ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

ウ~ン、誉め言葉が足りない!

2005-08-31 22:34:12 | Weblog
日本の男はつまらないって、我がスペイン語の先生はおっしゃるのよ。
「私の妹が、彼女の夫がいかに優しいか、いっつも言うのよ」
「日本の男はねえ」
「例えば、抱えきれないほどのバラの花や、洋服、宝石って」
「そうやって、愛してるって表現してるのね?」
「ええ」
「日本の男は、あんまりお教えしたくはないけど、『釣った魚に餌は
やらない』ってね。自分のものになったら、知らん顔。そういうものだ
ってね」
「私、つまんない。・・・次はイタリアの男にするかなあ」
「そうして、いっつも浮気してないか気にしながら生きる?」
アルゼンチン人同士の結婚と、国際結婚、しかも、しかもよ、ラテン系
の情熱的な民族が、感情表現を苦手とする日本人男性と結婚する。大き
な違いがあるのは否めないし、相当な努力を要するでしょうねえ。
経験がないから(外国人との男女としての交際も含めて)、実体は、想
像の域は出ないわ。日本人同士だって、今や2分に1組の離婚だってい
うくらい、難しい異文化の付き合いよ。長く続く鍵は、「尊敬」の1語。
これがあるかどうかが、離婚になるか食い止めるか、と思うんだけど。

先生のお話は、冗談だけど、かなり正直な気持ちの表現かも、って思ったわ。
外国で頼る相手は、結婚したらその相手でなくて誰?っていうほど辛い、寂
しいものはないでしょう。今の男の子は、優しいらしいけれど、そこそこ年
とった男達は、言葉の出し惜しみにはせっせと励むからねえ、日本の男。

どこでどうなって?
決まってるじゃない!母親よ。母親が、子育て中に、せっせと、何かにつけて
褒めまくってきたら、その子はチャンと人を褒める事ができる人間になるのよ。
人間は、学習する生き物だし、経験した事を復習するのよ。
自分の親に、夫にされなかった? だったら尚の事、だから、せめて、自分の
子にはそんな男になって欲しくないじゃない? 優しさの出し惜しみをしない
人間は、愛される人になるのよ。

まあ、長く生きてきて、そこそこ人と付き合ってきたけど、本当に、人は人を
褒めないって、現実に、あきれ果ててるわ。だから、そんな人たちと日常のお
付き合いはしなくなってきた私よ。
 尊敬できて、私の琴線に触れる何かを、かいま見る事が出来たら、それはと
てつもない幸せよ。誰かを、損得ナシに褒める人なら、その人は言われる人よ
り数段人間が上って事なんですもの。

私?品性の卑しさを、自分の立場を利用しての言動をとる人の悪口は言うわ。
けれど、褒める事が大好きよ。
褒められる心地よさを充分知ってるから。比較の上の褒めなんかじゃないわよ。
そんな不愉快な事もない!ってね。それも知ってるからね。人を引き合いにし
なきゃ、その人(子)に対峙できない人は、私の場合は、物の数に入れないのよ。
「フン、だから、どうだって?」ってな具合にね。もちろんおなかの中でのセリフ。
まあ、これで大きくなってきたフシも無きにしも非ず。なんせ、姉達がいたから、
必ず、その姉達との比較の上の存在でしかなかった。悲しい存在だったのよ。
ただ、それを凌駕する言動を、その母から、親戚の誰彼から、そして多くの他人
からもらってきた私だったし、思春期に、必死になって、自己証明をしようとし
た結果、人は愛がなければ生きられないって、本当に本当にそれに辿り着いたのよ。
じゃ、愛って?
褒められる事ーーーーーーーーーー これに尽きる。そういう結論に達したの。
そして、これは、けっして決して、出し惜しみをしない事!ってネ。そして肝心な
事は大切な事は、比較の上で発せられるものじゃないって事!

先生のお話は、冗談でも、すこうし悲しいそれだったわね。
なに人であっても、若くても、年取ってても、人は優しさという栄養がないと、
栄養失調になって、心が病気になってしまうのよ。
前にも書いたかも知れないけれど、地獄って、長~~いお箸で食べようとする事。
極楽(天国)は、その長~~いお箸で、遠くの人の口へ食べ物を入れてあげる事。
ですって。

選挙で騒がしい巷だけど、私はこれ以上何も望まないわ。
「本当にありがとうございます。もう、充分ですから、悪口の言い合いは聞けま
せん」って、ついテレビに言っちゃうのよね。
だって、こんなに優れた国、国民はいないわよ、世界広しといえどもね。
自分の人生を、厭な事・不都合な事は全て、人が、自治体が、国が、なんとかす
べし!だなんて、強欲の何者でもないでしょう。私は恥ずかしい。あさましくて、
おぞましいわ。
野党の物乞いあさましさ。
与野党関わらず、候補者達の、貧相な表現&人品のいやしさ。
1人くらい、
「あなた達は、自分の人生を、人に委ねきるつもりなんですか?恥ずかしくない
のですか? なんでもかんでも、頂戴頂戴って。恥を知りなさい!」
って、言い切る候補者が出てもいいじゃない!
そういう候補者が出たら、1票を投じたいわね。この日本に、
「私達は、なんと素晴らしい国の民でしょう。ここまでやってこられた先人に、
心から感謝したいと、思っています。本当にありがとうございました」ってね。

私は、そう思うのです。
ありがとうございます。今まで充分保護されて、快適に暮らしてきました。この
先何か起こったとしても、それは今までの私個人の生き方の結果だと思うのです
。例え、不本意なことが起ころうとも、甘んじて受けるつもりですから、どうぞ、
子供達の耳へ悪口雑言を聞かせないで下さい。今の状況を、生きているという現
実を、「ありがたいね~」って、そんな大人であってほしいと、切に願うばかり
です。 そうすると、10才やそこいらからセックスに異常な関心を持ったり、
結果援助交際という売春なんかしない、その年令に見合った時を楽しめるのです。
そして、大人になることを受け入れられる子になれるのです。
そう、お思いになられますでしょう?私達は、全力で子供達を守らなきゃいけな
いのです。
大人になるって素敵なことだって、思わせる義務があるのです、私達には。

久しぶり、Long time no see. Cuanto tiempo!

2005-08-29 10:16:21 | Weblog
 まあ、美しくおいしそうな焼け具合。
久しぶりにお会いしたケイコサンのお肌の事よ。
先月、下のお嬢さんとサイパンにお出かけだった、その時の名残。
汚く皮がむけて、ってメイルでおっしゃってらしたけれど、色白ケイコサンのお肌は、
サイパンの太陽が、小麦色に残っているようだったわ。

4ヶ月ぶりの逢瀬。
メイルの交換は割合マメにしているので、長いことお会いしてなかったような気はし
ないけれど、グアテマラ帰国以来なので久しぶりだったのよ。
あるスペイン語サークルの「夏季講習会」2人で出かけたの。

猛暑も、ほんのわずかな休憩? こちらも久方ぶりに、30℃を切る最高気温の予報。
夏ばて、夏痩せなんて言葉は無縁の私だけど、連日の真夏日には閉口ではあるのよ。
ケイコ、レイコの2人連れは、横浜駅から東海道線で戸塚駅まで。
「女は地図が読めない、男は~」のように、地図が読めないんじゃなく、方向感覚
というものの持ち合わせがない方向音痴。1度来ただけじゃ、覚えてる?さあ?の女。
「こっちだった筈なんだけど。やっぱりここで聞きましょう」
で、最寄の不動産屋へ。・・・やっぱり反対方向へ向かいそうだったのよ。トホホホ。

