ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

ワッ、白人ばっかり!

2005-01-28 01:00:39 | Weblog
      ◎ 本日のキャスト

  ルリ・・・若き友人。英会話生徒。ニューヨーク帰り
  マルコ・・・南米食品&レストラン経営
  マッキニィ・・・韓米ハーフアメリカ人宣教師
  ミツキ・・・教会員・高校3年生
  六会のミチコ・・・若き友人、英会話生徒

ニューヨークから帰国のルリサンと「会いましょう」。
今日は、モルモン教「英会話教室」の日で、教会近くのエスタンシア・
プラザでお茶タイム。
レジにいたオーナーらしき人、「?」見まごうばかりにすらりとした男性。
コーヒーをオーダーして、ルリサンのニューヨーク滞在話に耳を傾けてい
たら、オーナーのお出まし。
「エ~ッ、やっぱりあなただったの?ね、凄く痩せた?」
「ハイ、1ヶ月で12キロ痩せたよ。甘いものやご飯やめて、お肉は鶏肉だ
けにしてね。そして、夜はサラダだけ」
「すご~~い!」
なあに、今年は男性が痩せたくなる年まわりなの?ウチの息子といい。半端
じゃないダイエット。ぽっちゃりしてたから、ぐっと男前になったオーナーよ。
年末には2人目のお嬢ちゃんが生まれて、
「新年と、Wでおめでとう!ね」

ルリサンとさようならするつもりだったけど、ご挨拶だけして帰るわ、で、教会へ。
お馴染み宣教師は、マッキニィだけで、あとは知らない白人宣教師達だらけ。
みんな讃美歌を歌って、いつものような進行風景。観客になった私。
「今日は、ご挨拶だけで帰るから」
と言う私を、マッキニィとミツキ君に追い立てられて、かつて通いなれた入門クラス
のお部屋へ。ノゲイラはブラジルへ帰国しちゃうし、先生はマッキニィ1人。始まる前に
「アシスタント・ティーチャー、トゥナイト」
って、私に。
「エ~ッ、No,tonight,I'm audience,not student!だめよ、今夜は観客で
生徒じゃないんだから」
でも、無視されて、会話文の相手よ。
これまた久しぶりに、ミチコサンにお会いして、静かな勉強風景に、
「いつもこんななの?そして、マッキニィ1人でやってるの?」
「ええ、そうですよ」
マッキニィには、面白い相棒もいないみたいだし、相変わらずの無反応生徒達よ。
好意で、一生懸命に教えてくれる彼に、悪いって思わないのかしらって、あまり
いい気分じゃないわね。日本人だから?こういうのは。
でも、そういうのは失礼じゃない?「何か質問は?」「わかりますか?」
って聞いてるのに、
「ある」「ない」「はい」「いいえ」が言えないなんてね。大人がよ!
もちろん、私は応えるわよ。当たり前の事ですもの。

後半のゲームは、それこそパス!ルリサンに、次回NYの写真見せてね。
「今夜はありがとう。又、大和ででもお会いしましょうね」
大和は、マッキニィの伝道エリアで、時々駅前で会うから、会いましょう、よ。
ミツキ君は、受験を控えてる高校3年生。
「いつ試験?」
「いつでもいいんですよ」
「あ~、そうなのね。留学ですものねえ、でも、頑張って!」
ユタ州に行くつもりって。スペイン語もお勉強したら?で、さようならよ。
宣教師達は、任地の移動がかなり頻繁みたいで、今日の宣教師達は初めての男の子
達だったわ。6週間で移動って聞いたこともあったわね。
それにしたら、マッキニィは長い。彼等の中では、当地の責任者なのかも知れないって、
感じだったわね。それにしてもご苦労様なことです、異国での布教活動。
1ヶ月ぶりに訪れたんだけど、ン~~、やっぱり深入りできない、したくない所、
教会&キリスト教は。
でも、ミツキ君始め、お馴染みだった若者達に会えたのは、楽しかったわ。

さようなら JACKandBETTY

2005-01-27 15:20:01 | Weblog
もう、スペインのガウディ作、完成はないと言われる「サグラダファミリア」と同じ?
横浜駅構内の工事。いつも、と言っても滅多に行かないその駅なんだけど、渋谷方面
に行くには便利だった、東横線の改札口は最早やなく、今や「みなとみらい線」に変
更で、元町や、中華街には、都内からも簡単に行けるようになった横浜らしいんだけど、
たま~に出かける(通過する)その駅構内は、いっつも工事で、自分がいる位置関係が
つかめないのよ。”いやだもう、京急のホームはどこへ行っちゃったのよ!”

映画鑑賞で、お昼からの上映に間に合うつもりでいたんだけど、犬とゆっくりお散歩
して、箒じゃなく掃除機をかけて、なんて家事をしてたら、間に合いそうもなく、慌
てて、昼食に、バナナ1本。”カロリー200はいってない、良し!”で、駅まで小
走り。と、途中でご近所の奥様にバッタリ。お話もしたいけれど、予定も変更する気
もないし。そちらの中3の坊やが、「英検2級」合格なんて、聞いてる私も嬉しいお
話も聞き聞き、
「今度又ゆっくりお話しましょう!」
で、短足を必死に交互に出して、駅へ。
乗り換えの横浜駅のウロウロも加わって、やっと目指す映画館「BETTY」へ着いて
みれば、半端な時間。でも、嬉しい事に途中観賞OKなのよ。そうっと入って観賞。
次の上映もそのままで。100席もあるかないかの小さな映画館。その日は、大体30
人位か、4~5人のグループがいくつかという風情。多分、先生と生徒さんらしき関係
と見受けられたわ。なんのグループかって?ウ~ン、「陶芸教室」だわね。
上映されてた映画は、
「火火」ヒビ・・・主演:田中裕子 脚本・監督:高橋伴明。
         実在する、女流陶芸家と、その骨髄性白血病の息子の物語。
         テーマは、「闘い」、と見たわ私は。
脚本、俳優、監督がよかったわねぇ。できるだけ余計なセリフを削った、饒舌ではない
台詞回しが良かった。
田中裕子という女優。美人じゃないけれど、童女の顔と、したたかな中年女の顔を持つ不
思議なキャラクター。
「邦高洋低」らしき映画界。スピード・スペクタクル・セックス等、微塵もないお話だっ
たけれど、ちょっとそういうものに辟易してた私にとって、久しぶりに伝統のある郷土料
理、しかも、「鮒寿司」のようなマニアックな味じゃない、誰もが「おいしい」と、納得
する味に出会ったような、納得をした映画だったわ。

