仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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迦陵頻伽(がりょうびんが)

2007-12-09 13:45:18 | 仏事のあれこれ

以前、浄土にいると考えられている六種の鳥、というのを

紹介したことがあります

その中で、あいにく例が見つからなかった、

迦陵頻伽。

写真の、ピンクの矢印の部分がそれです。

日本の仏教美術では「菩薩の顔に鳥の身体」という姿で描かれることが多く、

妙なる声を発する、とされています。

 

最近入荷した仏像の光背に彫られていました。

仏像の光背には形状、意匠ともに様々なものがありますが、

このように、それぞれに違った姿をした小さな仏様が

彫られたものは「飛天光背」と呼ばれます。

光背は薄い上に、小さな部分をそれぞれに彫り出さなければならない

細かい作業が要求されます。

それだけに、それに見合った価値となります。

 

お寺のお仏像などにも時々このタイプの光背のものがあります。

ちょっと気をつけてみるとまた新鮮な発見があるかも。