余裕を持って会場へ到着すれば、まあシニア世代がビッシリ。
老若男女ならぬ、老老男女が所狭しってね。
マドリッド出身のフリオなにがしさんがスペインの歴史、文化、宗教他色々を、間に
スライドや、古代音楽の、オリエンタル?アラブ?不思議なメロディのBGMも織り込
んで、もちろんスペイン語で説明。傍ら日本語同時通訳くらいのスピードで訳して下
さった女性。 
そのフリオさん。西ゴート族が入って来た時のお話は、ハッキリ「ニシゴート」って、
日本語でおっしゃるのよ。通訳の方へも「ソウ」って、こちらも日本語の相槌を打ち
ながら。フフフ、それなのよね。自国語以外の言葉を覚えると、都合のいい方の言語
が出てくる。 
私が肯定する時、「はい」「スィ(シー)」「イエス」。
これに何を加えようかしら?って、かなり真剣に思うもの。やっぱりロシア語?アジ
アの言葉は、あの発音、イントネーションができない。馬専科に何回も教えられても、
中国語(北京語・・・標準語)が言えないのですもの。
タイにも行って、彼らの話すのを聞いても、全く聞き取れなかったわ。
タイ語で覚えたのは、「サワデー・・・ごきげんいかが?」消臭剤の名前?あるわね。
中国語が4声ならタイ語は3声ですって。とっても太刀打ちできる相手じゃないのよ、
私にとってはね。

2時間の講習が終って、質疑応答に、オジサン達が、勇敢にちょっと誇らしげに
スペイン語で、2~3人。
椅子を移動して、やっとパーティ(fiesta)よ。
アレッ?どこかでお見受けしたことがあるお顔が。ネームプレイトにカルメンて。
「上大岡の青少年なんとかの、パーティにいらっしゃいましたよね」
って、ケイコサン。
「ああ、あなたに初めてお会いしたあの時ね。ええ、あの方だわ。どうしてここに
いらっしゃるのかしらね?」
この講習会にお誘い下さった、カトウサンにお聞きしたら、このサークルの先生です
って。ペルー人。私達の「第1時スペイン語講座」、我が家のスペイン語教室先生日
系ぺルアナのオンチサンと同郷。
決してお若くはないけれど、絵に描いたようなラテン美人。

総勢100人は下らない参加者。講習後半時は肌寒い空調が、見る見るうちに気温上
昇の室内。アルコールも入って、昔の若人達の熱気がその一助。
カトウサンが、サークル参加を誘われるけれど、我が家からは遠いことと、すでに大
和の「オラ・エスパニョール」で始めちゃったからねえ。
ケイコサンは、土曜日のお勉強を計画されていたけど、フルタイムでお仕事をしてら
っしゃる彼女は、貴重な土・日曜日ですもの。ほかの御用でなかなかスタートになら
ないのですって。
「やっぱり平日の方がいいかも、って思うのですよ」
「ホント、よく通ったものねえ、お家を通り越して」
「仕事の帰りっていうのが良かったのかも知れません。それに、レイコサン達と一緒
だと、オシャベリの続きって雰囲気でしたから。さあ、お勉強よ!って、腰が引けち
ゃうのですよ」
「そう、それに、これは私の事なんだけど、イヤな人がいたりするとねえ。辞めた」
「ええ」
「でも、最近は、悪いけどあなたなんか眼中にないんだからね、状態でね。ひたすら
無視を決め込んで、目的に向かうだけよ。やっと、やっとそこに辿り着いたってね」
「そうですねえ。そうしなきゃいけないのですよね」

カトウサンに、
「彼女のお返事を、どうやって差し上げたらいいのかしら?名刺はお持ち?」
「いいえ、パソコンのあれだけ」
「それでは、私からご連絡しますね。今日はありがとうがざいました」

〆はやっぱりコーヒーでしょう。
通りすがりのファミリーレストランで、しばしオシャベリ。
「私、ちょっとはまりそう」
って、おっしゃるゲバラ。そのゲバラの本『モーターサイクル・ダイアリーズ』。
今、このDVDをレンタルショップで待機中(私が)。
「ねえ、ケイコサンはカストロにもなじみがない世代でしょう?それがゲバラ?」
「フフ、そうなんですけどねえ」
「そうそう、ゲバラのあたまに付くチェって何のこと?」
「あれは、わたしの可愛い、いとしの、という意味らしいですよ」
「私が辞書をひいたら、日本語と同じに、吐き出すように言うチェッですって」
「フフフ、そうなんですか?アルゼンチンでは、よく遣うらしいですよ」

ケイコサンとでは、お話が途切れない。これはもう愉悦の領域よ。
「ねえ、ケイコサン。話してて、先が読めちゃう人ほど詰まんないものはないって
思わない?」
「ええ、そうですよねえ」
「だから、もう浮世の事ばっかり話す人とは疎遠になっちゃうのよ。大袈裟に言えば、
森羅万象知らない事ばかり。寿命がどんなに延びたって、一生のうちに知ることなんて、
これっぽちもないでしょう?だから、そんな楽しみが控えてるのに、あれが、これが、
あの人が、どうしたこうしたなんか、もう知らないよね。もったいなくてねえ、下ら
ない話には付き合えない。ケイコサンは楽しみな人よ。次に何が出てくるかしら?って」
「それは、レイコサンですよ」
「ううん、私は単に気が多い、それだけの事よ」

そろそろ昼の部の幕は下りて、緞帳の向こうに控えていた夕闇が忍び寄ってきた。
彼女はこれから主婦業がお待ち。ウチは、セニョール・ダンは

♪いつものよ~に、マグ~ロ切~り~、晩酌~は~じめ~た~5時も過ぎ~~♪
                            「喝采」の節で。

で、とっくに夕飯も終えて、マリリンにひじ枕を提供して眠ってる筈。
今日も、幸せな1日でした。ケイコサンが、もう1冊「ガブリエル・アンジェリコの
恋」という本を貸してくださって。
私がスティーブン・キングの本を持ってたら、
「スティーブン・キングもいいですよね。家に何冊かあるはずですから、今度お持ち
しますね」

 ネ? 引出しをいっぱいお持ちのケイコサンでしょう?
言葉も、けっして決して、乱れないし、心地いい会話が続くのです。
 学習意欲に溢れたセニョーレス、セニョーラスに圧倒された日でもあったわね。
          Todos, Muchas gracias.

ブットとくれば?

2005-08-27 10:16:00 | Weblog
ブット(飛)ぶ、ブット(飛)ばす、で、飛ぶの強調語?
それとも、パキスタン。核開発の父と言われるカーン博士を出した国。
そのなんやらが北朝鮮に行ったとかなんとか。そのイスラムのお国から出た女首相、
のち大統領になった、べジナル・ブット女史の事?
いいえ、そんな品のない表現語や、難しい政治とは無関係のブットなのよ。
正式には、
  フジウツギ科、耐寒性落葉低木・・・ブットレア
         花 期 ・・・ 5月~10月
って言う花木の名称。
ここ何年か、割合近い所にあるお宅の西側の塀越しに、紫色の濃淡の小さなお花が
房のようになって、い~い香りと共に零れ落ちそうになっている、いっつもいっつ
も気になってたお花の正体がそれだったのよ。あまりに美しい、それでいて、しな
やかな野生を感じさせる自然な姿。
いつか、そのお家へ伺って、名前を聞きたいって思っていたのよ。
それが、ヒョンナ事で知ることが出来て、嬉しいの二乗と言うくらいの嬉しさの中
に居るここのところの私なのよ。ほ~んと、「幸せの種」って、思いがけない所か
ら運ばれてくるのねえ。 どこで、その種を手に入れたかって?