「Jack and Betty」という、懐かしい中学校の英語の教科書そのものの映画館名。
ケイコサンに教えていただいたその映画館。満席なんて見たことない。彼女と、
「やってけるのかしらねぇ、あんな人数で」
というほど、見る側は嬉しい空席だらけ。
「やっぱりねえ!」
とうとう、廃館になっちゃうはめに。「Jack」の方も廃館。
これで、とうとう「Jack and Betty」という名前は、思い出の彼方の存在になっちゃう
のね。
この英語教科書の中には何と書いてあったと思う?
This is a pen. が始まりで、一応会話文もあったのよ。
Are you a boy ? No, I am a girl. な~んて、信じられない会話内容がね。
見ればわかるでしょうが! でしょう?でも、あの教科書を使った世代は、みょうちくり
んな、英語のお勉強をしてたのよ。思い出すと笑っちゃうわねえ。外人なんか滅多に会わ
なかったから、ま~ず、実用英語なんて必要なかった時代だったのよ。

Good-bye、Jack and Betty forever.

お久しぶりね・・・

2005-01-24 22:56:38 | Weblog
       ◎ 本日のキャスト

    S・ディーン・・・友人(かつての我が家庭教師)
    レイコ・・・ 私

「ハーイ、久しぶり、そして新年おめでとう!」
で、約4ヶ月ぶりにお会いしたディーンさん。台風影響下の去年の秋、近くのスーパー
でお会いして以来。そう、その時「ハローウィン」の話をしてくれたのよ。元々ヨーロ
ッパにいたケルト人の間にあった、いわば日本の「お盆」みたいなもの、なんてね。
「感謝祭」のお話も前にしてくれたわねぇ。
久しぶりにお会いする、で、ちょっと緊張してたわ。日米ハーフの女性で、日本育ちな
ので、もちろん日本語は普通。2校の高校英語講師。ウチから歩いて5~6分の所にお
住まいの方だけど、お会いする事はまずないから、英語で話す? う~ん、まあ、いつ
ものようにやるっきゃない!で、ファミリーレストランでおしゃべりよ。学校からのお
帰り途中だからまず、
「お昼ご飯食べた?」
からね。まあ、大体が
「あ~~」「ん~~」「え~~と」
って、いつぞやの総理大臣みたいになっちゃうので、時間がとられるのよ。だから、
なるべく簡単な会話から。・・・いつまでもだけど。
ブッシュの話から、ライス女史の話になって、
「彼女は、公然の秘密の(?)ブッシュの第2夫人」「ビーン・ラディン」「悲しい
けど日本の女の子はイエローキャブ」「基地にいる米兵達の会話からも、それがわかる」
「同僚が、サンフランシスコ出身だけど、今のアメリカには帰りたくない」ETC.
彼女との話は、いつも社会問題になるのよ。特に、アメリカの共和党のやり方に、痛烈な
批判をする彼女。
「ねえ、アメリカは、武器会社からのプッシュで、まだ続いているイラク戦争もやってる
んじゃない?」
「Yes,I think so.」
「第2のベトナムにならなきゃいいけどねえ。今、アメリカは重病よね」
「ブッシュのせい。レーガンからね」
「そう、今度の大統領就任セレモニーにかかった費用、30億円よ。信じられない。
もっと、遣わなきゃいけないものがいっぱいあるでしょうが!って、人事ながら思ったのよ」
「ブッシュは親子ともバカだから。ブレーンに操られてる」
過激なのよ、彼女は。私達の会話は、大体がいつもこう。そして、映画の話になって、彼女は
「ビデオになるのを待つのよ」
って。近々「火火」を観に行くって言ったら、
「メールで、それについて書いて送って」
「もちろん英語ででしょう?面白かったです。でも、泣いちゃいました。なんて?」
「レイコサンそれはダメよ。質問するからそれに返事をして!」
「エ~ッ!? わかったわ。挑戦しましょう。それが私ですものね」
これが、全て英語・日本語のミックス会話。日本語で思わず言っちゃうと、すぐ英語に訂正。それを
私はメモする。この繰り返し。
TVの英語関係の番組、ビデオ(映画)、音楽について、次から次へ、話題は途切れずに続いて、
気が付けば夕方に。お互いに
「さあ、主婦に戻りましょう」
で、次回は「サイゼリア」で、又おしゃべりしましょうって。今日は「ジョナサン」でお茶。
話の内容に違和感がないって、一番重要なことだから、彼女とのデートは楽しいのよ。
相変わらず、私の英語は、文法無視の無手勝流なんだけど、わかっては下さるのよ。
   Ms.DEAN お疲れ様~~~!   チャンチャン。

ボーナスって何?

