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番付け

2010-07-11 07:07:27 | Weblog
欠陥番付けを相撲協会は出したくなかっただろう。解雇された大関名や謹慎処分者、退職予定者の力士名も載っているのである。

が、皮肉なファンもいる。希少価値があるからと、番付け入手に意欲を見せている。場所が始まれば、これも希少な空白だらけの星取表が紙面に登場する。

空白は角界の黒星を意味し、後世に残るのである。番付は日本社会が生み出した独特の総合評価システムである。

明治・大正期の新聞には色々な番付が登場する。「資産家」「雄弁家」や、地域の「老舗」「料亭」「人気芸者」等々。

今見ると、様々な評価と世の栄枯盛衰を示していて面白い。昔も今も、番付けの評価は点数でなく理由の説明もない。強いてあげれば大衆の人気と選者の好みだろうか。

いわく言い難い総合力で、だれもが納得する順位が出され、勧進元の信頼もまた、この格付けで問われるのである。「番付表」と「選挙結果」は同じとまでは言わないが、似ていなくもない。

政治家が大衆にこびても冷厳な目でふるい落とされ、総合点で納得できる結果になる。ということを前提にしての話だが・・・。