第3時スペイン語講座の、これは日本語のフリートーキングの席上でよ。
なかなか魅力的な、世界中行ってらっしゃるという、この講座の責任者のフルカワ
サンと言う、そうねえ、久しぶりにマダムという言葉が逃げてしまわない、独特な
雰囲気をお持ちの方のお口から飛び出した名前だったのよ。
まあ、お話を聞いてても、こちらの知らない事が(だらけなんだけど)、その方か
ら飛び出す飛び出す。
ケイコサンに勝るとも劣らない博学、女ップリ。大人の女の装いよ。すこうしセク
シーでね。こうじゃなきゃね、大人のいい女は。
夕方からはお留守という方。大学のことも詳しい詳しい、
「どうしてそんなに大学の事にお詳しいの?」
「あのね、大和でフルカワサンを知らない人は居ないよ。先生だよ」
って、唯一の男性生徒がおっしゃるのよ。ご本人は、ニヤニヤして手を振ってらっ
しゃる。詳しくは教えてくださらないし、お聞きする気も起こらなかったけれど。

私はどうも、先生って苦手なので、腰が引けるの。いっつも命令されてきた末っ子
のヒガミもあるけどね。命令されるのが嫌いだから。おおっぴらに命令できる職業
みたいですものね。しかもよそのお子さんを呼び捨てよ。オ~怖!加えて、学校の
先生の社会常識のなさ、独り善がり、高慢さがたまらなく厭なものでね。
だから、先生って言葉に過剰反応して、どこかに逃げる用意をしてる私が居るの
だけど、もしかしたら、そんなこんなを凌駕する魅力をお持ちかも知れないって、
そんな雰囲気をお持ちの女性なのよ。
最近も、お嬢さんとサイパンに行らして、サンセットを横目にハンモックで読書。
「サイパンて、ちょっと馬鹿にしてたんだけど、捨てたものじゃあなかったし、
ハンモックで読書なんて、至福だったわよ~。スペイン語と英語と現地語のミッ
クスの言葉もあったり、でも大体は英語でオーケーよ」
それが厭味には聞こえない。それより、ああ、ここで又1人、読書家と知り合い
になれた嬉しさが先立ったわね。

そのフルカワサンが、ブットレアのことを言ってらっしゃる。お家にいらっしゃ
る時は、庭弄りよって。その彼女のお話で、私が
「もしかして、小さなお花がびっしり房のようになって、い~い匂いがする木?」
「ええ、そう。ブットレアって名前よ」
「ブットレアね。さあ書かなきゃ」
「ポット苗を買ってきて、もう少ししたら地に下ろそうって思ってるのよ」

気になっていた木。スッキリしたところで、
「来週のお勉強はあるのかしら?」
「ええ、いつものように」
5週ある8月だから、変則かなってね。

終ると、サッサと各自お帰りよ。
「Adios. Hasta la proxima semana!」

車はドイトに向けて、液肥を買いに。
そこで、な~んと、そのブットレアを売ってるじゃない。
これを買わずにどうする!ってね。
でもね、このブットレアは、野生の女の子のようなたたずまいなのよ。自由に、
おおらかに、だけど頑固と言っていいような強い意志をもっている、そんな感
じがする花木なので、ウチの小さな小さなお庭のどこに植えられるかしら?ってね。
でも、エーイッままよ。買って来ちゃいました。手始めにピンク色を。
黄色も白も、もちろん紫の濃淡も欲しいのよ。
行って見ようかな~~、ドイトへ。
残暑の中の庭造りも大詰めにかかって、仕上げに、すこうしお行儀の悪いブットレ
アを植えて、〆にしようかしらってね。

別名「蝶集め」とも言われるそうです。そのくらいいい匂いなのよ。
アッ、前のお宅のカズコサンに悪いかなあ。彼女が固まっている時は、その視線の
先に必ず蝶々がいるのですもの。
ハロウィンの時に、アメリカに留学していた服部君だったかしら?近所を仮装でま
わる、その時にあるお家の住人に言われた
「フリーズ!(固まれ!)」
が、わからなかったばかりに銃殺されたあの単語。「フリーズ」
そう、まさにその状態になってしまう蝶々嫌いのカズコサンだからねえ。
森英恵も嫌いなんですって。ブランドマークが蝶だからって。

でも、ごめんなさいね。ドイトで見かけたら買ってくるつもりです。そして、蝶々
が乱舞するお庭になっちゃうかもしれないけれど。

1枚の紙から巡る世界

2005-08-26 11:13:04 | Weblog
さて父の事です。
と言っても、親子の対面はないままに、父は死にました。
  
        御祭神調査の件(回答)

 階   級 ・ 陸軍軍曹(ちなみに死亡後、一階級昇級と聞きました、かつて)
 所属 部隊 ・ 独立高射砲第42大隊
 死没年月日・ 昭和21年1月19日(戦病死)
 死没 場所 ・ ソ連ウスリー州ウオロンロフ第8収容所
 死没時御遺族・(妻) 母の名

これに父の死没時本籍地と合祀年月日が記載。

先日、終戦60年の8月15日をいい記念に、初めての靖国参りをした時に、
お願いしていた父の死亡についての回答が、神社から送られてきたのです。

先にも書いたとおり、父という存在は、私には観念の上でだけしかありません。
ただ、ただ、日本に残した両親、妻そして子ども達への思いは、いかばかりだ
ったろうか、その1点だけが、父の無念さに、涙を禁じえないのです。
そして、あのソ連が崩壊して、彼の極寒の地で生涯を終えた日本兵の埋葬場所も
公にされて、私は「厚生省」に電話をかけて、父の埋葬状態を問い合わせました。
結果、その場所は、ゴミのように死体を埋めたことが判明しただけでした。
個別の判断不可能と言う状態での埋葬だったことが、わかっただけでした。

まあ、キリスト教では、生きている間が人間で、死亡と同時に「it」という物
体になってしまうことは知っていました。元々がロシア正教の国であっても、
そこに乗った共産主義は、表向き、宗教を阿片と言って追放してきたのですから、
父の死体に対してのなされようは、まあ、仕方がなかったと思うより、それこそ
仕方がなかったのです。
でも、これは親子の対面がなされなかった子どもの言い分なのでしょう。
両親の、妻(私達の母)の嘆きは想像を絶するものであった事は言うに待たない、
事実を突きつけられて、ただ、うちの場合は「抑留戦病死」という公報だけで、
その死を受け入れなければならなかったのです。

けれども、身の不幸に打ちひしがれて嘆いている時間も気持ちもなかったのです。
ゴタクを並べてもせん無いことと、生物としての本能が、生きることを要求した
のです。生きているものは、全力で生きていかなければならない環境、状況であっ
たのですから。けれども、母は、遺品の、遺髪1本もない父の死を、どこかで否
定したかったのでしょう。引き上げ船が入る度に、その帰還兵の名がNHKで放送
されていました。
「岸壁の母」ならぬ、「ラジオの前の妻」を、ずっとしていた姿は今も私の網膜
に焼きついています。                   