2005-01-23 00:50:40 | Weblog
        ◎ 本日のキャスト
  
  シロシ(通称)・・・愚息その①の親友、本日のギタリスト
  セニョール・ダン・・・レイコの夫
  愚息その①・・・セニョール・ダンとレイコの息子、本日のベーシスト
  レイコ・・・私

「足首がゴキッとして、赤く腫れて痛い。捻挫じゃない、これは骨折したな、
と思って整形外科に行ったら、『尿酸値はどう?』で、痛風だったのですよ」
今、30代の痛風が多いって聞いてたけれど、ここにいたわ1人。
愚息その①の親友。
セニョール・ダンへ、
「痛風友ね」まあ、息子の友人ではあるけれど、長い付き合いだから、私達も
友人よ。その上、セニョールは、その病気の先輩なのよ。
そのシロシ君、今日のライブのために、愚息その①を迎えに来てくれた今朝。
「もう、大丈夫なの?」
「ハイ、薬が効きましたねえ」
「なあに、今回は聞きに行かれないじゃない、立見席ばっかりですって?」
「そうなんですよ。ウチの親にも来なくていいよって、言ったんです」

早や、20年からのバンド。空白期間はあったけれど、同じメンバーで、それぞれ
生活も住んでる所もマチマチな彼等が、活動を続けてるって、素晴らしい事だと思
うのよ。生きるために糧を得る生活は必要だけど、
「仕事以外で、人生を楽しむものを持たなきゃねえ。仕事には、終わりがあるから。
サラリーマンの場合なんか、定年の翌日から、カラッポになって、それからの人生を
どう生きてっていいのかわからない、オジサン達がいっぱいよ。仕事を錦の御旗に
しても、意味ないからねえ」
って、言ってきた私だから、我が愚息達の、仕事以外のことに打ち込める、楽しめる
ものを持っている彼等に、かなり満足してるわ。

暮れに帰省した、馬専科(末子)に、うっかり
「ボーナスなんてもらってる?」
って、聞いたら、
「ボーナスって何?」
って。なんだかすっごく嬉しくなって、
「今の発言は、却下よ」

我が家では、特に「おかね」に関しての発言は、無言のうちに忌避されてるわ。
もっとも人を堕落させるものだからね。
私?ウ~~ン、「0か100」の女よ。100が手に入らなければ、生きてい
られるだけで充分。だから、アレが欲しいコレが欲しい、なんて言わない。
モノ・カネは、所詮自己満足のためにあるってね。それでいながら天井知らずの
欲深な人間にかりたてる、そんな悲しいものでしかない。
いつかは棺桶に入る。その時にどれだけいい思い出を持って、この世に
「さようなら」を言えるか、じゃない?

2児のママさんの、迫力あるボーカルをじかに聞かれなかったのは残念だけど、
ビデオでじっくり聞かせてもらいましょう。
愚息その①は、今日に備えて、2週間で5キロも体重落として、
「嬉しいねえ、高校生のときのジーパンが、どこにも引っかからず、ス~ッと
はけるのは」
なんて。ク~~ッ、くやしい!1日の総カロリーを、500~700カロリー
くらいしか摂取してないのに、しぶとくしがみついてる我が脂肪。いかに代謝
が鈍くなっているかの証明。
だから、ダイエット中止? 
いいえぇ、今の私に「中止」という文字はないわ。
だけど、冷蔵庫の食品が減らない減らない。愚息その①は、ダイエット前から
しっかり3食を家では食べなかったから、なあに、じゃあ、私が独りで食べま
くってたって事?
一生に食べきる量を、担いで生まれてくるって言うから、そこそこにしとかな
きゃねえ。 でも、長生きすればいい!ってものじゃあないけどね。

おしめをしてもらって、食べさせてもらって、介護保険を目いっぱい遣うために
生きたってしょうがないでしょう。
毎朝の散歩で、何台ものデイサービスの送迎バスにすれ違うけれど、ケア・セ
ンターで、幼稚園児並みに扱われるなんて、私は耐えられないわね。母の介護で
利用させてもらったけれど、「尊厳」というものからは、ほど遠いものだったわ。
頭も身も「負荷」をかけなければ、ドドーッと「おしめ軍団」の1人に、よ。
そして年々、ハードにしなきゃならないけどね。ラクをしちゃあいけないのよ。
無料バスカード?
「なめんじゃないよ!そこまで落ちぶれちゃあいない!」
って言う、年寄りになる予定よ。
あの、「福祉福祉福祉!」って、わめく人間は、いやらしい、卑しい、さもしい。
もらう事を最優先する恥知らずな人とは一線を画して生きてくつもりよ。
すると、なぜか友人が減ってってる。 ウッウッウッ・・・でもこれが現実よ。

宝くじからソドムとゴモラ

2005-01-20 22:09:38 | Weblog
  ◎ 本日のキャスト
 
   セニョール・ダン・・・レイコの夫
   愚息その①・・・ダン&レイコの長男
   ウチの宇宙人・・・愚息その①の弟で、暫定長男任期12年目
   レイコ・・・私

愚息その①が、25才の時、
「ハイ、交替。今日からお前が長男。ウチは、25年で立場が代わる」
って。いいわね~~。その立場に居ると、
「なんで~?」
って、面白くない事がいっつもある、感じるものだから、いいんじゃない?
って、思ったものよ。親の都合で、子供の位置が決まっちゃうわけでしょう?
「家父長制度」もなくなったのに、儒教の影響からか? 長男が何かにつけて
表に引き出されるのよねえ、ただ、長男という事だけで。
跡取は「長女」あるいは「女の末っ子」という国もあったり。
平安時代あたりでは、そう、あの「源氏物語」なんかでも、男が女の所へ通う、
「通い婚」が当たり前だったのよね。
まあ、こんな事を言うと、
「もう、そんなことはないし、みんな自由よう!」
って、言われそう。ただ、な~んとなく面白くないことって、それぞれに感じてる
ことではあるのよね。
「いいよね、末っ子は」「いいよなあ、上は。偉そうにして」なんてね。決して
自分の位置の心地よさは認められない。不平不満の生き物、人間。ね?

