海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.876 公園のこの道好きや沈丁花

2017-03-09 | 


松本たかしの句
「公園のこの道好きや沈丁花」

外で飲んで、深夜の帰り道、ふと香る沈丁花。

いつも犬の散歩でも通っている道ですが、普段はゆっくり嗅ぐことはありません。

昨日は雪も降りましたが、やはり、春なのです。

もう一つ。
色違いの沈丁花です。


(画仙紙はがき、墨)


No.875 電車待つ列の中なる水仙花

2017-03-07 | 


藤原和往の句
「電車待つ列の中なる水仙花」

野の水仙がきれいなので、近世、近代の俳人の句から、水仙の句を探したのですが、あまり好きなものがありません。

思い出したのが、恩師の句です。

まだ若い頃に、先生の句を書いて、「二人展」という書展をしました。その折に提供していただいた句です。

ただ、その時には、この句の作はモノになりませんでしたので、気になっていた句なのですが、今日、頭の中からフッと出てきました。

電車待つ列の中から見える水仙でしょうか。それとも、列の中に水仙の花束を持った人がいたのでしょうか。

駅のホームの風景が目に浮かびます。

スッと立ち上がった茎に、白く清楚な姿です。

もしかすると、水仙の様な人が列の中にいたのかも。

と、そんなことを思いながら書きました。

(画仙紙はがき、墨)

No.874 たんぽぽや一天玉の如くなり

2017-03-06 | 


松本たかしの句
「たんぽぽや一天玉の如くなり」

昼に駐車場でたんぽぽ一輪見つけました。

とてもこの句のように、空一面が玉の様になっているわけではありません。

でも、小さな虫の目で、下から眺めれば、確かに空いっぱいの丸が出現するでしょう。

しかし、それは玉ではありません。
きっと、玉になるのは、種になった時の、白い綿の様な玉のことだと考えました。

句としておもしろいので、書いてみました。そして、写真にしようと出てみたら、たんぽぽの花はご覧の通り、花弁を閉じかけています。

たんぽぽの花は、開いてから10時間経つと、閉じるのだそうです。

てっきり暗くなると閉じるのだと思っていました。知りませんでしたね。

(画仙紙はがき、墨)

No.873 影

2017-03-04 | 写真


今日は良い天気でした。
帰宅して落ち着いて、ふと見ると夕日が障子に樹の影を描き出しています。

樹はシデコブシ。
まだ蕾は固いのですが、桜の咲く頃には薄桃色の花を着けます。

障子に影、とても日本的なものですね。

No.871 文化講座文化祭 準備

2017-03-02 | 版画


文化講座の文化祭、展示会の準備です。

僕の悪い癖ですが、とにかく納得のいく作品をギリギリまで作る、
ので、昨夜まで頑張った作品を今朝額に入れて持って行きました。

講師としての私の作品と生徒さん三人の、各々三点づつ、合計12点の展示の準備が終わりました。

展示パネル3枚に二段掛けで、うまく納ったと思います。

昨日の「丸いもの生まれる2017301」を額に入れると、こんな感じになります。色の違うものですが。(右下)

全体はこんな感じです。
このあと、キャプション付けて、準備完了です。


近くの方は、ご覧いただければ幸いです。

No.870 丸いもの生まれる 2017301

2017-03-01 | 版画


この前からずっと作り続けている「丸いもの生まれる」、
その2017301です。

いろいろな実験をしてきましたが、やっと納得のいくものになりました。今度のは青っぽいものです。

いろいろな色のパターンがあり、それぞれ良い色のものが生まれました。

「丸いもの生まれる」のシリーズは続けるつもりです。

(画仙紙はがき、7版4色)