ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

書き終えて

2010-07-30 23:39:03 | Weblog
修了レポート提出が義務付けられているメンタルへルス協会のカウンセラー資格
認定のために。
3200文字~?う~ん、どうやって、何を書こうかしら?少し迷っていました。
このブログでも、調子がいいと、そのくらいの文字数で書いたこともあったはず
だけど、今回のそれは、・・・・最低3200文字?・・・なら上限は?
問い合わせれば、ありませんでした。アッそう、それなら、やっちゃおうかしら!?
心理学の勉強です。ですから勿論、自分の心理について書かなくては、講座内容に
傾いてしまう、それはいけないという指示でしたから、思い切って、子どもの頃、
というより、誰もが通過する、重く激しい思春期から、受講するまで、そして
現在の心境まで、あたくしの心の個人史、2日で書きまくりました。およそ原稿用紙
40枚分を。胸のつかえを吐き出したような、かなり肩が軽くなった
ような気分です。無意識を意識まで持ち上げる事が大事なのです。
ウソッ!まさか!
でも、それを認めなくては一歩も前進しないのですから、否応なく意識した事は、
自身の解放へ繋がる事と認識して、貴重な作業をしたと思っています。
何もかもひっくるめての自分なのですから。見て見ぬ振りは、結局自分を知らずに、
生きる事なのです。いつも不平不満、幸せではないって思い続ける自分と付き合う
しかないのです。心から幸せ感を抱くには、しっかり自分と向き合うことに他なら
ないのですけれど、ね。大方の人は、その術を知らずに、こんな、そんなものさ、
人生はって、知った気に言いながら、幕を引くのです。あるいは、
宗教という、自分以外のものに人生を委ねる。決して自分の中に幸せの種を持って
いることに気付かないままに。人は死に、最小単位の原子になって、又何かに
生まれ変わるのです。けれども思いは又、同じ波長を持っている人に被さるのです。
もしかしたら、あなたの憂鬱は、その思いを抱いて死んだ人がかぶさってるのかも
知れませんね。やっぱり自分を信じ、愛さなければ!そんな風に思うあたくしです。

取り敢えず修了

2010-07-24 21:35:31 | Weblog

出かけるのが大嫌いなあたくしが、通いきりました。
故・河合隼雄氏の尽力も虚しく、国家試験に昇格ならずのカウンセラー資格。
巷に溢れる、カウンセラー、セラピスト養成所、自己啓発セミナーなど等。
縁あって、ここと決めた日本メンタルへルス協会。代表者の衛藤信之氏は
アメリカ南カリフォルニアで学び、ネイティブアメリカンの某種族と起居を
共に1年弱。C・ロジャースの理論をベースに独自の理論・実践を編み出し、
今や、官民組織、企業、教育機関(学校)、病院、講演依頼多数をこなし、
カウンセラー養成、カウンセリングなど等、現在、依頼を断るほどのオファー
のある人物です。その語り口は、人を捕らえて放さない魅力的な、壇上を
所狭しと動き回り、かつ、ボードに書きながらの講義です。

1受講生から講師に抜擢された講師達がそれぞれ担当します。
各人のキャラクターが際立つ講義は、毎回2時間半の予定を大きく上回り、
各人が飽きささない魅力的な講義を行い、エッもう終わり?
そんな講義を受けて、晴れて、カウンセラーの資格を、この秋の修了パーティ
で、貰える運びとなりました。その前に、最低3200文字数のリポート
提出が課せられました。

後半に入って、段々難解になっていく内容は、同時に深く掘り下げる内容と
なって、日常の場面場面で、あたくしは、思いもよらぬ、自己の深層心理と
直面させられる事が頻繁に起こるようになって、少なからず動揺する自分を
見る羽目に陥る事に。
昨日のテーブルは、何回かご一緒したことのある方々。
「最近、ちょっと辛いのよ。蓋をしていたはずのものがドロドロと」
「ええ、私もそう、しっかり蓋をしてたのに、辛いのよね~」
「あなたも?」
「ええ、アップダウンが激しいわ」
「そう、今、アイデンティティ崩壊って感じなのよ。エッ?ウソ!そんなあよ」
そうなのです。無意識のあたくしは、意識の遠い及ばない所で、自分を苦しめて
矛盾の中であがいていた事を知らされてきたのでした。
猛烈な、完璧主義者、支配欲の権化。
ーーーやめてよ!そこまで酷かったなんて、・・・辛い。
すざましい自己顕示欲を持っていました、無意識に。