その法的と暫定の長男2人。
滅多にゆっくり顔を合わす時間がないお互いの仕事。
その2人が、ゲ~ラゲラ笑いあいながら、狭い階段をもつれるようにして降りてくる。
そういう時って、「親冥利」を味わうのよ。子供同士の中に、笑いがあるって、親に
してみたら、こんな幸せなことはない!ものよ。しかも大人になってよ。

暫定長男であるウチの宇宙人が、今朝、大きな袋をテーブルに置いて、
「兄貴と俺から」
やっぱり、兄貴なのね、愚息その①は。フフフ・・
セニョール・ダンのお誕生日祝いの品。もちろんお酒は入ってたわね。だっ
て、ハッキリ外から見えてたのですもの。

「ほし~~~~い!」
っていうものもない、不幸な(?)我等夫婦。相方の私としては、ここ何年も、
考え込んじゃってるのよ。年の数だけのローソクを立てて、まるで花魁のかん
ざしのような、華々しいケーキ。一斉に火をつけて。面白がってきたけれど、
それも今年は、その気にならず、というのも只今、私がダイエット中で、ケー
キ大好き人間としては、デコレーションケーキも、結局は私が半分も平らげる
それが食べられないなんて、ネ、用意する気は起きないじゃない?目的がなん
であれ。アッチコッチウロウロして、「モノ」は要らないのよねえ、と、
つぶやきながら、人ごみが苦手な私のタイムリミット。
プ~ラプラ帰りながら、フト視界に「宝くじ」。
ククク・・、これだ!で、宝くじがお誕生日祝いよ。
当たる?
知らない!
セニョールへ、
「当たったら、10,000,000円だからね!ちょっとしたプレゼントでしょう?」
まあ、「たら」「れば」の世界の話ではあるけど、すこ~し、心ウキウキよね。

レイコ:「あのさあ、ここのところのお金のニュース、どう思う?」
ダ ン:「発明、裁判のあの事か?」
レイコ:「ウン、野球選手なんかの契約金や年俸も、どうしてそんなに欲しがるの?なの
     よ。庶民感覚として、気張って引き合いに出すものが、魚沼郡のこしひかり、
     10キロ1万円くらいよ。そういう感覚からしたら、もう、狂ってるとしか
     思えない。アラブの格言の一つに、『大金持ちには親友はできない』そして、
     昔、マイケル・ジャクソンの通訳をしたケイコが、『マイケルって、幸せそうに
     見えない』って、言ってたのを思い出しちゃったのよ」
ダ ン:「あの、発明に関して言えば・・」
レイコ:「顔が卑しい!理屈がどうあれ、あれはもういただけない。みんなアメリカに
     来なさい!だって。金金金かねカネで、なんでもかんでも裁判にするアメリカ人
     て、絶対に狂ってるし、その悪しき、病んでるアメリカに来なさい、だなんて、
     あの人も、人としての幸せが何か知らない人よねえ。でも、これって負け犬の
     遠吠え?」
ダ ン:「違うだろ。あの発明が出来たって言うのも、その会社があったればこそだよ。
     例え、ナン千億円って、その会社が儲けたとしても、その10%くらい、寄越せ
     って。そんなことを言ったら、営業職の人間も、俺だって、俺だってみたいに
     なって、会社ていう組織はなりたたなくなるよ」
レイコ:「でしょう? ウン、権利の主張ばっかりになって、ホント、そういう人の顔が、  
     卑しくなっていってるものね。自我を出すだけ、比例して、醜く卑しい顔になる。
     どうして、あんなアメリカに魂まで売り飛ばすの?
     カネで動く俺だと? バカにすんな!舐めんじゃねえ! こんな日本人はもう
     いなくなっちゃった?」
ダ ン:「そうだよ。こういうのを子供が見たり、聞いたりしちゃう。怖いことだよ」
レイコ:「そう、ホント、自分が良けりゃ、あとの事は知ったこっちゃない、よ。
     ねえ、恥がどういうことか知ってるのかしら?今の大人の罪は大きく重いわ。
     それに、日本の悪口ばっかり言う人達は、さっさと他所へ行きなさいよって、
     思うのよ。恩恵はもれなくいただく。その上で、国に対して悪口雑言の法律
     上の日本人。恥を知らない連中が闊歩してる。恥ずかしいわねえ」

無力を確認しただけなのかも知れない、夫婦の会話。
欲の皮が突っ張って、精神的に病んで、その行く手に何があると思う?崩壊よ。
まもなくアメリカは「ソドムとゴモラ」の街のようになるわ。あのまま、あの国が持ち
ながらえるとは思えないものね。        合掌

〆て230段

2005-01-19 23:06:36 | Weblog
     ◎ 本日のキャスト
  
   大和のノブコサン・・・「古書」店女主人
    〃 トシコサン・・・ レッスン仲間
    先生・・・歌の指導
    他・・・3人の女性レッスン仲間
   レイコ・・・ 私
 
エスカレーターは、親の仇と、思う事にして、エスカレーラ(階段)を
もっぱら歩くことに。
「レイコサン、これに乗るのよ!」
って、ノブコサンが走ってきて、慌てて、そこに停車していた電車に。
前回と同じ、あわててね。
月2回の「お歌の練習日」に当たる今日、今ひとつ気分が乗らなかったけ
れど、始めました、やめました、はないものねえ。グジャグジャ考えない
で、「行って来ます」で、スタコラサッサと駅まで早足。
小田急線の目的駅で降りてみれば、前回帰りがご一緒だったトシコサンも
同じ電車だったみたい。
次々メンバーが集まって、
「さあ、始めましょう!」
この先生、出版社の編集部出の方で、「言葉」に、特別な思い入れがおあ
りのようで、色々と説明してくださる。
いい加減に、何しろ声が出ないもので、低~い声で合わせてたら、マイク
なんかが回ってきて、イヤ~~、あがっちゃったわ。
20年という月日は、やっぱり長い時間で、その空白を埋めるのは、難儀
なものです。音が狂うって、気分悪いものよ。しかもそれが自分だなんてね。

