ていて、外から覗いてみれば、社長が一人で何やらやっている
じゃない。
「こんにちは!」
「ゥウォー、ひさしぶり~!」
「ねえ、なんだか、私と会う時は猛獣の咆哮みたいじゃないご挨拶が」
「元気?後遺症は?」
「まあ、元々おかしい脳みそだから、大差ないけどね。今日は、辞書を買おうと思っ
 て、只今唯一の私の生徒のペルーの男の子。この子にBOOK OFFで辞書がないかと
 思って行ったけど、外国語のそれはなかったのよ。定価じゃ高いしね」
「そう、字引きは高いからねえ」
「ちょっと、ハハハハハハハ、ハッハッハハハ・・、いやだもう、90才くらいの
 じい様と話してるみたいじゃない?じびきだなんて~~~!」
ドアのところで、私は大笑い、ミゲル君は怪訝な顔。
「そうだよ、浜でひくジビキは大変なんだよ~」
「わかったわかった、帰ろうミゲル君。社長、元気でね、じゃ、又。さよなら~」
イケ面社長も、やっぱり年はとるのよね。世界の海へ潜っている男児よ。
私が潜れるって知ったら、ミゲル君は、そうでなくとも大きな目を見開いて。
いつも行くの?って。
「いいえ、お金がとてもかかるから、今は行かないわ。とても高いのよ」
ああ、でも久しぶりに神秘的な海の中に行ってみたい気分になったわ。

マリアさんのお店に戻って、早速
『今日、僕はレイコさんと一緒にBOOKOFFへ行って、本を1冊買いました。』を言わ
せながら、漢字を入れて書かせ、書きあがったところで、それを取り敢えず10回言
わせて、必ず覚えきる事!私は同じフレーズを人物だけ入れ替えてスペイン語で
暗記よ。私のほうが有利(少しは馴染んでいるから)なんだけど、これがねえ~~~~。
『勤労感謝の日』はお休みにしましょう、お天気も悪そうだし。
「では、金曜日にいつものようにね、さようなら」

ケイコサン、ポリーちゃん、私って、なんだか申し合わせたように、3人ともが
「疲れた~~~~!」って、メールで。なんなんでしょうねえ。フ・シ・ギ。
ケイコサンとお会いする約束だったけれど、そんなことで、自宅での~んびりに決定。

しのびよる地球温暖化の影響。
都会の紅葉はゆっくりゆっくり。5月のように見事に咲いたバラたち。
来春のために、乾燥させておいた球根の数々を埋め込んで、気持ちは最早春へ。
暖かいのは嬉しいけれど、少し恐ろしい地球の姿。
中国が、工業国になったら、先進国並みの便利を享受したら、地球は今よりもっと
悲鳴をあげるわね。怖い現実です。

言葉遊び

2006-11-20 10:06:41 | Weblog
「オー、おでん」って、ウチの宇宙人が。
「そう、寒くなってきだしたからね」
「揚げボールが入ってないじゃない」
「ええ、今日はお豆腐系がメイン。明日、具を足していくのよ。でも、タコと鶏肉
 入りよ」
冷蔵庫を開けて、
「辛子がないよ」
「そうなのよ。だから、私とダンちゃんはチューブ入りなんかじゃない、溶かした
 のをつけたわ」
唯一昔からある(と思っている)黄色の缶入り辛子をお水で溶いて。
「いつのだよ、これは?」
「さあ、500年は経ってないはずだけど」

ここのところは、暇を見つけて大きなダイニングテーブルで読んでいる本は、浅田
次郎「プリズンホテル」。
中学同級生お勧め本。「蒼弓の昴」から今は「中原の虹」。清朝末期のお話。その
系統がいい!なんて言ってたら、
「何たって、プリズンホテル」
って言ってたからねえ。続けて「天切り松 闇物語」だって。
クロネコ大和のブックサービスで取り寄せて。忙しい今は寸暇を見つけての有様よ。
その「プリズンホテル」の本に戻って、時々声を立てて笑っちゃうヤクザと作家の
物語。

