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ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

定食ばっかりじゃねえ?

2004-11-10 00:17:15 | Weblog
  

     ◎ 本日のキャスト

   スサーナ・・・スペイン語の先生  
   ケイコ・・・スペイン語クラスメイト
     私・・・笑い涙を流しながら運転

「今日は惜しかったのですよー」って、ケイコサン。
「あの、例のちょっと憎からずって思っている男性」
「フムフム、で?」
「ほかにもお客さんはいたんですが、私も電話を受けたり、結構忙しかったんですよ。
 でも、気がついたら2人になってて、品物を出したり、詰めたり。フフ・・・」
「それで?」
「それが、なぜだかもう1人お客さんがいて、それまで」
「続きは?」
「ええ、でも2人きりだったら、誘う事もできますが、他にも人がいましたし、そんな
 中じゃ、やはり飲みに行かない?なんて言えませんよねえ」
「ホントに、それでおしまいの話なの?な~んだつまんない!中学生の話よ」
 ケイコサンの、ほのかな恋話。進展ありや? なんて、ことのほか興味津々の私は
 ガックリよ。お仕事での絡みだから、あくまで業務関係上の相手、お客様の1人。
 何も人の恋路の進み方が牛歩だからって、私が「つまんない」もないんだけど。

 日本の男女関係は、成熟してないって。誰かが言ってたわね。
 若者は、熟年や醜悪な(シワシワタルタルの肌)老人が、恋をするなんて考えたくない。
 恋は、「期間限定」のものって。この国では、「老いらくの恋」とか言って、特別視
 して、どこかに「いやらしい」って、見るのよ。自分達も老いることは想像できない、
 したくない。想像力の貧困。それは、同世代の熟年、老年達でさえね。それは嫉妬の
 何者でもないんだけど。瑞々しい感情が、年を取らないことを知るのは、自分が老いてから。

 若さ=未熟=恥ずかしい。年をとって初めてわかることっていっぱいだから、若者が
 その成熟さに、そう、成熟さに恋をするのかもしれないから、「いやらしい!」って、
 思う人間は、まだ未熟の国の住人かもしれないのよ。そして、成熟しない大人は、
 未熟な若者より始末が悪いわ。だって、「感動」「純真」「無垢」なんて言葉は、
 生きて歩いてきた道々に捨ててきちゃってるから、ね。
 人を恋うる心作用を持ってる人は、魅力的よ。ましてやされる人は尚の事ね。
 恋に年令はない。同世代間でも、異世代間でもね。女性の肩のひとつも抱いて、歩ける
 男性は、カッコいい!だって、そこには「僕のいとしい人」って、あたたかな感情が
 その手を通して流れてるのですもの。恋って、そういう感情が溢れる事でしょう?
 身を焦がすような恋の経験のない人に、私はあまり近づきたくないわ。
 いっつも保身、計算が先に立つ人ってことだし、まあ、底の浅い人よ。忘我の時を
 持った事がない人なんて、どこか信用できないわよね?

 ケイコサンに、秋波を流したその男性は、そんじょそこらの若い女達からは感じ取れ
 ない成熟の匂いを、かぎとって、アプローチしたんだと思うのよ。私から見ても彼女は、
 底が知れない女、って見える。深いのよ、奥行きが。まだまだ何か出てくるみたいって、
 そんな感じを抱かせる人って少ないからねぇ。味わい深い女性ですケイコサンは。
 ちなみに、その男性は、・・・かなり年下の彼です。   
 そして、
「フフフフ・・・そうですねえフフッフッフ・・・。
 そういえば、レイコサン。夢の中のフリン相手って、思い出しました?」
「ううん、全然思い出さない。ま、夢の中の話だから、何てこともないしね」
「私なんか、そう、どっちかって言えば、嫌いなタイプとしてる夢なんかみたら、
 目が覚めてから、すご~い損しちゃった、なんて思いますよ」
「ハハハハハハハハハ損しちゃっただって、ハハハハハわかる、わかるその気持ちハハハ・・」
 もう、笑いが止まらない。だって、私達の会話って、なんとも言えない間合いなんですもの。

な~に、バカな話をしてるのかしら、走る密室の中でね。もう、笑いすぎて、
ハンドルを持つ手まで笑っちゃって、走行中に、携帯電話を持つことだけで罰金よ。
こんな大笑いで、ハンドル持つのは、その対象じゃあない、わよね?

12月3日~8日まで、3回目のスペイン旅行が控えているケイコサン。
いいわねえ!それで、今日のお勉強は、旅行会話の特訓よ、ケイコサンのために。
「ドンドンしゃべってくるのよ!」
「ええ?だって、ちゃんと通訳付きですから、必要ないのですよ」
「だから、そこをなんとかして話す。よねえ、スサーナ?」
「そう、頑張って!」

今日は、3人で「バーミアン」でお食事。
「3日分くらい食べたから、さあ、ダイエット!」
でも、たまにはいいわよねぇ。
12月は、もうスペイン語は冬休みにしましょうか?けれど、忘年会は何回も。
なんて、いい案でしょう!セニョリータもグアテマラから帰国するしね。
そして、「前立腺肥大症」の話になって、
「アレは使わなくなるとかかる病気らしいから頑張って、お使いあそばせ!フフフ・・。
けど、定食ばっかりじゃあ、つまんないわよねえ」
「そうですよ、手順なんかもうすっかりわかってて、新鮮味も何もないですものね」
「アッ、女の方からの話ね?」
「ええ、そうですよ」
「なるほど、定食云々はお互い様ってことね」
「はい」
       ン~~、なんのこっちゃ?

  ☆ 本日の言葉・・・「期間限定」「老いらくの恋」
            「感動」「純真」「無垢」「秋波」
            「前立腺肥大症」