1度、崩壊しかかったものは、再構築するまで、しっかと見据えなくてはいけません。
イヤでも。辛くても。それは、自己の解放に他ならないのですから、すべき事だと
認識しました。
これから、あたくしは新たな自分を誕生させなくてはなりません。
それが、自分に対する誠意と感謝につながると確信しています。
辛い作業かも知れませんが、あたくしは、15才の悩める自分に再会したのです。
ですから、生きてるってすてきでしょ?って言わなくてはなりません。
先ずは、自分をカウンセリングです。その術を学べた事に感謝です。

出来る限り、違う講師の講義を再受講のつもりです。
ストンと腑に落ちるまで、復習する予定です。ありがとうございました先生方。
これからも、宜しくお願い申し上げます。
素晴らしいシンクロニシティに出会えますように!



シンクロニシティ

2010-07-20 07:25:27 | Weblog
意識上では好きと思っていることが、本当は嫌いというややこしい脳の働き
のようです。そして、同時に違う所で同じ事を思う、考える人間。それは
人だけではなく、動物にも起こる不思議な現象は、知る人ぞ知るものです。

大分県の猿山の猿が、ある日サツマイモを洗って食べ始めました。
新しい事に挑戦するのは、子猿、若いオス猿、メス猿だそうです。
徐々に広がったその行為。100匹辺りになる頃、日本のあちこちにある
猿山で一斉に同じ現象が起きたのです。

心(頭)の中で、歌っていると、その続きを一緒にいる人が続きを歌う。
電話をかけると話中、後でその人もこちらを呼び出し中だったなど等。
シンクロニシティ現象です。いわゆる偶然の一致、共時性と言います。
これは意味のある偶然ですが、意識ではわからないものです。
そこに至るまでは、気の遠くなる私達ホモサピエンスの長く重要な歴史が
あります。

生物が、水の中から誕生して、進化を遂げた事が裏にあるのです。
魚・両生類・爬虫類・哺乳類・猿・人。
この過程で得て(体験して)きた知識が、あのらせん状形態のDNAの中に、
共通して納められ、全人類が持っているものです。

そこに、同じ思考、行動が異なる場所で起きても、何の不思議はない事に
驚きます、事実として。ニュートン、ワット、ベル、他、彼等の発見
発明は、タッチの差で他の人も発表していた事を知りません。
およそ、発明や新案は、ほぼ同時に複数の人が考えることが、このDNAの
働きで知ることが出来るのです。まさにシンクロニシティです。
太古から始まった記憶は、現代の人にも受け継がれ、ここに至るまでの長い歴史で
得られたものは又、子々孫々へ繋がっていく、なんて壮大な、ロマン
溢れる人類の歩みでしょう。

幾多の困難を乗り越え、少しでも快適な生活を送れるように、私達の祖先は
汗を流し、完成を目指して、夢の実現へ、苦しくとも充実の時間を過ごして
きたことは間違いのないことでしょう。
その結果が、その集大成が、今の人類に他ならないのですから、なんだか
胸がキュンとする、過去の祖先達に思わず感謝したくなるような気持ちに
なるあたくしです。想像を絶する魚から始まる祖先達の困難の末に今の私達が
いるのです。
「お互いに頑張って来たね」って、肩を叩きたくなるような、共通の歴史を
持つのです。

そして、不思議な事に、各分野で成果を残す人に共通するものに、
「この上ない幸福感を味わう瞬間がある」とアブラハム・アズローが言う、
宇宙との一体感を感じる時があった、もっと違う言い方なら、至高経験
(ピークモーメント)の体感があるのです。ひらめきの瞬間=空白の瞬間。
宗教では、神の思し召し、神の導きーーー他者からの働き、生かされている。
心理学では、あくまでも個人の無意識(共通意識=集合的無意識)から起こる現象
と捉えます。他者からの働きかけではなく、個人の内側から湧き出るものと。
そのアズローは、自分の主張(心理学上の)を、常に肯定しながら乗り越えて
新しい理論を構築した人です。

好き?そう思いたいのかもしれません。
無意識の自分、古い大脳皮質がストレスに悲鳴をあげていることに気付かないで
いるのかもしれません。そこにはいつも他者の目を気にしている自分、固定観念に
縛られている自分がいるのかもしれません。
ちょっと解放させたいですね。大事な、多くの祖先から受け継ぐ人生ですもの。

原因は?