受信メール音。
ここから送受信。

セガレ:「辛子があったよ、納豆についているそれ」
 私 :「そりゃあ よござんした」
セガレ:「嬉々として使ってみれば、酸っぱいんだよ」
 私 :「ハハハハハ そりゃぁ発酵したってぇ事じゃありんせんか、若旦那。
     あるいは、使い物にならねぇって、アレかもしれませんぜ。まぁお好き
     になさっておくんなませ、バカ じゃなかった若旦那。いや こりゃぁ
     失礼さんでござんした」
セガレ:「ところで、チャーハン食べたいんだけど、どうかな」
 私 :「へぇ、まぁしゃぁない。作って進ぜやしょう。手元不如意の身にすりゃぁ、
     四の五の言える立場じゃござんせんからねぇ、いえ若旦那 こいつは雨の
     夜の つまらねぇ独り言ってぇもんでござんすから、気にしねぇでおくん
     なせぇ。出来上がりやしたら 連絡いたしやすから、チーッとばかし待っ
     ておくんなせぇ」
トントン、ジュッ、ザッザーッ、そして、パラパラサラサラ。隣のコンロで一人分お
みおつけ。
 私 :「出来た!」
 私 :「出来た!」(前に続けて)「冷めますぞえ」

おでんを入れた食器やもろもろを下げて、
「旨かったよ、おでん」
「あったり前でしょう!美味しいに決まってるのよ、私の作るものは」

セニョール・ダンが丹精こめて作っている家庭菜園のお野菜たち。
ずっしり重くなってしまった大きなレタス。化学薬品は使わない栽培だから、安心。
レタスはどうする?サラダ?チャーハン?スープの具?
それに私はもう1品。
こちらは私がお庭のプランターで栽培の唐辛子。真っ赤になるまでおいて、乾燥さ
せたそれは、又1年まかなえる量よ。その唐辛子の種を抜いて、小口切り。
中華なべにごま油を入れて、熱しきったそこへ、切った唐辛子を入れて、続けて
手で千切ったレタスを一気にいれて、ここからが勝負!一気に炒めて、塩、コショウ、
少量のお醤油を鍋肌に。ざっと混ぜて出来上がり。アッチチッチチチチ、フッフッフー。
丸々1個がアラララッ!美味しい事美味しい事。レタスは身体を冷やすので、せめて
冬場は火を通して。冷え性の人はサラダは禁物よ。
サラダを常食していて「私は冷え性なのよ」は、私ってバカなのよって言ってるよう
なもの。もう少しお勉強しましょうね。

ヤクザが登場の物語は、す~ぐ私を鉄火場の姐さんにしちまう。
「なにかい、お前さん。このアチキの言うことに、何か文句がおありかい?」
「流行、芸能人、切った張ったの話なんかするんじゃぁないよ。うすみっともない。
 もっともっと脳みそに栄養をつけなって!聞いてる、見てるこちとらが具合が悪く
なっちまうじゃないか。ええっ、どうやってこのおとしまえをつけるって言うんだい、
ええっ!そこの嘴の黄色い、おまえさんは!」
な~んてね。
ハハハハハ・・・・・・・・、ああ、面白い!やめられない止まらない。
な~んて豊かな日本語でしょう。ねえ、そうお思いになられますでしょう?
まあ、そこの、むかしのお嬢さん。もっともっとお尻の青いひよこ達を、訓練しなけ
ればいけませんことよ。日本と朝鮮半島のことだってご存知でいらっしゃいますでし
ょう? あなた様がそこに目をおつむりになって、ヨン様が、なんて。ええ、ええ、
誰でもハメをはずしたいこともございますし、そこのところはよおく存じてますわ。
けれども、今ごろのひよこちゃん達は、わたくし達を尊敬してません。それは、わた
くし達の罪ではございませんこと?戦後成金のあさましき、ホホホホ、いいええ、あ
なた様のことではございませんことよ。

さあ、今日から又私の唯一生徒のミゲル君の特訓が始まります。
今週は、月・水・金の3日間です。木曜日は、ケイコサンと久しぶりにお会いします。
コラソンラティーノで。

国際交流(続々々)