ただ、死没時遺族が(妻)とだけ書かれていたのには、そうなの?って思ったわ。
子どもは遺族じゃないのね、って。今更どうでもいいことなんだけど。
モノに執着しない私だけど、たった1枚のこの紙切れが唯一父と私をつなぐもの
かも知れないと思うと、まるめてポイって気持ちにはならないわね。
いつかウスリー州ウオロンロフという場所に行かないとは断言できないのですもの。
やっぱりロシア語も本気に勉強しようかなあ、あのなじみのない文字と。
何もNOVAなんかに行かなくても、今のこの日本では、いっくらでも勉強できるの
よね、その気にさえなれば。参考書はほとんどCD付きだし、ラジオ・テレビもね。

そんなこんなの感慨を思った1枚の紙切れだったのです。    合掌

   ♪ここ~は地の果てアルジェリア~~
     どうせカスバの夜に~咲く~~~♪     「カスバの女」

ジブラルタル海峡を境にして、アフリカ大陸の北 モロッコ、アルジェリアを
駆け抜けて、アフリカの熱風がイベリア半島を襲って、今ポルトガルは灼熱地獄。
何年か前にも、フランスで多くの人が、暑さで亡くなって、地中海気候は心地い
いって、むか~し昔、義務教育で、色んな〇〇気候って習ったわ。その中の一つ
にあった地中海気候。
その快適なはずのヨーロッパの国々が今、自然の牙の元にさらされているのよね。
西は熱波、東は洪水。スイス辺りでも観光客の避難が大変そうね。

でも、それはヨーロッパだけの問題じゃないわね。北半球のいたる所の過酷な現象。
この愛しの日本も、去年から北陸は水浸しが続いて、今年は四国の香川県はダムの
底が見えるほどになって。 ねえ、人間の力って、宇宙に滞在できるまでになって、
すごいわねえって思ったりするのよ。だけど、地球を襲う自然の猛威の前には、亀
みたいに首をすくめてるしかない事の方が多い、よね?
いつも、愚息その①と、「地球が怒ってる」ってね。
いろんな人が、2020年代には、たいへ~~~ん、てな事が起こるって。
そう、地球の軸は歪んじゃったみたいだし、地球はオレのもの、って心から思って
るとしか思えない東西2大、そっくり気質の国があるからねえ。人為的にも起こり
うる公算は強いわね。温暖化によってもね。でも、それを喜んでる国があるから困
ったものよ。
どこって?もちろんロシアという国よ。
日露戦争だって、その国の南下政策の一環で、起こった戦いだったのですもの。
でね、温かくなると、耕地面積が増えるから、「嬉しい!」らしいわよ。
それで?だから? もちろんじっくり見学するのよ私は。どうなるかね。
そう、この前お会いしたミサコさんと一緒にね。
「こんな劇的な事を見ないでどうするのよ!ねえ」
の二人ですから。
怖いお話でしょう?エッ怖い女だって?ううん、素っ頓狂な女。
                        ただ~、それだけ~~よ。

出会い・殺せ!・ETC.

2005-08-25 11:29:24 | Weblog
新しい出会いは4人の人々。
ビックリ仰天は、ベネズエラ大統領を殺せ!と言ったアメリカのテレビ伝道師(75)
の発言。
そうだったのね~~、って深い感慨の中で読んだ父の記録。
自分の名前の連呼立候補者には投票しないといった人。
東~~、水浸~し~~。西~~、山火事~~のヨーロッパ。

新しい出会いは、そうです、又私は自ら行動を起こしたという事です。
何を言うか? 何々を計画中か? ではなく 何をするか?でしょう。
すべからずその人を理解するにはね。ちいちゃな子どもでも、言える
のよ、夢物語の一つもね。
そう、私がまだ5~6才の頃、「少年ケニアになるのよ!」
って、いっつもいっつも言ってた。
最近聞いたお話では、
「僕はね、おおきくなったらバッタになるんだよ!」
って、言った少年のようにね。
※このお話ほど心を嬉・喜・楽・愉にさせてくれたものは最近なかったわ

だから、その人がどういう行動をしたかって、それが鍵。1人の人間を
大まかにでも知るにはね。
そして、面白い事に、人は快楽を追及する生き物だから、その行動は、
すべて気持ちがいいって、裏書き付き。こういうと、決まって「仕方な
く」「選択肢がほかになかった」って、根性曲がりの人間は言うのよね。
だけど、とっさに比較するのよ、どっちがラクかね、それがギリギリの苦し
い選択肢であったとしても。

だから、そう、だから、自らの意志の上に起こす行動には、「ああ、面白い」
か「あ~ヤレヤレ」のどっちかだってことよ。
だからね、決して自慢する事でもないし、嘆き節を人に聞かす権利も持っちゃ
いないって事よ。・・・でしょう?

それで何をしたかって?
日系ぺルアナ → 日系アルヘンティナ → ネイティブアルヘンティナでね。
これで「私の第3時スペイン語講座」に通うことになった、そのお教室の先生。
小柄な白人女性。
ケケケ、ちょっといやらしく言わせてもらえれば、軽く第3時スペイン語講座は
、かのグアテマラで可愛くシッカリしたマイダ先生(21)の1対1のお勉強をし
てきたのだけど、短かったから、それはお楽しみだっただけでね。
今回の先生は日本人男性と結婚されて、只今大学受験を控えたお嬢さんをお持ち
の女性よ。
「私、日本語上手くならない」って、おっしゃる。訳は?ご夫婦の会話はスペ
イン語だからって。心優しきご主人ね。日本に来たのなら日本語を話せ、が大体
普通の感覚よね。そう、マリアさんのご主人は、頑として日本語以外の言葉は
お話にならないもの。お客様はほとんど全員ラテンアメリカンって言っていいほ
どなのにね。それもまた、立派なポリシーかもしれないわね。

そのお教室の生徒は、シニアの2人の女性、1人の男性。来月から、お若い女性が、
夏休みを終えて、出席だそうで、その彼女とはまだおめもじはしていないわ。
先生が、怪我のため1ヶ月休講、再開日に、お邪魔して、自己紹介の後で、
「おみ足のお加減はよろしいのかしら?」
「?」
「ああ、足のことを、人の場合は、足は?とは言わないのですよ。おみ足がきれいな
言い方です」
「Asi?(そうなの?)」
「はい」

そして、私は見学者で皆さんの授業風景の点になってね。それで、
「エッ、日本語は、たったこれだけ?」
と言う内容でね。腰が引けちゃったのよ。お3方みなさん、よくおわかりのようで、
ちゃんと会話が進んでるのよ(らしいのよ)。
もちろん、宿題のプリントや、教科書もあってね。

その後どうしたか? 教科書の手配をさっさとして(日本スペイン協会・発行)、
いつもの、
「私は外人なんだから」
で、始める事に。

私にとっての初参加のフリートーキングは、ご子息が、買ったばかりのトラックが、
盗難にあって、その顛末。ええ、幸運な事にすぐ発見されて、最少被害で済んだ事。
2回目のフリートーキングはねえ、神父の愛人が男の子で、隠れただの逃げただの。
「ここに若い方が居なくて良かったわねえ。何の話やら、ですものねえ」
その場限りのものでしかない方が多いけれど、わからない単語はすぐお聞きする事
にしてるわ。でも、流れとして、多分こんなことを言ってるんじゃないのかな?
程度には感じられる(わかるって、断言は出来ない悲しさ)わ。皆さんはようく
おわかりみたいだけどね。今までと違って、ほとんど日本語が出ない授業だけど、
必死にしっぽにしがみつきの私でも、お2人の前の先生のお蔭であることは言うに
またないわね。gracias.