「やっぱり譜面が欲しいわねえ。音が取れないのですもの」
「演歌は、熱燗でもしこたま飲んで、かなり酔わないと歌えないのよ」
「『希望の歌』は嫌いよ、私」
「先生、その歌イヤ!」
「歌より話のほうが長かったわね、今日は」
まあ、ブツブツつぶやいたり、本日のアルコールは、ウィスキーの水割り。
それを片手のマダムの発言だったり。でも、言う事よ。
「生徒は言いたい事言ってるけど、先生は『あのオバハン達に何を歌わそう
か?』って、悩むでしょうねえ」
なんせ、昔のお嬢さん達ばっかりだからねぇ。

今日は、ノブコサンは、心臓病のお薬をもらいに、又乗り換えて、チャオ!
アッチコッチ故障箇所有りのお身体みたい。
「そんな体でアフリカなんかに行ったなんて、大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫よ。昨日なんか、息子と10キロ歩いたくらい。でも、薬は
飲まなきゃいけないのが色々あるんだけどね」
まあ、いろんな方がいらっしゃるものです。

愚息その①は、ライブに向けての最終練習日で、朝からスタジオ入り。
珍しく夕食時間に間に合って、久しぶりにセニョール・ダンと一緒に夕飯。
そうそう、ウチの犬姫は、いつものようにセニョール・ダンが出かけたあと、
しばらくして、私も黙って出かけたせいか、セニョールが帰ってきてからも、
様子がいつもと違ったそう。私が帰宅しても、無反応。無視がこたえるのは、
人間だけじゃないってことなのよ。彼女は、深~く傷ついたのでした。
(笑う事なかれ!よ)

それで、考えてみれば、「歌を歌いに行く」というより、階段の上り下りで、
「筋力強化」の日みたい。この副産物が良かったりしてね。年と共に、自分
の体は甘やかさない!が自論なので、続けてみるのがいいかもね。
〆て230段の上り下り・・・次回からもうちょいスピードアップ、よ。

日本人・元アルゼンチン人・アメリカ人・ブラジル人集合

2005-01-17 23:13:15 | Weblog
◎ 本日のキャスト

  スサーナ・・・スペイン語先生(去年まで)元・日系アルゼンチン人
  モルモン教宣教師・・・6人
  ルリ・・・若き友人
  レイコ・・・私

「もしもし、時間ある?」
って、スサーナから電話。
「それは、掃いて捨てるほどあるわよ」
「じゃ、5時に大和。お茶しましょう」
「了解!」
今年初めての、スサーナとのデート。少し遅れるというので、駅前の喫茶店にでも
入ろうと、改札口を出たら、あらっ懐かしいおのこが。
「ハーイ、マッキニィ」
「ワォ、ヒサシブリ。オゲンキデシタカ?」
「それだけがトリエよ。ハイ、すぐ辞書!トリエをひく」
って、それから、彼と漫才になっちゃうのよ。そうこうしてたら、アララ・・
ノゲイラが。ブラジル人宣教師で、任期が間もなく切れて帰国の予定。
「もうすぐ、ママーって、帰るんでしょう?リオのカーニバルもあるわね?」
「ハイ、ライシュウ カエリマス」
そうしたら、次々に宣教師達が現れて、アイダホ州出身ランguストンが
「エイカイワ キテクダサイ。マッテマス」
「ウ~ン、やっぱり、ちょっと遠いからねえ。お休みの日にマクドナルドあたりで
お勉強なんてのはどう?」
なんて、できっこない話をして、ちょっとからかったりしてね。
明日から、ニューヨークにご旅行のルリさんまで偶然に会って、
「気をつけていってらっしゃいね」
まあ、賑やかな事、英会話同窓会みたいな様相を呈してきちゃって。

やっとスサーナに会えて、
「フェリス・アニョ・ヌエボ!ぺロ、ポブレ・デ・ティ・・・新年おめでとう!
だけど、可哀想に!」
そのまま駅前の喫茶店へ。
年明け早々に、叔父様を亡くされて、無常の風が、心の中を吹いたそう。
そう、身近な人の死に巡り会うと、人は哲学者になっちゃうのよね。
生物として、避けられない「死」にどう向き合えるか・・ね。

私のスペイン語の相手は、我が家の犬ということはご存知の彼女。
「マリリンにでも話し掛けてなきゃ、とっくのとうに消えてるわ」
「フフ・・マリリン可哀想」
って、笑うのよ。
「でしょう?でも、彼女さまさまなのよ。猫よりは、相手になるもの。
犬は、感情表現するから、私の語気に敏感に反応するの。単語もいくつかは
わかってるみたいですもの。い~い相手よ。散歩の時は、外国語に決めてるから。
しゃべってなんぼ、ですものねえ、何語であってもね。笑わば笑え!よ。人が
どう思うなんて、人の評価では動きません私は」
「そこが、人と違うところなのよね、レイコサンは」
勉強のポーズ?そんならしない、よ。