2006-11-18 12:43:11 | Weblog
速歩往復1時間半。週4回。無料エクササイズ。ジム?アホらしい~~~。
ミゲリートは、日本語にすればミゲル君。それで、最近は「ミゲル君」って
呼んでるわ。そのミゲル君が最初に覚えた日本語は、
「ちょっと待って」・・・" Espera un momento,por favor私の手が辞書に。
何しろ、かなりいい加減なスペイン語で、意志疎通を図ろうなんて無謀なことを
始めてしまったのですから、「ちょっと待って」 の乱発よ。
日本語には、基本的に「単数」「複数」「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」
なんてない。人称による動詞、形容詞の変化もない。ただし、丁寧、尊敬、謙譲
という、立場を尊重する表現がある。まあ、スペイン語にも「きみ」「あなた」
とでは動詞が違うし、英語の coud you~や would you~のような表現もあるけ
れど、日本語のそれは繊細を極めるからねえ、追々教えましょう。
彼の理解の壁にぶつかると、相変わらず、
「オ~~、レイコサ~ン」
私は知らん振りよ。横を向いて、肩をすくめて、イヤダ~~~、紅毛人みたい!

ついこの前は、
「アッそう、ペルーに帰りたいのね」
って、意地悪発言なんかしてたけど、最近の彼は、少し気分が下降のようで、どう
やら初めてのホームシックみたいなので、ビシバシは影をひそめて、
「少しずつ,ね」・・・poco a poco,no?
に、ハンドルを切り替えて。
けれど、決して妥協はしない発音と、漢字の書き順。
「ダメ!もう一回!」・・・No! otora vez!
「ダメ」も覚えたわね。
そして、抜き打ちテスト。ハイ、いつも満点です。
「信じられない!」・・No,puedo creer!
漢字は、カタカナと簡単な漢字の組み合わせよ。部首とつくりがあるのよ。で、きへん
のぎへん、さんずい、ごんべん、てへん、しんにゅうなんてね。ちょっとそこらへんの
日本人だって、「何?」って言う「ふるとり」なんてつくりと言い方を教えて。私は
優秀な生徒を創っているところよ。日本人に負けるな!ってね。

机上のお勉強は、「動き」を習得するには迫力がないでしょう? だから、この前は
お店の前に置いてあるベンチでお勉強。
”ゲームなんでも買います”は、目の前のお店の看板。”安く売ります”は、向こうの
看板。
全ての道は「道路」その内「車道と歩道」の違いは、前回教えたので、復習。
目の前を過ぎる自動車が左折した右折した、色は?自転車が何台?歩いている人は?
言わせながら、書かせます。下敷きになるクリップ・ボードを買いに、100円ショップへ。
道々、「渡る」「止まる」信号、を言わせて、途中にある看板、のぼりの日本語
を読ませながら。

1ヶ月になる集中日本語講座。
最初に教えたのは挨拶。頭をコクンと下げるみっともない挨拶は教えないわ。
男子は、中指をズボンの縫い目に合わせて、腰を折って「こんにちは」ってね。
軍隊みたい?いいえ、そういう姿は美しいのです。背中をまっすぐにして書かせるわ。
姿勢が崩れるって事は、精神が崩れるって事なのよ。
そして背筋を伸ばすそれが、内臓にもいいってこと知らないでしょう?
小学校で、背中に物差しを入れて机に向かわされたけれど、感謝感謝です。
お勉強以前の、大事な事を、昔の、否、私の担任は教えてくれた、本当の「先生」でした。
人として何が大事か、生きるって、いろいろな人の力を頂いて、お借りすること、
だって教えなきゃいけないのです。
何がなんでも、日本の新聞を読めるようになるまで、私は付き合うつもりよ。
そのへんになったら、ザーッと日本の歴史と文化も教えましょう。

それで、昨日は、途中にある図書館へ寄って、ひらがなだけだけど、短いお話の本を
借りて、教材。なぜか、日本語の表現には2回繰り返すのが多いのよね。
てくてく、とぼとぼ、とことこ、しとしと、ざーざー、ぽつぽつ、くるくる、ひらひら
みたいな表現が。これは意味はないのよって。耳で聞けば音楽。読めばダンスを想像。
「いまはあき」という翻訳本よ。そして、彼に
「今日、僕は日本語の本を読みました」何回も何回もなんかいもなんかいも・・・・・
ついでに私も
" Hoy estaba leyendo el libro en espanol."
って言ったら、ミゲル君が
"No!"
"Hoy estube leyendo el libro en espanol.です"
って。ああ、このへんがわかってない点過去というシロモノよ。
"Dificil!・・・難しい!」私。
"No,facil・・・簡単」ミゲル君。