神父が「殺せ!」
アメリカの外交筋は、必死にカバーしてるってAP通信の記事よ。
最近見たヴィデオ「いそしぎ」(これまた古い?)の中で、エリザベス・テーラ
ー演ずる女性が言う
「宗教はもってないわ、幸運な事に」って。
フッとそのセリフを思い出したわね。
1神教は、殺戮の宗教って、いっつも言ってる私だけど、「やっぱりねえ」って。
私は、既存の宗教には大いなる懐疑者だけど、もしかしたら、かなりな宗教家かも
知れないって思うし、それを誇りにしている節もあるわね。何教でもない、私だけ
の、否、それは全ての人が持つものでもあるけれど。

ああ、けれども、リズは美しかったわね。黒い髪に紫の瞳。
彼女と共演した男優は、何人も死んじゃったわね。
ジェームス・ディーンは、一世を風靡して、あっという間にバイバイ。
彼女の映画は、そんなに観てないけど、公私とも話題の多かった女性よね。
彼女の養子になった子は何人かしら?結婚回数は7回?8回?一言で言えば「タフ!」
最近の彼女は、お定まりのデブ女になっちゃったけど。
そうそう、凄く残念なことは、チューズデイ・ウェルズって、メチャメチャ可愛かっ
た女優が、何の映画だったか思い出せなけど、もう、メチャクチャなデブ。
ああ、あの可愛いチューズデイはどこへ行っちゃったの?の悲しき姿でね。
それは兎も角として、
身近の女性で、離婚・再婚に悩んでいた時、私は
「めざせ、エリザベス・テーラー!」
って、檄を飛ばしたわ。
おざなりな言葉なんて吐かないわよ。誰かを踏み台にして自分の幸せを追求するの
でしょ!? ならば、半端はいけない!てね。今、その彼女はたった1度の再婚で、
幸せな日々を送っています。

 父の事は、ヨーロッパ事情は次回に。  お待ちいただけるかしら?



今日のラテン女性はコロンビア

2005-08-19 21:55:46 | Weblog
 シャッターは上がっているけれど、主の姿は見えず。
Corazon Latino は開店休業?でも、とりあえず、お買い物でもしながら時間
つぶしをするわ、で大和の駅界隈に足を向けて、時間は11時前。
そうだ、久しぶりにインド・カレーのお店に行って、すこうしブリテン・イン
グリッシュのお勉強でも、ってね。そうしたら、ここはまだシャッターも上が
っていない。開店は11時からですって。飲み物の自動販売機は中身が入って
ない、その販売機の上には"SORRY"の紙がアッチにコッチに。

それでは八百屋さんまで。レモンと人参を買って、そうそう、ぬかみそ用にカ
ブも買ってね。 今年のレモン消費量は、ギリシャ人?レバノン人?というほ
どよ。蜂蜜も軽く2キロは消費したわね。夏バテ?生まれてこの方したことが
ない、どちらかというと、太る。前にも書いたように、夏太りは言わない方が
いいって、知人に言われたけれどね。夏太りはエロ太りって。真偽の程は知ら
ないわ。

そろそろカレーショップは? ま~だ店主は来ない。こう暑くちゃね、インド
人だって、いい加減うんざりでしょう。
マリアさんは?こちらもまだのようで、斜め向かいのマクドナルドに入って、
お店が見える場所にかけて、コーヒー、ポテトで、もうこうなったら長期戦で
待つわよ。しっかり問題集を持って出かけてきたのですもの。

なかなかご出勤にならずのマリアさん。
もう、ついでにハンバーガーもで、昼食よ。その経過をケイコサンへメールで
逐一報告。なんだか探偵みたいな気分。そうこうしている内に
" Ahora, por fin Maria vino a la tienda"今、やっとマリアがお店に来た
わ。
少し待って、彼女も開店準備があるでしょうからね。
「どうしたの?」
「ユタカが具合が悪くて、病院いってたのよ」
「もう、子供達は新潟から帰ってきたの?」
「はい」
「それで、子供達は?」
「家で寝てます」
「大丈夫なの?」
「はい」

そんな話をしているところへ、お客様。ナイスバディのグラマーな女性が
入ってきて、マリアさんにビールを注文。
「どちらの方?ペルー?」
「コロンビア」
さあ、飲む飲むビールを。禁煙の店内なので、ドアから体半分出して、喫煙。
その間も、マリアさんに愚痴る愚痴る。雰囲気で多分そんな話だって。
日本人は、いい顔してあとで悪口を言うって。さあ、日本人代表としては
黙ってるわけにはいかない。いつものように、2000年も日本人だけで
生きてきちゃったから、免疫がないって。こんなようなことを、チャンポ
ン言語でね。
10年近くになる日本の生活だって言うのに、ひどい日本語で、私のスペ
イン語と互角の勝負よ。

その彼女、30代から40代かなあ? けれど、お孫さんがいっぱいて。
な~んと、12才で、男に騙されて、13才で、ママになっちゃったって、
日本人男性と結婚したけど、今は1人ですって。もう、この辺からの話は、
フィクションみたいな内容よ。あまり楽しくない。好きじゃない。

毎年、コロンビアに帰るって。ビザの関係でね。でも、それって、往復の
航空券代がかかって、大変じゃない。それでも日本で働いて、お金を送る
のですって。
それなら、言葉のことを考えれば、アメリカやヨーロッパのほうがギャッ
プは少ないでしょうにって、いっつも思うのよね。日本語とスペイン語に
は、共通するものなんてないのですもの。でも、それを考慮しても、日本
で働く方がいいって、ことなんでしょうね。

ビールも3本になり、マリアさんのお子さん達が1人、又1人とお出まし。
そのたびに、からかって。興が乗れば楽しそうにラテンミュージック、ス
タートよ。もちろん、ナイスバディを揺り動かしてね。

ユウキクンが
「漢字がわかんないんだけど、教えてくれる?」
「もちろん、いいわよ」
こういうのが困るのよね、ママが外国人だと。ましてや漢字ときたらねえ。
「ユウキクン、この晴れって漢字はね。お日様が青いお空にいるから晴れ
って。そうでしょう?」
算数の引き算も。総じてよくわかっているユウキクン。けれどもなにより
も、姿勢が大事なのよ。
どうして、小学校の先生は、まず姿勢って言わないの?背中を曲げないの!
って、言いっぱなしよ。お勉強より何よりまずは姿勢なんだけど。
今頃の子供達は、ヒキガエルみたいに、机に這いつくばっているのよ。
そして、メガネになるのよね。

正座が、胃を正常の位置にするのには絶好だっていうのは、かなり昔に聞
いてたわ。それに、脳味噌の活動には、もってこいなのですって。
ネ、やっぱり畳に正座は、理に叶っているってことなのよ。
なんでも、らくにらくにしてたら、パッパラパーが出来上がるってね。
ああ、それだったのね。日本人からお行儀も何もなくなって、考える事を
放棄し出している若者の出現は。・・・そうだったのねえ~~~。