「犬なんか連れてると、なんだかんだって、気安く話し掛けてくる人がいる。
私、あれがダメなのよ。だからって、ツンてするのも大人気ないから、
マリリンへ、バモス・ア・カーサとか、ウォンチュウ・バック・ホーム?なんて、
すると、この女 日系人か?って思うじゃない?」
「ハハハハハ・・、おかし~い。でも、そういうのは平気だと思ったけど」
「イヤ、嫌いなのよ。ただね、今日のお散歩で、幼稚園児たちとすれ違って、
その時、ウチの犬を見て『わあ、かわい~い!』って、言ってくれたから、
『ううん、あなた達の方がずうっと可愛いわよ』って、そういうのはいいの
よ。ホント、その子達は可愛かったのですもの」
「珍しいわねえ、そんなこと言う日本人は、そうそういないわよ」
「ありがとうございます。本当に、褒め惜しみするものねえ日本人て。けな
したり、くさしたりは得意だけどね、悲しい話よ」
「モノもいっぱいあって、何不自由ない生活をしてるけど、楽しくは見えな
いわね。アルゼンチンは、日本ほど豊かじゃないけど、人生の楽しみ方は知
ってるわ、みんな」
「そう、モノ・金の欲望は、際限ないし、人の顔を醜くするばかり。それで、
幸せは買えないってことの証明よ。みんな仏頂面してるものねえ。こんな豊
かで、安全で、世界の中でも屈指のハイレベルな生活をしてるんだから、時々、
ニターってしてもいいのにねえ」
「ハハハハハ・・・・・・。ホントその通り!」
って、スサーナが笑う事、笑う事。
「ところで、セニョリータはもう行った?」
「ええ、昨日出発したはずよ。恋の進捗状態をメールしてくれたら、今度は
『セニョリータ恋物語enグアテマラ』なんだけど」
「そりゃあ、無理ね」
「そうよねえ、そんな暇も惜しいほど、彼にべったりでしょうからねえ」

私とケイコサンのスペイン語のお勉強は、一区切り。2人だけのゴージャスな
レッスンも、感謝感謝で卒業させてもらいました。ほとんど、ボランティア
と言ってもいいレッスン。Muchasimo gracias Profesora Susana.

これからは、友人としての関係で、お付き合い再スタート。

犬も人もつながれて

2005-01-14 22:59:27 | Weblog
大人の顔以上かもと思える秋田犬の顔、そしてその体躯の大きさ。
時折遭遇するその犬と、昨日間近に、そして触れた。
そのお散歩に遭遇すると、かなり離れていても、綱を持つ年配の男性が
「赤ちゃんだよ、赤ちゃんだよ。じっとして」
って、いつもその犬に語りかける。
「大丈夫ですよ、もう大人ですから」
って、声をかけるのだけど、なるほど、そう言いたくなるほど、大きい!
あちらは秋田犬。こちらはシーズー犬。問題にならない程の大小の差。
赤ちゃんとアンドレ・ザ・ジャイアントの差ぐらい。

洋犬は、人間の都合に合わせて、改良されまくってきた、実用(狩猟)と
愛玩用。和犬は、そこまで人間の道具にはなっていない。
土佐犬・秋田犬・紀州犬・甲斐犬そして、柴犬。せいぜいよく目にする和犬は、
柴犬ね。大体が、「相方・相棒」そして「用心棒」あたりの位置にいた和犬は、
たま~に事故を引き起こすわね。
昔々、我が姉が小学生の頃、伯母の家の飼い犬「土佐犬」の散歩で、何かに興
奮した犬が脱兎のごとく走り出して、姉は引きずられる事、ウン十メートル。
全身擦り傷だらけになったことがあったわ。

初めて間近に接した秋田犬の名前は「シュン」
「シュン・カ・シュウ・トウのシュンなんですわ」とその男性。
訓読みじゃなく、音読みなのよ。ゆったりと横たわる姿は美しい。
シュンのオーナーではない、お散歩だけを引き受けているご老人。大丈夫なの
かしら?って思ったわ。
あの大きさの犬が、走り出したら、まず止められないくらい体力がありそうで
すもの。間違いなく引きずられるってね。
でも、大きい犬は可愛い!話し掛けるその顔を見上げる優しいまなざし。
信頼が感じ取れた1人と1匹の間。
昔は、人間も犬・猫(これは今も自由よね?ちなみに我が家の猫は『箱入り娘』だけど)
もつながれてなんかいなかったわ。
人間もよ。相身互(あいみたが)いの信頼の中に生きていた。まあ、これだけ
人間が多くなれば、しかたないことなんだけど、規則規則の取り決めごとの中で、
生きなきゃならないって、つながれてるって事よね。無言の信頼はなくなった。
すごく不自然。だから人が歪んでくるのは自然よね。

かなり前のことだけど、タヒチの数ある島々の中の一つ、ボラボラ島に滞在中に
目にした光景は、「そうそう、これ!懐かし~~い」って、心から感じたもの。
波打ち際で、子供と犬が一緒に泳ぎ、はしゃぎ、未舗装の道路のあちらこちらから、
何羽もの鶏が、何かをついばみながら、歩いてる。
鹿児島生まれの私の、原風景そのもののような風景に出会ったような、体の芯の
ところが喜びに震えたわね。
当時のそこでは、
馬を洗っている川には、子供達がもぐったり、泳いだりが不自然でなく、
「コッコ、コッコ」と庭のあちこちを歩き回る鶏が、いつも視界のどこかしこに
いる穏やかさ。ザクロ、グミ、イチジク、ビワ、アケビ等で季節の移り変わりを
知り、ホタルと似たような光り方をするマムシの目を間違えるなと、梅雨時の
夕暮れから夜のしじまに、子供を妖しい世界に引き込む光に魅入る。
擦り傷を沢山作る子供は、大怪我はしないって。それを体験、体現したりで育つ。
怖かったけれど、なぜか懐かしい大人がいて、まるごと包んでくれた。
小学校では、時々授業からそれて、
「あまのや りへえは おとこでござる」と、信義とはどういうことかと教えて
くれる教師に出会い、これは「赤穂浪士」の討ち入りに重要な役割を担う男の話。
ついでに
「なせばなる なさねばならぬ なにごとも ならぬは ひとの なさぬなりけり」
人の可能性の話に及んだ。
運動会では、しっかり1等賞があり、中学ともなれば、試験の都度、結果が廊下の
壁に張り出された公立学校。それが悪しき結果をもたらしたかと言えば「ノー」。

「悪しき平等」を唱える輩は、人の尊厳、可能性を知らない、認めたくない心貧しき
者。個々人の能力に差があるのは当たり前であり、並べて等しくとする言動は、その
者の個人的恨みの意趣返し。薄汚く、姑息なやり方で、誹謗中傷を得意とする者。
そして、そういう人間は、必ず徒党を組もうとする。1人では何も出来ない弱虫。

シュンを撫でながら、話し掛けながら、
「やっぱり1回は、ご破算に願いましては~~、にしなきゃいけないかもね」
なんて、ちょっと神様の気分になっちゃった。何を?この世界をよ。
ああ、でももう始まってるのかもね。地球が怒ってる最近よね。





ミステリー?