そんな私達を買い物に来るペルー人が見てて、
「私にも教えて下さい」が4人。上に何かがつく私は、
さあて、どうやって教えてあげようかしら?って、真剣に考えちゃったの。身体は
一つだっていうのにね。ポリーちゃんには「NO!]って言いなさいって、言われちゃ
った。お人よしもいい加減にしなさいって。
それでも、なんとかならないかしらって、大和市の例の国際交流協会へ問い合わせ
れば、なんと、日本語を教えますのグループが10もあるじゃありませんか。
私がでる幕なんてないのよ。早速FAXしてもらって、コピーを何組か作って、マリア
さんのお店に置いてもらう事にして、放免よ。ペルー人社会は、口コミで情報は広が
るっていうのに、そのグループの事を知らない?・・・・・ これは裏があるわって。
そうしたら、そのうちの1人の男性が、いやになれなれしい。
「ごめんなさいね、ここはマリアさんのお店だから出来ないわ」
「心配ない、心配ない。ところであなた若いね~」
「いいええ、○○才よ」
って言ったら、ころっと態度が変わって。・・・やっぱり~~~よ。
マリアさんのご主人と、
「近づいてくる人間は要注意ね」って。
あとの人たちもお断りして、その資料をあげて下さいってご主人にお願いよ。
私は今はミゲル君専属よ。

ポジ子ちゃんは、ボーイフレンド(恋人)と下北沢へ遊びに行って、
「気に入ったよ、下北沢は」ですって。良かったよかった。

国際交流(続々)

2006-11-11 16:59:01 | Weblog
雷はなるわ、雨はしのつくほどの土砂降り。
「すごい雨だけど、雷も。決行?本当に?」
大和、国際協会・青年会議所主催、商工会議所共同のお祭りよ。なぜか私はお手伝い。
7時過ぎに家を出たけれど、開催を危ぶむ空模様に、職員の方へお電話をかけて確認。
雲の行方と様子を見ながら到着してみれば、テントは設置されて、雨降りの中 GO!

まず、小学生の女の子達の鼓笛隊の音楽からスタート。一所懸命な姿は可愛い。
「宇宙戦艦ヤマト」を皮切りに数曲。
次はこれも子ども達のフラメンコ。
続いて、昔、お嬢さんだった女性達のフラダンス。
午前の部を飾る最後の出演者は、ドミニカ出身一家(みたい)8人のダンス。
まあ、子ども達のリズム感のよさは、舌を巻くほど。激しいリズムに合わす身体の動
きは中南米人特有なものよ。思わずこちらもリズムをとってしまう楽しさ。

タイ・韓国・ペルー・インドのお国料理の屋台。
インドのブースの人とオシャベリ。他言語の国の通貨はルピーだけだけど、そこには
13言語が書かれているって。想像がつかないインドね。
タイのビールが美味しかったのを覚えていたので、タイの揚げ春巻きをつまみに小びん
1本。ホッホッッッ辛い!春巻きにかけてあった調味料。
タイのレストラン、屋台でも、必ず調味料の入れ物が置いてあるのよ。お好きに味を
つけてくださいって、感じでね。私は大好き「トムヤンクン」。世界3大スープの1つ
に数えられる、辛くて酸っぱくて甘い味。総じて、アジアのお料理はお野菜が多くて
ヘルシーだわね~。

「アレッ、コラソン・ラティノのご主人?」
彼のお店からの出店はないはずだけど、お尋ねすれば、マリアさんの妹さんがいらした
の。もう一人の妹・アナさんに似ているアローラさん。
用事も済んで、帰りに寄ってってご主人に声をかけられていたので、コラソン・ラティ
ノに顔を出せば、
「ワー、お久しぶりねえ。お元気だった?」
「はい」
思わず、抱きしめて、アナさんと久しぶりの再会よ。
「アナさんって言えば、雨が降るって単語の活用を私が言ってたら、人は降らないよ
ってアレを思い出すわねえ。それに、おイナリさんが好きってことも」
「日本のおかず、全部好きよ」

今朝、8時集合だったので電車で行ったけれど、帰りはいつものように、コラソン・
ラティノから歩いて帰宅。
受信メール音。
「今日は、カラオケどうします?レイコサンのオウチヘ行きますか?」
は、ポリ子。
6:30駅で待ち合わせ。ウチの宇宙人の接待よ、今夜は。お任せ~~~。
ポリ子の日本語習得は目を見張るほどだけど、私の英語は、ねえ。メールではまどろ
っこしい。未来形は3つあるって。そうだったわねえ、むか~し昔なんだか習ったよ
うな気がするけれど、 will と may それに be動詞+動詞原形ing+to だったっけ?