2010-07-14 21:39:06 | Weblog
昔、女性推理作家が、鬱になって、ご本人も首を傾げるばかりって話を
聞いたことがあったのを、フッと思い出したわ。
売れっ子作家、ご本人は、「アイデアも何も、面白いように出てきて、
それが苦痛になったことは無いから、未だに信じられないのよ」
って、鬱状態、鬱の診断に驚いたって話。

そんなことを思い出させる、あたくしの心の無意識の葛藤。
エエッ!そんな~?ウソ!
だって、意識の上では楽しい楽しいそれだったのですから。
1度として、厭だなあって思ったこともないし、叱られても、めげない。
そんな自分に目を見張るほどね。
す~ぐ諦めちゃう、す~ぐ逃げるあたくしが、毎週期待して、電車に乗って
まで通ってたそれが、・・・・・本当はすごく厭だったみたい。スペイン語の
レッスンが。しかも、男性に代わるってことが、思ってた(意識)以上の拒否が
心のどこかに。
ーーーああ、感じいいじゃない!
冗談もすぐ出たし、先生も気に入ってくれたようだし、問題はないって。

ベアチャンになって、ノーハポネ-ス!日本語禁止になって、ああ僅かだけど
判ってきてる、上達(自分で言う?)してきているって感じてたのに。
心の奥底では、たまらなくイヤだったみたい。
かりそめにも心理学を勉強しているあたくしです。
自分の心を分析しました。

キリキリ痛む胃、素晴らしい食生活をしているあたくしです。1日1食なんて。
その原因が、食べ物ではないことは明々白々の事。
なら?・・・・・やっぱり男性がイヤだった。そうとしか思えません。
もちろん、何時までも胃痛と付き合ったりしません。腹式呼吸で、乱れる心を
沈静させます。胃痛も撃退します。

そして、方便のウソで辞める事を告げました。
誰も、そう、まず自分を傷つけることなく、現状を改めることにしたのです。
ウソのように心が晴れ晴れしてきている自分を見ます。

件の作家?覚えている限りでは、椅子に座って書き続けていた、それが原因。
思いも寄らない、本人も気付かない事が、本人を苦しめている、なんて、
あたくしは、自分をいいモルモットにして、人の心(脳)の不思議さに
迫ろうと思います。今?さわやかです。半年がかりで、スペイン語の小説を
読もうと思っています。原著は、ブラジル・ポルトガル語ですが。
誰?パウロ・コエーリョです。

無意識がその人を翻弄するのです。気付かないというのが厄介なのです。
何しろ無意識なのですから。

知らぬ間に

2010-07-13 11:36:17 | Weblog
前回に引き続き、姉宅へ泊まりこんで、2日連続の心理学講座を受講してきました。
愛されたい、理解されたい、認めて欲しい。万人が持っている素直な欲望。でも、
それをひっくり返せば「依存」の何者でもないってことに、少なからず衝撃を
受けました。

育つ過程で、当然必要な依存です。人は、動物と違って、独り立ちするまで
10数年の歳月を要します。その間は、たっぷり愛されなければ、どこかに歪みが
生じて、その後の人生が辛く、苦いものになっていきます。無条件の受容、無条件の
承認が、人を独り立ちさせるのです。それが満たされなければ、過剰の無意識の
依存が巣食うのです、本人の知らぬ間に。それが無意識に根を張り続けるのです。
「わかって~~~!」って、依存が。

依存が、支配という形に変わることもあります。
どちらも、自分より他者を優先させている事は同じなのです。
俺の言う事を聞け!
あたしの言う事がどうしてわからないの!?
ここには支配欲が動いているのです。なぜ、・・・依存しているからです。
あたくしもその例にはずれませんでした。弁解の余地はありません。

意識は、氷山に例えられます。海面から出ている部分が意識。それは5~
10%に過ぎず、残りの無意識の部分が人を動かしているという事実。
押さえている、隠す、もしくは他者に委ねる、そんな心作用なのです無意識は。
本能部分に「ねばならない」「すべきだ」の圧力がかかり、それが意識を
飲み込む時、人は心身症になります。身体が悲鳴をあげるのです。
依存からの脱出が必要なのです。
そのための理由付けや否定は意味のないことです。

♪あなたが5才の頃、~~♪ 繰り返し出てきます。ああ、5才の頃、あたくしは
幸せの絶頂にいました。心は全開でした。天真爛漫でした。自然と一体でした。
誰の曲?
中島みゆきの曲でした。聞いた事の無い曲です。
それもその筈です、少年院にいる少年少女に聞かせる曲。
悲しい時、不幸と感じる時、明るい、楽しげな曲はいけません。思う存分泣いて、
吠えて、泣き崩れるのがいいのです。負の感情は吐き出さなければ、いつまでも
その人物を苦しめ続けるのです。