2005-01-10 14:15:15 | Weblog
カップ1杯の飲み物を温めようと、取っ手をこちらへ向けて電子レンジの
中へ。
チ~ン!
「やっぱりね。これはもうミステリー」
なんて。
昨夜も突然暗闇に。
すわ、超常現象!なんて、お前の脳味噌が超常現象だろうって言われそ
うだけど。す~ぐそう思っちゃう科学性ゼロ女。
かなりな容量の電気使用量に耐えられる筈なんだから、ってね。
けれど、やっぱりそれを超えてたって事だったのよ。(ツマンナイ)
それで、温まったカップを取り出そうと、レンジの戸を開ければ、時間
に関係なく、取っ手は、必ず向こう側に。何かの法則があって、知らない
のは又もや私だけって事?そんなことに囲まれて、聞こえない嘲笑の中
に生きてきただけなのかもね。
そうして、もう一つ、電気掃除機よ。
アッ、そうそう!って声があっちこっちから聞こえてきそう。
なんで、1発巻き取り!にならないの?コードの巻取りよ。
NASAの打ち上げる宇宙ロケットは、日本人の技術なくしては飛ばないって。
今や、ロボットつくりは世界一。
楽器を演奏するロボットまで出現よ。
Dr.ナカマツをみんな面白がって、ちょっと馬鹿にしたりするけれど、
フロッピーだって彼の発明よ。諸外国では、VIP待遇だって。事ほど
左様に、難しいことを世界に先駆けてクリア、発明する日本人なのに、
なんで、掃除機コード1発巻取りくらいがクリアできないのかしらねえ。
これは、ホント、ミステリーよ。
腹立つのよねえ。ツルツルツルツル・ツ・ル・ツ・・ル・・・ツ・・・・クッ。
たくもう!
だから、昔の名前で未だに出ている「箒」が活躍するのよ、我が家はね。
掃除機との付き合いは、何もかも知ったと、勘違いから誕生する我儘な男女み
たいな間となって、なかなか出会った当初のようにはいかなくなってね。
吸引も鈍り、最後の収まりも、スッキリいかない掃除機は、
「物置の隅で反省してなさい!」
ハハハハハ、機械に当たったって始まらないんだけどね。今や、そんな気にさ
せるくらい、お部屋スッキリ、気分グッタリな存在と化したわね。
まあ、元来が「便利、それがどうした!?」って、女だから、掃除機の一つや
二つ、全力疾走したら、イッチ・ニのサンの、イッチでゴンとどこかしらぶつ
かるくらい小さな家なんだから、なくたって、一向にさしつかえはないわ。
昔の名前で出てる「箒」と、ジックリ・シックリ付き合うのが似合いって事よ。
エッ、どこの誰が、家ん中で全力疾走するバカがいるかって?
そうよねえ。
やっぱり、私の脳味噌がミステリーだってことね。
ハハハ、箒にまたがったミズッターってね。  アスタ ルエーゴー~~~!



その名は”イオリ”

2005-01-07 23:15:09 | Weblog
        ◎ 本日のキャスト
   
      イオリ・・・近所の酒屋の人
      トシコ・・・近所の主婦
        私・・・イオリの会話相手

「今晩は。久しぶりねえ、就職決まった?」
「それが、まだなんですよ。それなりにインターネットで色々当たってる
んですけど」
「景気が上向きって言われてきだしたけど、難しい?」
「ええ、なかなか難しいですね」
「ここのお店があるって言うのが、ちょっと良し悪しなのかもねぇ。跡を
ついでもいいかなって、ね」
「そうなのかなあ?」
「ウ~ン、でもね、焦らなくてもいいんじゃない?」
「そうですかあ?僕、子どもの頃から、学校が好きじゃなかったんですよ」
「なんで?成績がふるわなかったとか、いじめられたとか?」
「まあ、色々とありまして、学生時代ってイヤでしたね」
去年、仏文科を卒業した、近所の酒屋のお孫さん。
「安定が欲しいんですよ。まわりをすごく気にするタチで」
「そうなの? 最近、息子の1人がどこかに就職したみたいなのよ。定期券
なんかもってね。それを知った,北海道の競走馬の牧場にいる弟が『堕落したな』
って。ねえ!って、言う私よ」
「ええ?そうなんですか?」
「ウン、なんか、すぐわかっちゃうのって、つまんないじゃない?ミステリアス
じゃない、人がすぐ想像出来ちゃうなんて、面白くな~い、なのよ、私って人間は。
子ども達も。まあ、普通に言うまっとうなのは主人だけかも、我が家では」
「そうなんですか?」
「ええ、それからね、人間が傲慢になりすぎて、資源を食い散らかして、地球が
悲鳴を上げてるって、思わない?発展途上国の子供達が、みんな成人したら、地
球はパンクよ。ユニセフの行動も、痛し痒しで、自己満足くらいの認識の上での
行動にしなきゃね」
「ホント、そうですよね」
「そろそろ物々交換の時代に戻った方がいいって、思うし、もっともっと自然に
直接触れながら生きないとね。なにかがあったら、第一次産業に携わってる人し
か生き延びられない。インターネット?それがどうした?になっちゃうような事
態に近い将来なるって思うのよ」
「そうなのかなあ?」
「軸はずれてるって言うし、何が起きてもおかしくはない地球らしいからね。そう
した主犯はアメリカよ」
「それは言えますね」
「それでね、かの9,11事件は、あやうく身内も巻き込まれそうになったんだけど、
もちろん犠牲になった人は可哀想にって思ったわよ。けれど『あんた等は,よその国
で、どれほど殺してきた?ガタガタ騒ぐんじゃないよ!』って、瞬間思ったわね。
アメリカ人の、地球は自分たちの物と思ってるとしか思えない傲慢さに、思わず思っ
ちゃったのよ」
「そう思われました?僕もそう思いましたよ」