カラオケは嫌いだけど、まあ、しゃあない 私の友人ポリ子だからねえ。さあて、
イギリス人が歌う歌を聴きましょう。
そんな今夜が待ってます。

国際交流(続)

2006-11-07 09:29:08 | Weblog
この頃かなり頻発する私の指先の勝手な動き。ハ~~~、計8000文字は消えた
わね、軽~く。 そうするとやっぱり気持ちがなえるじゃない?ミゲリ-トとポリ子
のトピックスを書こうとしてもね、もう1回書く?ン~、又にしよう、ってね。
まあ、でも私の勝手なオシャベリを読んで下さる方々がいらっしゃるようなので、
今朝、こうしてパソコンの前に座ったわ。

まず、ミゲリ-ト。変換がスムーズにいかなくて、ミの次は勝手に下痢になるから
困ったものよ。学習効果がないまるで私の頭みたいに、まだ覚えられないの?!で、
下痢をゲリに毎度変換。

昨日は、
「こんにちは。今日は外へ出てお勉強しましょう。小さなノート持ってる?」
「コレデスカ?」
「ええ、それでいいわ。あと鉛筆ね」
その彼が心配そうな顔で何かマリアさんに言ってる。
「何か心配って?」
「いいえ、だけどどこへ連れて行かれるのかな?って。レイコサン、ホテルなんか
へ連れてったりして?」
厨房にいらしたご主人が嬉しそうに笑うじゃない。
「教えて進ぜようか?な~んて、あるわけないじゃない!」
「ハハハハハハハハハ・・・・・・・」(3人で)ミゲリ-トは怪訝な顔「?」
まず、お店を出たところからスタート。
信号を渡る、
「信号」「渡る」「赤・青(彼は緑だって言う)」「木」「土」「銀行」「駐車場」
「左」「右」「あっち」「そっち」「ここ」「時計」「看板」「交番」「花屋」
「八百屋」「魚屋」「本屋」「道路」「車道」「歩道」「美容院」「病院」等など。
スペイン語系(ラテン・アメリカの)の人は、「ジャ行」「ヤ行」の発音が区別し
にくい、言いにくいらしくて、「チュウシャジョウ」が「チュウシャヨウ」に。
ダメだしで何回もいい直しよ。駐車場の前でね。有料駐車場の説明もしたり、文字を
見つければ、その場で読ませたり。
「オー、レイコサ~ン」は相変わらずだけどね。
「大体、お店には屋がつくのよ」
「コラソン・ラティーノ屋?」
「あれには 屋はつかないのよ」
「なぜ?」
「色々なものを売ってるでしょう?だから」
歩いて、止まって、説明して、書かせての繰り返しをしてたら、アラッ4時になっちゃ
ったじゃない。「ミスター・ドーナッツ」へ入って休憩。
「きれいですね、ここは。なんて名前ですか?」
「ミスター・ドーナッツ」
「英語?」
「日本語に変わってしまった英語がいっぱいよ」
ドーナッツを美味しそうに食べながら、それを英語で言えば?で書いてって。
隣の席の60代後半の男性が、私たちに興味津々。面白そうなカップルだなって。
「先生ですか?」
って、聞かれるから、
「いいえ、私が習ってるのですよ」
正にそのとおりでしょう。スペイン語が変だと彼は日本語をモノに出来ないって事
ですもの。私は辞書を引きながら、正しいスペイン語を習うって図でもあるのよ。
心配顔が満足顔に変わって、良かったわ~~~。
"Corazon Latino"に帰って、コーヒーでもと言って下さったけれど、辞退して、
帰り際にマリアさんへ
「ミゲリ-トへ、この前渡したドリルは、出来るだけやってって言ってくださらない?」
「ええ、わかったわ」
「では、また明後日」
「スイヨウビデスネ」
「そうです、じゃまたね」

