小部屋日記

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題名のない子守唄

2008-05-31 | タ行の映画

LA SCONOSCIUTA/THE UNKNOWN WOMAN(2006/イタリア)【DVD】
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:クセニア・ラパポルト/ミケーレ・プラチド/アンへラ・モリーナ/マルゲリータ・ブイ/クラウディア・ジェリーニ

女は哀しみを食べて生きている

監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』、『マレーナ』のジュゼッペ・トルナトーレ。
今回は珍しくミステリーサスペンス。
ドキドキさせられ、ストーリーにひきこまれました。
イタリア・アカデミー賞主要全5部門受賞作品。

story
北イタリアのトリエステに長距離バスでやって来たイレーナ(クセニア・ラパポルト)は、貴金属商を営むアダケル家のメイドになる。家事を完ぺきにこなす彼女は、アダケル夫人(クラウディア・ジェリーニ)から瞬く間に信頼を得るようになる。また、4歳になるアダケル家の娘テラ(クララ・ドッセーナ)とも心を通わせ合うようになるが……。(シネマトゥディ)



ネタばれ厳禁なので簡単に・・
映画をみなれてない人は冒頭からからひいてしまうかも。

イタリアの街に現れた謎のウクライナの女性。
家政婦としてある家庭にはいりこむんですが、行動がすべて謎だらけ、何が目的なのかわからない。
時折暴力的なシーンがフラッシュバックで入り、彼女の生い立ちがおぼろげながら見えてくる。
執拗に家族のことを調べ、子供(女の子)を虐待するが、復讐なのか?
でも彼女の別の一面もみえてくるのね。


後半は事件が次々と起こり、すべて謎が解明されて、終了かと思ったら物語は続いていた・・・ちょい泣けた~。
ヨーロッパの社会問題を背景にした重苦しさをふっとばした最後の奇跡は、まぎれもなくトルナトーレ監督映画だった。うまい!
幸せな気分にさせられるとは思っても見なかった。
音楽もいい。( エンニオ・モリコーネ)
主人公を演じたロシアの女優クセニア・ラパポルトが美しい人で、ロシアのケイト・ブランシェットみたいな人。イタリア語も堪能で熱演してます。
R15(過激な暴力描写など)なので観る人選ぶかな^^;

★★★★☆(5段階☆は0.5)

「題名のない子守唄」公式サイト

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29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アニー)
2008-05-31 22:04:32
あ~私も今日見ました!
すっかり忘れてて、他dvdの予告見て
アワテテ今日借りました~(笑)

ラスト、テアが向かえに来てて嬉しかったです
後日アップしますので、感想よまずに
帰ります(^_^)v
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Unknown (ちゃぴちゃぴ)
2008-05-31 22:55:41
私も、この映画忘れてて、アイマックさんの記事の題名観て、
「あっ!」っていう感じで、借りに行ったら、なかったの。(涙)

観たらまた参ります。
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アニーさん、こんばんは! (アイマック)
2008-05-31 23:13:31
確かアニーさんがおすすめしてくれた映画ですよね。
レンタルでみつけて速攻みたよ。笑
貸し出しはじまったばかり?

>ラスト、テアが向かえに来てて嬉しかったです

もう救いのない映画で空しいなあと思ったら
テアの登場で涙がでました。ほんとうれしかったね。
さすが監督、うまい!!
UPしたらおじゃましますねー。
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ちゃぴちゃぴさん、こんばんは! (アイマック)
2008-05-31 23:16:45
もうなかったですか!
私のところは2本あって、そういえばアニーさんがみたいといってた映画だと思ってすぐ借りました。レンタルはじまったばかりかな?
みてよかったな~。
ちゃぴちゃぴさんの感想待ってるね。
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こんにちは (なな)
2008-06-01 16:37:49
おや,ほとんど同時に記事アップで嬉しい~。
劇場で見逃したので,DVDを心待ちにしてました。
私は暴力描写はへっちゃらなので,別に拒絶反応は起きなかったかな・・・。
でも単純な母子ものではなかったですね。
イレーナに感情移入というのは,普通無理でしょう。
あっけにとられて立ちすくむ,というのが
大多数の観客の反応のような気もします。
しかし,ラストはさすがにトルナトーレ監督らしかったですね。
あの救いの,意外さや過不足のない描き方はさすがだと思いました。
考えてみれば「マレーナ」も残酷な作品ですよね。
そしてラストのほのかな救いが効いている・・・とても印象的な作品でした。
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こんばんは^^ (ひろちゃん)
2008-06-01 18:24:24
同じような感想で嬉しいです♪
アイマックさん評価も高いですねえ^^

ラストは私も泣けました(T^T)
あのラストで重苦しい気持ちが
幸せな気持ちに変わりました(^^)
モリコーネの音楽も良かったですよね(^_-)-☆

確かに観る人を選ぶ映画ですよね(^^ゞ
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TBありがとうございます。 (mezzotint)
2008-06-01 20:28:12
アイマックさん
ご無沙汰しております。
この作品は、かなり衝撃的でしたね。私はかなりネタばれしていまいました実は、ある事件を元に監督はこのお話を撮るきっかけになったそうです。1987年、イタリア南部で若い夫婦が実際に自分たちの子供が生まれる前に、その子供を売る契約をして・・・そのことが発覚して逮捕されたという記事だったようです。もしその後、その子供を取り戻したい!と思ったらどうなるだろうと想像が膨らんだのが、この作品のベースになったと話しています。その結果がこの作品に繋がったのですね。母親の愛はいつどんなときも強く、揺るがないものだと、監督はメッセージしていますが。本当にそうですよね。危険や罪になることも承知でのイレーナの行動はある意味、凄い愛なのだと・・・・。この映画の記憶が、わっ~と蘇ってきました。長々とコメントすみません
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Unknown (くまんちゅう)
2008-06-01 21:53:59
コメトラどうもでした。
最初はイレーナの目的が判らず、その行動が不気味に見えましたけど、原因が判った後と、意外な展開に驚きました。
最後のシーンは意外だったのですが、かなり良かったです。
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>こんにちは (アイマック)
2008-06-01 22:39:06
ななさん、こんばんは!
ななさんと同時のUPでしたね。笑
サスペンスというのは聞いてたけど、暴力描写がすごくて・・
主人公の行動が謎だらけで、なんとなく読めてはいましたが、
劇的なラストはもう・・涙が。。
やっぱりトルナトーレ監督だー!って。
「マレーナ」よりも、こちらのほうがインパクトありました。
みてよかったですよ。

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>こんばんは^^ (アイマック)
2008-06-01 22:44:40
ひろちゃんさん、こんばんは!
ひろちゃんさんと同じ感想ですよ。笑

ラストまでほんとにイタいお話で救いがなくて
誰か助けてあげて!と思いました。
でもラストで幸せな気持ちになって、いい映画だったなあって。
音楽もよかったですね。


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