日本語を教えてって、酔っ払ったコロンビア女性。できるだけ書いて、教
えてあげたけれど、どうも、シラフじゃない生徒じゃ、こちらのやる気も
起こらないというものよ。彼女がバーニョ(トイレ)に行った隙に、
「またね」
で、失礼してきちゃったわ。
肝心の、メキシコ版ドラマのビデオ4巻がないって事だったしね。又、出
直しましょう。

靖国神社・明治神宮・日本神話伝承館

2005-08-15 23:39:00 | Weblog
地下鉄を降りて地上に。その途中にいた大勢の機動隊の人達にビックリ。機動
隊員を間近にしたのは初めてだったのでね。それにしても多かったわ。

この10日ほど前から、行こうかなあって、思っていた靖国神社。
戦後60年。これは「本卦帰り」にあたる年。人でいうなら60才還暦、新たな
スタートの年。
私達の父は、シベリアに抑留されたまま戦病死。遺髪1本帰ってこなかった。
父は私を見ることもなく、敬虔なクリスチャンとして神の元へ。そして、英霊と
して靖国神社に祀られているのよ。
けれど、正直言って実感は何もない、父という存在とその死。

かまびすしい靖国論。宗教・国際問題からめて政治問題へ。
大鳥居を前に、思わずコウベを垂れたわ。その向こうにある武士らしき姿の大き
な立像は誰かしら?と思いつつ。
ものすごい人の波。行く人帰る人。老若男女、外国人。軍服をまとった人。右翼
の制服の若者。20万人参加を提唱の団体。他にも色々と。12時黙祷。

様々な人たちのスピーチがあり、「海行かば」の合唱。もう、涙が止まらない。
「〇〇聖人」と言われていたらしい敬虔なクリスチャンだった父が、どのような
思いで戦地へ赴き、極寒のシベリアの地で、何を神に祈ったのか、等などを思って。
  
 海ゆかば水漬く屍、山ゆかば草むす屍、
      おおきみの辺にこそ死め、かえりみはせり  作・・・大伴家持

今、静かに歌われていると言うこの歌。戦場に赴く武人の決意を歌った長歌に曲
をつけた昭和12年に発表。 しみじみと胸に迫る歌詞・メロディは、涙を誘う。

大灯篭の台座に腰を下ろし、弾くはサンシン。かって蛇皮線と言われた沖縄の三
味線で、軍歌を弾きまくる男性は、昭和7年生まれ。去年から、3日に1度はこ
の靖国で、沖縄で、多くの地で命を落とした人々、への鎮魂のサンシン弾きとの
由。リズムよく弾かれる曲に、「花」や「東京音頭」もまじえながら。見事なバ
チさばきに、しばし耳を傾けた。

英霊は、皆祀られていると聞いていたので、父のことを調べてもらう事に。
なるべく詳しく書いて、と巫女さんに言われるけれど、これは当たり前の父の名
前、ただシベリアという地名、死去年月日しか知らない私は、縁薄き親子だった
と改めて思われた今日だったわ。靖国に祀られているかどうか、書面で知らせて
くれるそうなので、待ちましょう。

神道の社に祀られて不愉快? いいえ、ありがたいと思ってるわ。
『右の頬を打たれれば、左の頬も差し出せ』や、『上着を取られれば、追
って下着も与えよ』と、キリストは説く。その教義に深く感じ入った父であった
はずだから、『愛』を知るクリスチャンは、怒ろう筈もないことでしょう。

サンシン弾きの男性の隣りにかけて聞き惚れていた男性は、東京にあるお墓参り
の度に靖国神社に奥さんと見える茨城県にお住まいの方。お正月はもちろん、お
盆のお参りの帰りの2日前にも訪れていらしたそう。

その彼の奥さんは、フィリピン女性。日本に住んで、もう30年以上になると言
う彼女と、フィリピンはスペイン語を話す人もいることを思い出して、それで話
し掛ければ、それで戻ってきて、にわかスペイン語交換。もちろん彼女は、私達と
変わらない日本語をお遣いだから、私へのサービス。
まさか靖国神社でスペイン語を遣うなんて、想像外の事だったわ。

フィリピンも哀しい国。国民が、英語もスペイン語も話せるって事は、侵略され
た証ですもの。今では、他のアジアの国々人々の英語のお勉強、留学先に、フィリ
ピンを選ぶ人達が多いそうよ。わざわざイギリス・アメリカまで行かなくて済むっ
て。兎角アングロサクソン優勢って思いがちな日本人から比べたら、目的が明確、
実践的な選択だわね。

そこに、日本に帰化して、当然日本人名を持つ元・ベトナム男性。せっせせっせと、
そのあたりのゴミを片付けていられる。
日本の神様は、清めた所におわしますのよ、こんな汚くしてたら、神様は居場所
がないわね。恥ずかしいわって。

電車の中の光景。
隣りの女の子は、ゴム草履の足を組んで、靴底が反対側に坐る乗客の足に触りそ
うなのに、無頓着、お化粧に余念がない。
私のおなかの中では
「いくらで寝るの?」
もう、腹立たしい。食後、平気でその場所で口紅を引く大人達が大人達だから、も
う何をか言わんやの、女全員娼婦時代の今だから、見ざる、言わざる、ジッと我慢。

真正面の女の子は、ジーパンだけど、大きく脚を開いて靴を半分脱いで、足先を
ハの字の逆にして、だらしなく坐っている。
斜め前に立っている女の子は、コミックの登場人物か?コスプレって言うの?
可愛い可愛い格好よ。2段ヒラヒラ短い白のスカートに、うっすらピンクがかった
白いブーツ姿。少し異様な雰囲気。ようするにオタクといわれる人なのかしら?

そんな子達に混じって、かなりの大人達は文庫本片手に読書に余念がない。
時々乗る電車でよく見た光景。いい大人が漫画本に夢中。けれども今日は目にし
なかったわね、ホッよ。日本のコミック(漫画)は、もう世界を席巻しているの
は事実だけど、公衆の中で、それを広げる事に抵抗がない、その感覚が情けなか
ったので、その光景がなかったことは嬉しかったわね。

思い切って出てきたついでに、「日本神話館」なる所へ足を伸ばそうと。
明治神宮側だった、ただそれだけのうろ覚えで、千代田線の神宮前で下車。駅員に
聞けば、明治神宮で聞いてみたら?
そこで聞けば、交番で聞いて下さい。そして、交番。とうとう出版社へ電話。やっ
とタクシーへ乗って、そのビルへ。そしてその名は「日本神話伝承館」。
出雲井晶(いずもい あき)日本画家、作家、古事記研究者が主宰するそこは、彼
女の筆による、一連の古事記に由来する大きな絵、およそ40枚が掲げられ、無人
の部屋に、その解説のテープがまわる。彼女の「日本の神様のおはなし」なる絵本
を、子供達へ読みきかせをしていた関係で、一度お目にかかっている。70代の彼
女は、精力的に日本中をめぐり、今、精神の支柱を失った日本人へ、これからの日
本を支える子供達へ、古事記を噛み砕いてお話をしていらっしゃる女性。

明治神宮の森の中の出入りは、多くの外国人。ここは、お正月の初詣客が、群を抜
いて多い所。時間がなかったので、神宮橋を渡って、案内所の係りの人とチラッと
お話しただけで辞去よ。
その係りの人のお話では、外国人には巨大木造建物が興味深いらしいって。

