お仏壇の欄間にはいろいろな彫刻があります。
好き勝手に彫っているようで、結構意味があったりするもの。
この写真の欄間もその一つ。やらた派手な鳥ばっかり彫ってるな~~と
思っていたら、これは阿弥陀経にある「極楽にいる六種(一説には十種)の鳥をあらわしているようなのです。
すなわち「白鵠(びゃっこう)・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽(がりょうびんが)・共命鳥(ぐみょうちょう)」の六種。
利井明弘氏の小経ノートというサイトによると
白鵠とは白鶴のこと。(白鳥、という説もあり)
孔雀は文字通り。美しい外観と毒蛇なども食べる強さが有難がられたそうです。
鸚鵡は色の美しさとよく話す能力が買われたようです。
舎利は氏によると黄色い水鳥で、鷺に似ており、人語を話す、とされていますが
九官鳥、と言う説もあります。
迦陵頻伽は想像上の鳥で美しい音を出すために「妙音鳥」と書かれることもあります。
人面鳥身で描かれることが多いのですが、実際には雀、またはカッコウの一種と
されているようです。
共命鳥も想像上の鳥で双頭の鳥ですが、無用な嫉妬や悪巧みを戒める法話に
よく登場します。
で、この欄間、下の写真、右から鶴、孔雀、鸚鵡、ちょっと苦しいけど九官鳥
っぽい鳥。
さらに次の写真。欄間の左半分だけど、左に共命鳥、ときて右側が・・・・・
迦陵頻伽・・・
には見えない!?鳳凰に見えるけど!?!?!?!
さて困った。お客様になんと説明しよう????
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