7曲、趣の違う音楽を聴かせられました。
それぞれ1分強~3分あたりの長さです。
「あなたが映画監督として、このシーンはこれって感じで、曲から浮かぶシチュ
エーションを書いて下さい」という指示。
同じテーブルの人と言い合います。その感じ方の違う事!
そして、かすかに流れる童謡に合わせて、講師が語ります。父と母の事を。
父親の居ない(戦死)家庭で育ったあたくしですが、母の壮絶な人生を
思い返していました。涙がとめどなく流れ落ちます。

最後に、講師が言います。
「音楽は大きな力を持っています。是非活用してください。因みに、今日は
皆さんは音楽セラピーを受けてたのですよ」
ビックリしましたが、何となくいい気分になっていたのは、それだったのです。
1/f=ゆらぎ。心地よい音。美空ひばり、山口百恵、森本レオ、等。
猿の100匹目の行動。他に、興味深い、常に気になっていたあたくしの考えに、
認印を押してもらってるような、そんな講座がもう少し続きます。

自己との遭遇!?

2010-07-05 19:39:08 | Weblog

カウンセリング講義、今週と来週は金曜、土曜日と2日続けて受講です。
金曜日の帰宅は、24時を充分廻ってになります。土曜日は10:30から開始
です。自宅から通えない事は、もちろんないのですが、少しきついので、中野の
姉宅へ泊まらせてもらうことにして、東銀座へ出掛けました。
自律神経の働きの講義です。交感神経、副交感神経。思い込みによるストレスが
肉体の変調を呼び起こす。
そして催眠術(暗示)のデモンストレーション。生徒の中から3人がモデルです。
講師の言葉に従って、身体が反応します。支えのない箇所に、講師が立ちます。

腹式呼吸と、イメージトレーニングがなされます。ヨガや禅でも取り入れられて
いる呼吸法です。α波を引き出す方法です。

たまたま、前日、知人にその呼吸法と考え方(イメージ法)を教えてあげていました。
かって、強烈なパンチを受けたようなダメージを受けた経験があります。
ーーーなんで、そんな言い方をするの?
ーーーあんなに力になってきたのに、なぜ?なぜ?なぜ?
立っている事も適わないような、強烈な、妬み、ひがみ、そねみから来る言葉に、
くず折れそうになったあたくしは、フッと、
ーーーそうだ、あの呼吸法を!

外にいたのですが、ゆっくり息を吸い、その倍以上の時間をかけて吐き出します。
意識は、
ーーー誰かの言葉で揺れてはいけない。強いのよ私は。何でもないじゃない。
   自分を信じて、そう、何者も、何事も私を脅かす事は出来ないのよ、大丈夫!
これを念じながら、10回もゆ~っくり呼吸してたでしょうか、
---ン?
あの滅茶苦茶落ち込んで、恐れて、乱れていた心が、その片鱗すらも感じない平常心
になっていました。自分をコントロールできたのです。これはもの凄い達成感です。

体験者として、あたくしはその講義もすんなりと受け入れました。
理論だけでは、なかなか自分のモノにはなりにくいものです。幸か不幸か、体験する
機会を得てきたあたくしは、講義の内容が、面白いほどに理解できるのです。
大脳皮質の働き。原始の、動物としての本能を司る部位を理性が圧迫します。
そこから起こる、心身症。現代人の多くがその仕組みを知らず、対処療法で通院
しています。胃痛、不眠、肩こり、冷え等などで。

他に、絵から深層心理(潜在意識)を解き明かす。いくつかのテストセラピー。
ゲシュタルト分析、論理方法など等。20世紀を代表する心理学者の筆頭は、
カール・ロジャース、次はアルバート・エリスと言われるそうです。その両方の
理論方法を学ぶ機会を得たのですから、本当にあたくしは幸せ者と心底思います。

ただ、寝かせて欲しい。深夜の訪問者になりました。義兄とグラスを傾けて、
知り合い達の近況を話して、2時頃就寝。
翌朝、9時過ぎ退出。
「又、来週も宜しく」

早や、多くの受講生が来ています。土曜日にしか来られない人もいるのでしょう。
思い込み、いわゆる固定観念からの脱出法を学びます。いかにあたくし達は、
思い込みの世界で、がんじがらめになっているかがわかります。

これからも、人間という生き物の不思議さ、在りよう、そして、多くの現代人が
抱える諸問題からの脱出法を学んでいきます。
15才の時に学びたいと望んだ分野です。
あたくしは、きっと15才の自分に再会しているのかも知れません。誰でもない
自分に出会う作業をしていると強く感じるのです。
なかなか興味深い自己との遭遇です。