原宿、表参道、あのあたりの若者達の多さに、これまたビックリ。
最早、こちらは立派なオノボリサン。ファッション、女性雑誌のグラビアの風景が
そこにある。
代々木は外人が多い事は知っていたけれど、きょうも大勢の外国人達が、駅へ向か
う。あるビルから出てきた彼らは、日本語学校の帰りだったわ。
本当に、日本にも外国人が増えて、良し悪し、好き嫌いでは論ずる事がナンセンス。
これからは彼らとの交流は避けられなくなるのでしょうね。

靖国神社の建物も、圧巻だったわ。こんもりとした森の中にある建物は、それぞれ
に、歴史を物語っている風で、思い切って訪ねて本当に良かったって思ったわね。
そうそう、サムライらしき立像は「大村益次郎」。維新の時に踊り出て来た人物よ。

石原慎太郎都知事も、つのだじろう も、他にもね。けれども彼らの演説も歌も聞
きそびれてしまったわ。だからって、すごく残念という事もなかったのよ。
1神教ではない、ほとんどが無宗教という国民が住む日本という国だから、靖国神
社も明治神宮もあり、各町々にお寺があり、教会がある。今やモスクもあるこの国。
1神教の人々は、血みどろの戦いが好き。(としか思えない)愛という名のもとに
平然と行われる殺戮が。

なぜか、この日は例年暑い。
他者への礼儀でもある、少し改まった服装で訪れて、色々な考えもあるでしょうけ
れど、日本人なら誰もが1度は訪れて見てもいいと思ったわ。コンクリートが我が
物顔をして、今やこの国土を覆いそうな勢いの、あじもそっけもない現代の建物。
そんな中にドーンといる、長い時間を経てきた木造建造物は、誇るべき存在。
一見の価値はあるって思った、靖国神社でした。ここでも多くの外国人がいたわ。
彼らの考えを聞いてみればよかったわ、靖国神社の存在についてね。

サンシン弾きの男性は、アルジャジーラ(中東のマスコミ)の記者から靖国神社は
どういうものだ?って質問を受けた事がおありなのですって。それへの返答が
「あなた方が、モスクを大事にする、それと同じですよ」
って。これ以上でも、これ以下でもないわね。
外国人に対して、スラーッとこういう風に言える人が何人いるかしら?
生まれて初めての靖国詣で、で経験した事は、色々な意味で貴重だったわね。
来て良かった、そんな暑い1日でした。
誰と行ったかって? 父の御霊に会うためと、大人ですから一人でよ。

ついに旗揚げ

2005-08-15 00:07:42 | Weblog
 セニョール・ダンは、始発で広島行き。
4時半に駅まで車でお見送りよ。日の出がかなり遅くなってきて、この時間、
外はまだ暗い。けれどもこの横浜のはずれの町は、どこもかしこも煌々と電
灯が灯っていたのには、少し驚いたわね。
2酸化炭素削減だって? 地球の資源には限りがあるって?ウソでしょう。
どうしてここまで明るくしてなきゃいけないのかしら?って、しみじみ思っ
たものよ。もう、無駄遣いの何者でもないでしょう。今、かなりのお家で、
動くものに反応して、明かるくなる防犯灯。そういうものに替えたらいいん
じゃないの?そんな所につけっぱなしになっている電灯が一杯よ。
いやー、本当に今朝は驚いたわね。

帰ってきて、さっさとマリリンとお散歩。今朝は、彼女は違う道へ私をいざなう。
何か考える?感じる?何かがあるのでしょうねえ。それが、おかしな事に、いつ
も土曜日か日曜日って、決まっているのよ。彼女の気の向くまま、短足の向くま
まのお散歩も済んで、私は朝食。

そして、そして、セニョール・ダンのいないことをもっけの幸いとばかりに、本
日の家事は、最小限に済ませ、昨日、メキシコ版ドラマのビデオ3巻目を借りて
きたのを、観出して。けれど、相変わらずほとんどわからないセリフ。
次?その後は1日中、本に淫して。
♪めでに~ちがた~な、ゆんで~に~た~ず~な~♪
じゃない、めで(右手)にマリリン(犬)、ゆんで(左手)にジョディ(猫)で、
薄縁(うすべり)を敷いて、今日ばかりはエアコンつけて、腹這って「新・平家
物語」に夢中。
昨日作った「かき揚げ」の残りを乗せた天ぷらうどんで昼食。大汗かいて、続き
続きで、また本へ。やめられない所なのよ。
いよいよ、以仁(もちひと)王という、天皇でも上皇でも法皇でもない一皇族
が発した令旨(りょうじ)を受けた源氏が、頼朝が旗揚げするシーンにかかった
のですもの。
アッチチ、アッチチで高熱でのた打ち回って死んでしまう清盛のシーンにはまだ
だけどね。苦節20年。配所から世に踊り出た頼朝、のちに尼将軍と呼ばれた、
北条政子のお腹には、鎌倉幕府の2代目?(このお子は流れちゃったけれど)。
そんな佳境に入った7巻目よ。
そのうち木曾義仲の従弟も登場してくるし、共に戦うんだって、義仲の愛妾(あ
いしょう)巴も。そうそう、義経の愛妾は、静だったわね。

学生時代は、日本史が嫌いだったのに、
この本で、やっと私も日本人になったような気がした本なのよ。今は亡き母に
「新・平家物語」くらい読まないでどうするの?って、ずっとずっと言われ続けた
本よ。ええ、30年前に初めて読んだわ。ウチの宇宙人が言うんだけど、
「いいねえ、いっつも新鮮な感動が得られて」
そうなのよ。だから、何回も読んでみるのよ。その都度感動よ。でも、彼が言う
のは、「なんも覚えちゃないんでしょう」の裏返しなのよ。我が次男坊は、そん
な甘くはないってね。

昭和が生んだ偉大な作家・吉川英治。いやあいやあ読ます読ますです。
ちなみに、白旗を掲げるって、降参の印でしょう?源平合戦で言えば、平家が赤。
源氏が白だったのよ。そのままできたら、もしかしたら、負けは赤になっていた
かも知れないわね日本では。

見つけちゃった

2005-08-12 22:47:29 | Weblog
 恒例、春秋の行事なのだけど、こう暑いと家の中で省エネが一番だっ
て言ってる私も、ここ一番、暑さに真っ向勝負に出ちゃったのよ。

冷たいウーロン茶と梅干の小さな容器を用意して、「やるわよー!」で、
脚立の上の女にね。白い布を、アラビアのロレンスばりに顔中巻きつけて、
彼が乗ったそれはラクダの背だったけどね。ピーター・オトゥルが良かっ
たわね、映画のお話だけど。私が格闘するのは庭よ。紫外線対策(白内障
の原因)に、濃いサングラスをかけて、滑り止めつき軍手。ポケットが
沢山ついているエプロンをかけて、その上から白のブラウスを羽織って。
足元はスニーカー。ホントはズックと言う方が好き。そしてね、いつか地
下足袋を買うんだ、って思っているのよ。
あれは秀逸グッズと思ってるのですもの。

