昨日お手伝いに行ったお寺では「みぞさらえ」というお加持が行われました。
「加持」というのはいわゆる「加持祈祷」。
きゅうりに託して夏の身体健康を祈る「きゅうり加持」とか
土に託して家内安全を祈る「土砂加持」など様々なものがありますが、
昨日のものはちょっと違う。
写真のようにお寺のお堂の下にちょっとした「地下通路」があります。
そしてそこには四国八十八箇所と西国三十三観音のお砂が用意
されています。
この点は簡易霊場めぐり、とも言える「お砂踏み」とほとんど
同じです。
そして、お参りの人は
それぞれに自分の名前を書いた護摩木を持って、これらの砂の上をめぐり、
やはりその地下の回廊の一部に設けられた壇の前で
お加持を受けるのです。
真っ暗ではないので少し違うけれど、薄暗い通路を歩くさまは
善光寺の「お戒壇巡り」を連想してしまいました。
ところで、何故、「みぞさらえ」なのか?
ご住職によると、語源はやっぱり、町内の清掃活動、「溝さらえ」。
「溝の泥をさらえてさっぱりするように、
身内の悩みや心の汚れ、あるいは罪をきれいにさらえてさっぱりしましょう」
ということだそうです。
地下の回廊はなんとなくそれだけで「異空間」という感じで
お参りに来られた皆さんは大変満足されていたようです。