この前、100円ショップで買った小学生用国語ドリル。
1・2年生用はミゲリ-トへ、3・4・5・6年生用はポリ子(我が家ではコレ)へ。

日本語のお勉強に行きたいって言う彼女からメール。
「I have got cold, so sorry in advance きょうは声が出ないしbeautifulじゃ
ないよ」
さあ、ここから私は落ち込んだの。何?何?何?どういうこと?advanceは前へ、でも
風邪を引いた?来られない?でも前へって単語。その間、彼女へ何度メールしても
返事はない。迎えに行くわよ駅まで。来られない?大丈夫? そんなメールを出しな
がらも、セニョール・ダンは、来ないんだろ? ちょっと待って。  そして、
「アッ、わかった。彼女は来るわ。さあ、お料理しよう!」
そして、又メールで、
「フフフ、美しくないって、声が出ないって理由を先に言ったのね。も~らいその
言い回し!」
ウチへ来て、
「そうだったんでしょう?」
「そうだよ」
「ブッブー、だよ はダメ!」
「アッ、そうだった。そうなのよ~」
「ピンポーン!」
その夜は、具合が悪いはずなのに、私たちと一緒に1時半まで飲んで、翌朝はいつま
でも寝てなさいでお休み~。
翌11時に起こして、朝食。けれども彼女はいつもハム・ソーセージの類には手を出
さない。理由は前に6年間ベジタリアンだった事、イギリス人は大体朝食は軽くする
彼女は昼食はカット。夜、出来ればお魚にするって。フ~ン、そうなのね。でも私は
朝食がメインだから、彼女の事は彼女に任す。
ミサコサンがポリ子に会いたいって。お招きしたら、ごっそり参考書・問題集を
かかえて、ポリ子のためにお子さん方の参考書を。無理~~~!だって、私は彼女の
ために小学3年生のドリルをさせてるところよ。中学受験の参考書は不要よ。
ポリ子も3時間ぶっ通しでお勉強する、ミサコサンと3人で「市民の森」へお散歩に、
気分転換、ポリ子は散歩がお好き。深呼吸して「気持ちいい~~!」
「イギリス人は散歩が好きだって?」
「ううん、そんなことない。私は好きだけど」
ことほどさように、かじりかけで、全体を判断しがちな人間、他民族よ。
ポリ子に日本人の印象を聞けば、
「こっちが恥ずかしい。趣味がショッピングだなんて女の子。日本の女の子は変!
アメリカの男がいい!だって、ハンサムだし優しそうだから。シンジラレナ~~イ!
男は、自信がなさそうだし、どうして?」
わが国の伝統?『和を持って尊しとなす』から『出る杭は打たれる』で、自信を持
てる教育をしないからねえ、わが国の人々は。
個性だ、個性だ!って言いながら、個性を潰す親や教師よ。ドングリの背比べを良し
とする、足の引っ張り合い、いやらしき根性。
「レイコサンは?」
「私?私は私!ただ、それだけ~~~~!よ」
「よね?」
「そうよ!」

2泊したポリ子。しっくり溶け込んで、親戚の子がいたような感じ。特別は何もし
ないわ。前の晩はウチの宇宙人がかなりきつい事を色々言ったりして、コッチがハラ
ハラよ。そうしたら、彼女は
「リキさんは、イギリスにすぐ溶け込むよ」
「皮肉のイギリス男性だから?」
「そう」
翌11時半、一緒に出て、彼女は英会話のお教室へ、私はミゲリ-トの所へ、途中まで
一緒。
「又、明日ね。あしたはあなたは先生、私は生徒ね」

しばらく歩いていたら、メールが彼女から。
「しんじられな~い、レイコサンの家は何もかも」
それに返信
「そうお?それはウチの人間には自然な事よ」
「でも、本当に嬉しかった」
「それは良かった。失礼な息子でごめんなさい。許してね」
「大丈夫、気にしてないわ」