ところで、なぜ、酷暑の中での庭弄りか、って?
常々、ウチの宇宙人の軽自動車が、小さな庭に大きな顔をしているのが少し
癪でね。
駐車位置変更。これがバラのアーチが邪魔してて、思う所が難しい。それで?
10年以上経っているそのバラをスコップで、根を切らないように掘り起こ
して、と思ったら、最初の一入れで、横に這っていた大きな根をブチッと切
ってしまって。嘆いても後の祭。ただ、願わくば、挿し木ができるバラの生
命力に期待して、アーチ共々バラのお引越しよ。深く深く掘って、植え付け
て、バケツ1杯のお水プラス”死なないで”の祈りつき。これは、あれは、
と、ほとんどバラの鉢を移動。今年の猛暑にもめげずに、例年より状態がよく、
新芽を次々出す可愛いバラ達は、この秋に、もう一度咲いてくれるかも。暑さの
中で咲く花は、ドンドン切って、株を弱めないようにね。そのお花は
「お母さん、きれいでしょう?5月のお花のようには立派じゃないけど」
で、母の写真の前。無宗教だから、お盆も何もないわ。けれども、いただき
モノ、お初のもの、お花、それらは真っ先に母の写真の前に置いて。
そう、昔は、今でもお仏壇のあるお家ではしてると思うけれど、ご先祖様に
お供えしたものだったわね。ちょっとイヤだった、通信簿も置いて毎学期報告。
『こらー、こんな成績で恥ずかしくないのか?!』
って、言われてるような気がしたけれど。

そして、見つけちゃったのよ。うれし~~い!黄色のビオラ。
パンジーの小型。もう、お花を咲かせているのもあって、その株数が、かな
りあってね。来年のことを言うと鬼が笑うって言うけど、勝手に笑ってもら
いましょう。この冬から来年の春にかけて、我が家はこぼれ種から出てきた
ビオラでにぎわうのよ。すでに、桜草の小苗もあっちこっちに
「ちょっと早かったかしら?」で、出てきているし、もう、役者は揃ったよ
うなものね。

お友達が、
「ユリの肥料は、中に入れちゃダメって、専門家が言ってたわ。上に置く事」
そのお説のとおりに、根(球根)の栄養、カリの化学肥料を、咲き終わって、
見る影もなくなった無残な姿のカサブランカの鉢の上に、「来年も宜しくね」
って、置いて、その鉢は北側に移動。
どうにか車の置き場所も確定して、あとは残暑の日々を、移動しまくった植
物達の居場所を決める作業よ。時々木陰の下で、推理小説を手にして、休憩
しながらね。その為の椅子は確保よ。庭一面を覆うばかりのミモザの木の下で。

無数の莢(さや)が落ちたあとには、もう蕾がびっしり。ミモザも種類が多い
花木だけど、我が家のそれは、銀青色の葉っぱ。少し離れた所から見るその姿は、
涼しげに、全体的に青みがかって。こんもりと繁っているわ。
又来る弥生3月には、豊かな黄色い花が、枝を埋め尽くすように咲いてくれる事
でしょう。それぞれに、来年の装いの準備に余念のない我が家の植物達です。

女王陛下の犬は王様

2005-08-11 22:00:33 | Weblog
早朝散歩で、出会う犬達。その中の1匹は、イギリスの犬。
名づけて「女王陛下の犬」よ。犬種は『コーギー』。
顔は、キツネのように細長く、体色は明るい茶色にお腹の方は白。
すっごい胴長、足、これ以上短くなっちゃうと歩くのが難儀というほど。
まあ、人のおウチの犬のことは言えないウチのマリリン(シーズー)の短
足も立派なものよ。
その女王陛下のワンちゃんの飼主さんのお話。
「いやあ、歩かないんだよ」
「ちょっと太り気味?」
「3月に13,5キロだったからねえ。多分今じゃもっと重いと思うよ」
「エーッ、ウチの子の3~4倍よ。太りすぎは良くないって言うじゃあ
 りません?」
「そうなんだよねえ。10年もしたら、腰がやられて歩けなくなっちゃう
 らしいね」
「今、何才ですか?」
「2年だねえ」
「沢山歩かせてらっしゃいます?」
「朝、この辺を一回りして、たいした距離じゃあないよね。そして帰って
 10時くらいまで寝る。起きたら、なんかおやつ」
「エッ、おやつなんかあげてらっしゃるの?」
「ウン、このくらいの(40~50センチ)箱いっぱい色んな食べ物が入
ってるよ」
「それを、いっつも?」
「そうだよ。それに、牛乳。これが又安い牛乳は飲まない。3,8無調整
 っていう、俺達が飲むのと同じヤツ。そんなのを飲んだり食ったりして、
 又寝て、大体2時ごろ起きて、今度は自転車で」
「自転車で?カゴの中?」
「そう、もう行こう行こうって、ガリガリかくわ、鳴くわ、で大変だよ」
 
 もう、このへんから私の笑いが止まらない。
「そんで、同じおやつが続いたら、食ったもんじゃあない。それが、友達
 んちで、同じおやつを出されたら、これが、うまそうに食うんだなあ。
 参っちゃうよ」
 ハハハハハハ・・・・・ハハハ・・。
「ねえ、いけませんよ。今のうちに、自分は犬で、一番下っ端なんだって
 教えなきゃ」
「そう、ウチの息子も言うんだよ。犬は犬だって。だけど、可愛いんだよねえ」
 女王陛下のワンちゃんと、マリリンは、いつ果てるともわからない会話に、
 2匹ともべったりおなかを道路へつけて、待機姿勢。だって、あまりに短い
 足で、支えきれないのですもの、自分達の体重を。
「俺、ちょっと耳が悪くて聞こえにくいんだよ。こいつの事で大声になっちゃっ
 たりすると、輪~かけてこいつが吠えるんだよ、やめろ!って。自分の悪口
 は聞きたくないってね」
   ハハハハハ・・・・
         ハハハハ・・・・・・・
「ウチの子は、このお散歩から帰ったら、犬用ビスケットを3個。お散歩の途
 中で、言う事を聞いた場合は、小さく切った、ジャーキーを1回に2~3個。
 夜の6時半から7時の間が、この子の食事時間。あとはお水だけ。一切余計な
 ものはやらないのですよ」
「そうしなきゃいけないんだよね。置き薬ってあるじゃない。その交換に来る
 人がいっつも、太ったねえって。餌食わないと心配で、そんで、こうなっちゃ
 ったんだよね。女房とも相談して、秋になったらダイエットをするかって」
「今日から始めたらいかがですか?餌を与えて、30分以上たって、食べなけ
 ればさっさと片付けるのですよ。おなかがすいたら食べますよ。あとは無視。
 これは、絶対に必要ですよ。人間も犬も同じ。無視はこたえるみたいですもの」
 「ウ~~~ン、そうなんだよねえ、今日からねえ。でも、こいつは吠えまくる
 からなあ」

 もう、孫みたいな気持ち。それは同じだから、わかる、わかるその気持ちよ。
 最近よく見聞きする、わがまま犬の話。なんでなのか?っていっつも思ってい
 たのよ。何しろ、犬畜生って言葉があるくらいですもの。絶対に人間と同列に
 置いてはいけないのよ。犬は犬でしかない。我が家の動物は、よく自分の立場
 をわきまえているわ。人間は?さあ。
 でも、今朝で解明よ。ただただ可愛いってこと。誰が何て言っても、好きにさせ
 てやりたい、我慢なんてさせられな~い可哀想で。ただ~~~、それだけ~~~よ。