仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
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戒名のこと、また。

2007-10-25 13:54:54 | 仏事のあれこれ

戒名の話が出たので、戒名についてのおさらいです。

AA院BBCC居士 という戒名があったとします。

このうち

AA院が「院号」、BBが「道号」CCが「法号(=戒名)」居士「位号」と

なります。

「位号」にはある程度の種類と決まりごとがあるのは前回話にでた通りです。

そして、「院」あるいは「院殿」といった院号は本来、お寺を建立するほど

貢献した人に与えられるものでした。

 

また、「道号」は元々仏道にはげみ、これを極めた者への出世の称号と言われます。

高僧を呼ぶとき、その実名を避けて諱号(替え名)で尊称したというのが始まり

という説もあります。例えば「一休宗純」の場合、「一休」が道号で

「宗純」が実名、というわけです。そして、尊称として「一休さん」と呼ばれたのでした。

 

また別の説では授戒の時に師から授与されるのが道号である、とも言われます。

さらに、道号には山や自然を表す文字を用いたり

生前のその人の性格・趣味・業績などを表す文字を組み入れたりすること

も多いようです。

 

例にあげた戒名の「CC」の部分には最近では生前の名前から

一文字使用することが多いようなので、道号の部分にこそ

その人となりが表現されているのかもしれませんねぇ。

 

そういえば、ご夫婦で彫られたお位牌で、

どちらの戒名にも「道号」の部分に「歌」という文字が入っていて、

カラオケ好きのご夫婦だったのかなぁ・・」などと

微笑ましく思ったことがあります。