「そして、人間が傲慢になったら、文明は必ず崩壊するのよ。産業革命のツケが今出て
きてる。そう思うでしょう?40数億年の地球が、たったの、この200年で、ズタズ
タよ。地球は悲鳴を上げてるわ」
「ええ、本当にそうですね」

「そして、あなたは、ネガティブに物事を考える日本人の、見えない糸に操られチャダメ
なのよ。完ぺき主義者の日本人は、子どもや、これから進もうとする若者の行く手に、
希望の灯なんか掲げちゃあくれないんだから。だってそう思わない?『世の中そんなに甘
くない』『一寸先は闇』って、もう希望もへったくれもない事を平気で言うでしょう、
親もまわりの大人達も。残酷な事を平気で言うし、人の未来を平気でグジャグジャにする
根性悪ばっかり、ゴロゴロいるでしょう。なんなんでしょうねえ、私が思うに、そう思う
人は、そのような生き方しかしてこなかったって、ことなのよ。だから、そんな言葉に怯
えちゃダメよ!無視しなきゃ!未来は明るいのよ!」
「でも、僕は、みんなの目が気になって仕方ないんですよ」
「それは、あなた自身に対して申し訳ない事よ。私は2回の開頭手術で、命も危ないって
状況だったし、麻痺もあったし、色々不都合な事もあって、絶望しかけたのよ、その苦し
みの果てに辿り着いたのが『もう、2度と他人に体は触らさない、医者にかかるような病
気にはかからない、わかった?!』って、自分に言い聞かせてるのよ。日々、いつもね。
今日も、体調がすこぶる悪いのよ。だからって、医者なんかにゃ行かない。自分に約束し
たんだから、絶対に自分の可能性を信じて、自分に言うのよ『フ~ン、今度はこの手で来
たの? お生憎様、うろたえたりしないのよ。だから、さっさとどこかへ消えてしまいな
さい!』って」
「大丈夫なんですか?」
「ええ、信じるって、そういうことなんじゃない?」
「・・・?」
「そしてね。私は子ども達にも言ってきたんだけど、小学校の頃例えば、試験の点数が60
点だとするでしょう、そうしたら『ワォ、あと40点も取れるじゃない!頑張ってみよう』
これは長男に。次男は1を聞いて10を知るって子だったから、『ママは、100点取る事
よりお友達がいっぱいいる事の方が大事って思うのよ』ってね。ねえ、あなた以外の人間に
はなれないんだし、自分を信じきれない人が人の事なんか信じられる? 日本人は、伸びよ
うとする人の足を引っ張る、出ようとする人を押し潰そうとする。昔から出る杭は打たれる、
って。日本人の根性悪の一面をいいえてるわね、悲しいけど。でも、ホントそれが世間かも
知れないけど、出すぎた杭は打ちようがないでしょ?なら、その杭にならなきゃ。そして、
絶対に助けてはくれないのが世間なんだから、そんな得体の知れないものに怯えて暮らすな
んて、すっごく自分が可哀想って思わない?」
「・・・・・」
「誰かが提示する、みんなが是とすることが、あなたにとっていい事かどうかわからないん
だから、そんなものに自分を合わしちゃダメよ。だけど、本当に自分をいとしく、大事って
思うなら、毛の先ほどの疑いも持たないこと!あのさあ、信じることとか、待つこととかって、
期限なんかないのよ。だって、死ぬまでが人生でしょう?一生信じきる事、待ちつづけること。
そう思わない?」
「ハ~~、こんなこと言われた事なかったから、ちょっとショックです」
「そう? とってもシンプルな話でしょう?」
「ええ、・・・大体この時間あたりになると、ちょっと気持ちがふさぐんですよ」
「そう、夕方はそんな気分になりがちなのよね。ごめんなさい、私はちょっと炭酸飲料を買い
に来ただけなのに、引き止めちゃったわねえ」
「いえ、こんな話が聞けるなんて、思ってもなかったから・・・・」
「少しは気が楽になった?無期限なのよ、可能性が出てくるまでの期間は。今まで遠慮してた
のかもね、本当のあなたの可能性が。そうなのよ。だから、まず自分を愛してね。1点の曇り
なき信頼を自分にね、諦めないでね」
「・・・嬉しかったですよ」
「そう思ってもらえたら、私は、人生の先を歩くものとしての仕事はチョコッとしたのかもね。
又、機会が会ったらお話しましょう」

2~3年前に、彼の名前がイオリ君と知った時、
「ワ~、いいお名前を持ってるのねえ。どこから来たかご存知?」
「ハイ」
「宮本武蔵の息子よね、伊織って」
「ええ、そうみたいですね」

その後、チェーンスモーカーだった私が、サラ~~ッて禁煙しちゃったから、その酒屋にタバコを
買いに行く事もなくなって、遠のいていたところへ、久しぶりに自販機の前で会って、この会話。
本当に、大人としての責務の100,000,000の1くらいは果たしたような気分になれて、
そんな機会を与えてくれた彼に感謝。
缶チュウハイ1本持って、プラプラ帰ってくる途中に、知り合いの主婦、トシコサンが、お家の前で、
老衰犬の相手。
去年の9月から、暮れにかけて、近しい人たちの4人の死に巡り会った、彼女。夕方や、布団の中に
入った時が辛いって。夕方は、人をメランコリックにしちゃうのよね。若くても、そうでなくても。
缶チュウハイ1本が今夜の私の晩酌。