こうして、国際交流は深まっています。

ウチの宇宙人が帰宅して言うには、
「なんだか変だな、ポリ子がいないのは」
そんなインパクトが強いポリ子です。

たった今、彼女から携帯へメール
「声が出なくなって休みです。今日は新しい先生よ」って。お酢を入れたお水で
何回もうがいをしなさい、外をウロウロしない事って返信よ。

またまた国際交流よ

2006-11-03 11:40:27 | Weblog
光陰矢の如し! アララ・・・、もう霜月になっちゃったのねぇ。
「例えば、11月は十一月とも書くのよ。11月は横書きの時、十一月は縦書きの時に
遣うし、月の十日までは、少し難しいわね。でも、覚えなさい!」
 1日は一日と書いてツイタチ、 一つはひとつ
 2日は二日と書いてフツカ   二つはふたつ
 3日は三日と書いてミッカ   三つはみっつ   ETC.

理解できないと、ミゲリートは頭に手を突っ込んでグジャグジャかきまわして
「オー、レイコサ~ン!」
「じゃ、やめる?」
「ノー!」
名詞、形容詞、そろそろ動詞って感じで教えてるのよ。容赦ない教え方。
性格的、考え方などが甘いって、表現があるのだけど、そのものズバリで、味覚の
甘さの単語を遣って
「私は甘くないのよ!・・No soy dulce!」
「オー、レイコサ~ン」
このやり取りの中で進められてる日本語教育なのよ。でもまだ17才で、優秀な頭
脳を持っているミゲリ-トなのですもの、半端なことは教えないし、覚えて欲しくな
い、なのよ。教え方は私の自己流。
漢字の書き取りも、言いながら何回も何回も書かせて、今じゃ、その辺の日本人よ
りきれいに書けるわ。バランスが大事で、きれいに書きなさいって。
独学でしかもたった2週間で平仮名・カタカナを習得した子よ。教え甲斐があるって
いうものでしょう。
マリアさんのお店の隅のテーブルで、2時間の約束で始めたそれも、いつも2時間半
から3時間近く、ぶっとおし!週4回の特訓。フ~、お互いに頑張る~~~~!

そして、今度は私が生徒の英会話教室のポリー先生。
先のことを過去形で言うと丁寧な表現になるでしょう?
" Could you come to my home?"
"Yes!"
"Really?"
"Ofcouse."
で、ポリーちゃんをお招きして、ウチの男達は大喜び、否、セニョール・ダンが
大喜びだったわ。ウチの宇宙人は、もう彼女のことをポリ子って。
チャンポン2ヶ国語のパーティは、ポリ子に「きれいなBritish English」って
言わしめた英語を駆使するミサコサンも加わって、楽しかったわ。

たまたま、セニョールが1泊旅行の日、ポリ子は我が町の先生の日で、帰りが遅い。
なら、ウチへいらっしゃい。そして泊まればいいわ、で畳にお布団の日本式。
翌朝、マリリンの散歩に彼女も行きたいって。ご近所の方がビックリした顔をし
てたわ。
「なぜ、あの人が白人の女の子と歩いてるんだ?」って顔でね。
ポリ子は170センチ位の上背、グラマーで美人。なぜ?なぜ?なぜ~?よね。
日本のパンは美味しくない、否、彼女の口に合わないらしくて、いつもはご飯で
すって。でも、私は食パンを毎朝だから、彼女にも付き合せちゃったわ。なんでも
そうなんだけど、特別な無理はしない私よ。なるべく自然にね。だから、びっくり
するお友達たちの方が、私からみるとへ~~ン! 良く見せようって魂胆があるから
しない、出来ないのでしょう?それは不純よ。
学校で習うより、ずうっと現実に即した英語が、会話が出来るのよ、もちろんへ~ン
な英語を私は遣ったりなんだけど、するとすぐ訂正してくれる、こんなチャンスをモ
ノにしないでどうするの?よ。ホームステイを皆がさせてあげれば、英会話教室に
高い費用を払う必要なんてないのよね、本当に。  

彼女と日英チャンポン会話なんだけど、22才のイギリスの女の子と人生について
他の色々な事に付いて話し合えるなんて、半年前まで想像もしてなかったわね。
日本の22才は、否、30才前後ですら、実のある会話が出来ないからねえ、嬉しい
のよ。年末には帰国らしいポリ子。それまで出来るだけお招きしましょう。